2009年11月24日火曜日

健気な花

カナダの東部にも温暖化の波は確実に押し寄せている。移民以来15年。年々冬の厳しさが和らぎ、今日もぽかぽか陽気。

日本の方がなんだか寒そうなニュース。湿気が強い分、しみ込むような寒さに震える。11月12日にカナダの家に帰宅したとき、まだ、玄関脇の大鉢の花が一部、綺麗に咲いているのをみて、驚いた。

いつもなら、この頃には、すでに初雪が降り、朝晩の寒さで花は全滅している頃だ。近所にも花の色は全くない。大切な花は室内に入れてしまうからだ。寒々とした枯れ葉のみが風に舞う季節。

なのに、我が家の玄関脇には、まだ青青とした緑にすみれの花が満開。時差ぼけと疲れもあり、どうせもう、朝晩の冷え込みと霜で長くはないだろうと昨日まで放っておいた。

しかし、昨日落ち葉を掃いていたら、この朝晩の冷え込みや霜にも耐えて、まだ健気に咲いている可愛い花が目に飛び込んできて、なんだか愛おしくなってしまった。

そこで、家の中に移動できる手頃な鉢を2個準備し、玄関脇の大きな鉢から、移し替えて家の中に運びこんであげた。

これで、確実に霜枯れせず、冬をこせるかな?! かなり立派な鉢植えが2個できて、窓際に彩りが加わり、部屋がにぎやかになった。

10月中旬には例年、冬を越させる花はすでに庭からサンルームに移動する。この頃には、急に温度が下がり、初雪や霜がおり、大抵の花はやられてしまうからだ。

残されていた花は、綺麗に垂れ下がるすみれの花。しかし、あまり高価な花ではないので、外の鉢に残され、そのままにされていた。

でも、寒さにも水不足にも耐え、健気に花を咲かせたまま、まだ一生懸命生きようとしているいじらしい花。部屋に移した可愛い花の鉢植えを眺めるたびに、なんだか元気を貰っている。

今朝の冷え込みは半端ではなく、窓ガラスも芝の上も真っ白な霜で覆われていた。間違いなく、零下の気温。間一髪。間に合ってよかったね。すみれさん!!

2009年11月23日月曜日

お見事!!そしてさようならカンパニー!!

昨日のG1マイルカップSで現役引退の花道を飾ったカンパニーのニュースを嬉しく読んだ。「人間の想像を超えた馬」と名手横山典弘騎手を唸らせた8歳馬の実力は本物だった。

毎日王冠G2、天皇賞秋G1と昨年の年度代表馬として、現役最強馬と認定されたウオッカを完膚なきまでに撃破しての、G1マイルカップS参戦。

天皇賞秋でウオッカの背から下りた武豊騎手が、「完敗でした。」という短い一言で脱帽したその凄まじい切れのある末脚。あのウオッカが豪脚で追走しても差は最後まで縮まらなかったのだから、凄いの一言。

そして、引退戦となったG1マイルカップSは日本の若手の強豪のみならず、フランス、イギリスからG1馬2頭が参戦。しかし、それらをことごとく退け、前評判通りの強さ。

中2週のローテーションで3重賞を闘うことすら驚愕のスタミナ。どうなってるの??貴方のそのパワフルな肉体は、、、、。きっと若馬もビックリ。恥ずかしそうにしているのでは、、、、。

すでに8歳といえば、力の衰えが著しく、とても現役の若馬相手にG1を闘う力はないと思われていたこれまでのホースマンの常識を覆した馬。

これまでにも重賞を数多く勝ってはいたが、G1ではもう少しという善戦続きのナイスガイ。そんな貴方のひたむきさに、神は最高の秋を準備していてくれましたね!!やった〜〜〜!!

音無厩舎の秘蔵っ子として、又、初めて跨がったときから、名手横山騎手に、必ずG1がとれる馬と惚れ込まれ、すべての関係者から愛され、大切に育てられて来たカンパニー。

この一戦の勝利でG1レースを連覇(天皇賞秋、マイルカップS)。毎日王冠G2を含めれば重賞3連勝という「オジさんパワー」を見せつけての爽やかな引退。花道を完璧なエスコートで勝利に導いた横山典弘騎手もさぞほっとしていることだろう。

喜びのあまり、馬上からデットーリジャンプで飛び降りていたけど、「横典さん、貴方もそろそろオジさんと呼ばれる歳。足でも捻挫して、残りの秋競馬を寂しくしないでね!!」とは余計なファンの一言。

オジさん馬の頑張りといえば、かつて、現表示の6歳、7歳で有馬記念連覇の偉業を持ち、いまだに、最多重賞獲得記録を持つ顕彰馬スピードシンボリの大器晩成がすぐに思い浮かぶ。

人間の高齢化に伴い、馬も飼い葉が劇的に良くなり、体力的には長く競走馬として闘えるそうだ。

しかし、昨今の世界的な傾向は、素晴らしい記録を作れば、3歳で引退。種牡馬、繁殖牝馬の道を辿らせるオーナーが多い。

今年の凱旋門賞他重賞多数を勝ち、破竹の勢いで世界の人々に注目され続けていたシーザスターズも今年のカルチエ賞欧州年度代表馬に選出されながら、すでに引退、種牡馬入りが発表されている。

もう少し、素晴らしい馬には、底を見せるまで走らせてあげればいいのに、、、、。と思うのは私だけだろうか、、、、。ファンとしては寂しい。

もともと、人間がその英知と資力を傾けて最高の生きた芸術品、サラブレッドを産み出しているのだから、その「走りたい!!」という欲望を大いに磨いてあげてほしいものだが、、、。

その点、8歳までがんばり、大器晩成のお手本のようなミラクルを我々の目と記憶にまざまざと残してくれたカンパニー。

ミラクルアドマイア産駒の数少ない成功馬。その血脈は父系、母系とも凄い。トニービン、サドラーズウエルズ、ノーザンダンサー、ノーザンテーストなど、錚々たる重厚な名種牡馬が名を連ねる。

お父さんの名前どおり、貴方の8歳まで続いた足跡は「奇跡の賞賛(ミラクルアドマイア)」として、長く記録にも記憶にも刻まれ続けるでしょう。

数少ないミラクルアドマイアの後継種牡馬として、その素晴らしい血を脈々と後代に伝えていってね。子孫から、貴方に似た、頑張りやさんが出てくるのを楽しみにしています。

おめでとう!!近藤オーナー、そして、カンパニーの未来を信じて愛し続けた音無厩舎の陣営の皆さん!!お疲れ様でした。見事、8歳という高齢で重賞3連勝を果たし引退する愛馬を心から褒めてあげてください。沢山のファンの分も纏めて、、、、。

そして、この大輪の開花を信じ続けた横山騎手。やはり貴方の目は一流でした。強敵ウオッカを天皇賞秋で、上がり3ハロン、32秒9の凄い末脚を使い寄せ付けなかった横綱相撲。オジさん馬とオジさん騎手とは思えない格好よさでしたよ。

1分57秒2のレース記録は昨年の伝説の天皇賞秋、ウオッカとダイワスカーレットのレース記録タイ。8歳ですよ。8歳。お見事としか言いようがありません。

横山騎手!!これからもオジさんパワー(失礼!!)を炸裂させてください。時にはアッと驚く意外で胸のすくような思い切りのよい騎乗。その名人の技をいつも楽しみにみています。

カンパニーと同じく、今年は、ダービー、天皇賞秋、マイルカップSと大輪の花を咲かせた横山騎手。貴方もまさに充実の秋ですね。体に気をつけて、、、、。次はダービー馬、ロジユニヴァースのジャパンカップでのエスコート、期待しています。

「引退式は行わないから、ぜひ、カンパニーの現役最後のレースを見に来てほしい!!」と早くから宣言していた音無調教師。その言葉を聞いて以来、私には何にもできないけど、ぜひ勝たせて花道を飾らせて上げたいと心から祈っていました。

やはり私もオバさん世代だからでしょうか。私の夢も載せて走ってくれたカンパニー。ありがとう、そして、お疲れさま。グンと体を沈め綺麗なフォームで加速するあなたの姿!!格好よかったよ!!

もう、疲れすぎるからカッカカッカ燃えて走らなくてもいいよ。しばし休養して、それからいいお父さんになってね。本当におめでとう、そして夢をありがとう!!さようなら、カンパニー!!

2009年11月15日日曜日

Welcome to Japan--続編

先に外国のサラブレッドとホースマンへの歓迎メッセージを投稿してしまった。

そして、本来ならこちらが主体とならなければいけない歓迎のメッセージが後手に回った。

アメリカのオバマ大統領の来日である。わずか23時間の滞在とはいえ、アジアで最初の訪問国として日本を選び、訪問されたオバマ大統領に、まず歓迎のメッセージをお送りしなければならなかっただろう。

しかし、内容的には鳩山首相との簡単な面談、天皇、皇后両陛下へのご挨拶と昼食会など、形式的な訪問に終始し、最初の訪問の幕は下りた。

この来日に思うことが二つ。一つ目は来日スケジュールの間際になってからの調整。やはりアメリカンスタイルだなあ!!と感じた。

最初から予測できぬ、「米軍基地での銃乱射事件発生」という突発的な事件が原因とはいえ、来日の予定を一日延期。勿論双方話し合いの下ではあるが、いわばドタキャン。

次に離日の時間も予定より早め、APECの会議重視の姿勢を見せた。そこにやはり、自己主張を最優先するアメリカンスタイルの訪日姿勢を感じたのは私だけだろうか。

これほどの大物の間際になってからの予定変更。日本の警備陣が右往左往させられている様子が目に浮かぶ。

なんでもキチンと予定通りに進行させることを好み、分単位でのスケジュールを作ることも珍しくない日本の仕事ぶりからみたら、やはり、この変更は異例な感じがする。まあ、今は昔より多少は緩和されているとは思うが、、、、。

しかし、先日台湾での交通事情と運転について触れたときにも述べた通り、このような大らかな(?)、変更をあまり厳しく考えない様子は、今や、かなり多くの国で普通に見られる現象だ。

この問題は、「約束を守る」という実にシンプルな人間性を子供の頃からかなり厳しく躾けられている私ぐらいの年代の日本人には、なかなか順応し難い事柄であることも事実だ。

しかし、日本人の中には、やはり欧米なら許せるが、アジアでは許せないという特殊な感情を抱いている人も多いような感じがする。それは、アジア圏の民族なら同じ感覚を持つべきだという厳しさなのだろうか、、。

良い悪いは別問題として、今回のオバマ大統領の訪日で、やはりこの点が気になった。

二つ目の問題は一つ目とも関連があるが、「ああ、やはりアメリカにとって、日本はすでに、素通りしても構わないぐらいの距離感なのかな???」と感じさせる淡白な訪問。

沖縄の基地問題も微妙に二国間の意見が食い違い、ギクシャクしている感じは否めない。北朝鮮の拉致問題もアメリカの協力は宙に浮いたまま。やはり、自国のことは自国で解決!!という突き放した姿勢が見え隠れする。

今や、大国アメリカといえども、自国の問題を解決するのに精一杯で他国の問題にまでは手が回らないというのが現状だろう。

益々、日本政府のリーダーシップに期待がかかることを実感させられたオバマ大統領の訪日だった。

2009年11月14日土曜日

Welcome to Japan

いよいよ、日本最大の国際試合ジャパンカップG1が11月29日に開かれる。ぞくぞくするような凄いメンバーが集うこのレース。

11月13日、先日BCターフを連覇したばかりのコンデュイットが参戦することが、正式に決まった。彼はイギリスG1を2勝、アメリカのBCターフG1を連覇と素晴らしい戦績を携えて日本上陸。

此の他にもシンディロ(英ーイタリアG1馬)、ジャストアズウエル(米ーカナダG1馬)、マーシュサイド(米ーカナダG1馬)などと豪華なメンバーが日本に集結。

迎え撃つのは、日本が誇るG1馬であり、年度代表馬ウオッカ、昨年のJC馬でディフェンディングチャンピオンのスクリーンヒーロー。いよいよ満をじして参戦の日本ダービー優勝馬、ロジユニヴァース。

そして、此のダービーで無念の2着馬となり、一発を狙う大器、リーチザクラウン。秋華賞で、ブエナビスタの3冠牝馬誕生の夢を砕いたレッドデザイア。まだまだ大物馬が参戦予定だが本当に話題豊富な今年のジャパンカップ。

この戦い。勿論、日本の調教馬に勝って貰いたいのは当たり前の感情。しかし、相手の筆頭格、コンデュイットがこのジャパンカップを引退レースに選び、決戦後は北海道の新冠町のビッグレッドファームに残り、種牡馬となると知っては、応援せざるを得ない。

なにしろその血統が凄いのだ。父、ダラカニ(ダラハニとも読む)は、2003年のカルチエ賞年度代表馬。

仏G1−4勝、(含むダービー、凱旋門賞など、、)他重賞多数の凄い戦績であるばかりでなく、血統に種牡馬で大成功しているミルリーフ、ノーザンダンサー、サドラーズウエルズ、ミスタープロスペクターなどなど、、、、。

そんな素晴らしい血がサンデーサイレンス、そしてその後継種牡馬アグネスタキオンを失った今、又又日本産馬に混ざるのかと思うと、今からその産駒が待ち遠しく、ジャパンカップでどんな走りをしてくれるのか、楽しみが深い。

勿論、遠征の疲れ。見知らぬ土地での不利などで厳しい戦いとなるだろうが、日本馬のレベルの高さを計るのも、大いに楽しみだ。

此の後、12月5日と6日には、いよいよWSJS(ワールドスーパージョッキーズシリーズ)が日本の阪神競馬場で開かれる。その外国からの招待騎手のメンバーも豪華絢爛。

アメリカからは、C. ボレル騎手(今年のケンタッキーオークス、ケンタッキーダービー、プリークネスステークス勝利騎手)が登場。

彼は今年のケンタッキーオークス優勝馬、牝馬レイチェルアレクサンドラを牡馬3冠のプリークネスステークスの相棒に選び、牝馬として85年ぶりの優勝馬に導いた話題の騎手。

ケンタッキーダービー優勝馬のマインザットバードを相棒として選ばず、牝馬でプリークネスステークスを制覇した話題沸騰の騎手が日本に登場するなんて夢みたい。

春の家族旅行で、チャーチルダウンズ競馬場を訪れ、今年のケンタッキーオークスでレイチェルアレクサンドラに跨がったボレル騎手を生観戦してきた私にとっては、嬉しいニュース。

その他、アメリカからはG. ゴメス騎手、フランスからはI. メンディザバル騎手とおなじみのC.ルメール騎手。イギリスからはR. ムーア騎手。アイルランドからはM. キネーン騎手。オーストラリアからはC. ウイリアムズ騎手。香港からはD. ホワイト騎手。本当に錚々たるメンバーですね。

迎え撃つ日本は、東西のリーディングジョッキー5名。内田博幸、横山典弘、武豊、岩田康成、藤田伸二。それにサマージョッキーズシリーズ優勝騎手の秋山真一郎と地方競馬代表騎手の的場文男。

こちらも、錚々たるメンバー。個人的な意見では、いぶし銀の安藤勝己騎手を入れてほしかったけど、まあ、リーディングどおりとなれば仕方がないけど、、、、。

ともあれ、マイルカップSももうすぐでイギリスからの参戦馬もすでにスタンドバイ。あのオジサン世代に夢と希望を与えたカンパニー。

史上初の8歳でのG1制覇を天皇賞秋でなしとげた彼もこのマイルカップSで引退し、種牡馬となることが決定している。花道を優勝で飾ってほしい。今年のアゲアゲ騎手、ヨコテンこと、横山典弘騎手の華麗なる騎乗に期待!!

以上、多くの素晴らしいサラブレッド、そして、一流の技を競うためにはるばる来日する世界的に高名なジョッキーの皆さん。そして、それらの馬や人々を支えるために来日するホースマンの皆さん。もう一度、「WELCOME TO JAPAN!!」。熱戦を期待しています。

2009年11月5日木曜日

苦節7年、おめでとう松井選手!!

沖縄の基地問題で微妙にずれ始めた日米関係。オバマ大統領来日を控え、数々の問題を抱え頭の痛い日本に久しぶりに爽やかな笑顔が届けられた。

松井選手のワールドシリーズ最優秀選手(MVP)に輝く笑顔だ。日本選手のワールドシリーズMVP獲得は史上初の快挙とかで、日頃あまり感情を露にしない松井選手もさすがに嬉しそうな顔をしていた。

過去3年は故障続きで、来年はどこのチームのユニフォームを着るのか注目を集めていた矢先の素晴らしい働き。これで、ヤンキースも松井選手留任に傾くのだろうか、、、、。

投手としては野茂選手が早々とメジャーでの日本選手の卓越した技術を証明してくれた。そして、野手としては、2001年にイチロー選手が242安打を放ちシーズンMVPを獲得して、日本野球のレベルの高さを証明し、未だに数々のメジャーリーグの記録を塗り替えている。

そして、今年は日本選手のスラッガーとしての素晴らしさもこの松井選手によって証明された。新ヤンキースタジアムの空に高々と舞った白球は、ホームランを見慣れている地元ニューヨーカーをも興奮させる特大弾。

シリーズ3本のホームランと6.15の打率。8打点の勝負強さは特筆もの。優勝を決めた試合での一試合6打点は45年ぶりのメジャー史上タイ記録とか。

彼も又、イチロー選手と並んで、メジャーリーグの記録にも記憶にも残る名選手となった。この日に使われた彼のバットは目出たく野球殿堂入りするそうだ。

この快挙に思うことは、もう、日本の野球選手のレベルはどこで試合をしていようと、世界に誇れるレベルだということ。

マリナーズの城島選手は今年、日本球界に逆戻り。浪速のジョーとして、阪神のピンストライプのユニフォームで来年から頑張る姿が観られる。伝統の巨人阪神戦が今から楽しみになって来た。

日本の野球界も変な陰湿なプレッシャーを若者に与えることなく、メジャーへの道は早々と開放し、数年メジャーで他流試合をしてきた若者が自由に日本に戻れる仕組みをつくるべきだと思う。若い時の方が技術も言葉も学習力が高いのだから、、、、。

日米交流をオープンにすれば、もっともっと両国の球界の距離は縮まり、お互いの素晴らしい技術を学ぶことができるだろう。

そして、鳩山首相が言う通り、これも又、立派な国際親善交流。つまらない外交官より余程爽やかな外交で日米の距離を縮める。

松井選手は高校時代、夏の甲子園で連続5打席敬遠のフォアボールで出塁という珍記録の保持者。彼の長打が恐ろしすぎて相手投手が真っ向勝負を挑まなかったからだ。

そんな彼が高校卒ですぐメジャーに挑戦していたら、どうなっていたのだろうか。今年も繰り返されたメジャー流出を阻む日本球界の壁は、大いに疑問に思う。

学問では自由に留学を認め、会社は早くから海外派遣で社員を鍛え、野球以外のスポーツにはほとんどそんな壁はない。言葉の学習も含め、すべての分野で国際化を果たすには、日本球界も早々と壁を取り払うべきだ。

そんな日本球界から大きなプレッシャーを受けながらも28歳でメジャーに入り、名門ヤンキースで世界最高のワールドシリーズ優勝の夢を追い続けた松井選手。

7年前、メジャー移籍を発表した時、「なんだか日本球界を裏切って海をわたるように思っている人がいるかもしれないけど、いつの日か、松井がメジャーで活躍していてくれて本当によかった!!と思ってもらえるように頑張ります!!」と貴方は言いましたね。

本当に約束通り、私達に心から貴方がメジャーで活躍していてくれてよかったと思わせてくれました。

しかも名門ヤンキースを9年振りに世界一に導く立役者になったこと、、、。日本人の誇りです。本当におめでとう!!

野球のメッカ、ニューヨークで貴方にMVP!!MVP!!と連呼してくれたニューヨーカーの声は、日本人すべての連呼でしょう。苦節7年、しばらく美酒に酔ってください。

そして、貴方には「大暴れのゴジラ!!」というニックネームがぴったり。体に気をつけて、来年も暴れてくださいね。応援しています。

2009年11月4日水曜日

近くて遠いソウル

10月31日から11月3日まで、韓国ソウルに行ってきた。かつて何度も空港で乗り継ぎをしたことはあったが、不思議とまだ本当に訪問したことはなかった。

わずか2時間弱で着いてしまうまさにお隣さんのソウル。なぜこれまでに一度も訪問しなかったんだろうか、、、、。

近い!!本当に帰りなど1時間半ぐらいで金浦から羽田に到着。しかし、この距離的には北海道ぐらい近い国が、何と何と言葉の壁では遥か遠くの国だった。

空港に到着後、レンタカーを手配するために訪れたカウンターからその波乱の幕開けは始まった。英語、日本語がまったく通じないのだ。

誰でもアメリカ有数のレンタカー会社のカウンターで英語が通じないことなど予測しない。しかし、確かにそうだった。お隣の違うレンタカー会社の社員の中になんとか英語が通じる人が一人。

かれこれ一時間費やし、漸く予約しておいた車を借りる交渉成立。さて、異国で車を運転するには欠かせぬ相棒、ナビの予約。

あった!!と喜んだのもつかの間。何と何と、すべてハングル文字の表示。目的地名もハングル文字でしか入れられない。「嘘でしょ??」と訊きたいけれど、さてその言い方は??

英語ができて、間に入ってくれたお隣のレンタカーの人も、時々意味不明の英語とハングル語のチャンポン。「さあ、困った!!」と息子が言うのだ。

言葉に関しては一番頼りになると思い続けていた我が息子に「困った!!」といわれちゃ、他に頼る当てのない哀れなテツママもお手上げ。

それでもこの無謀な親子は諦めない。とりあえず着いた日にたどる目的地をその英語、ハングル語チャンポンのお兄さんに英語とボディーラングエージでお願いし、ナビに入れてもらう。

我らがレンタカーのカウンターに着いた時間は11時頃。車を走らせ始めたのは12時半頃。第一歩を踏み出すまでに1時間半かかったのは、世界記録。(勿論我々の過去の経験の中で)

結構、色々な国でレンタカーを借り、気ままに走らせてきた我々の旅行。このソウルでのハングル語の壁は過去最高の危機感を息子に与えた。

しかし、遅れて到着する友人を迎え、この旅をまさに始めようと言うときから、めげている訳には行かない。

音声だけは英語で誘導してくれるのだが、その誘導の間に『oxoxoxox、、、」という意味不明のお姉さんやらチビガキ君の生意気なハングル語の声が入る。?????の連続。

しかし、勇敢というか無謀というか、、、、我が息子は実に我慢強く、時々雄叫びを上げながらも諦めない。

まさに、このハングル語と真っ向勝負。一日目は慣れないナビの操作ミスで目的地が消えちゃって、さあ大変!!

電話番号で再入力する方法にたどり着くまで道路脇に車を止め、ナビをいじくり回したり、アクシデントの連発で、全員へとへとになりながらも何とか無事??ホテル着。

信じられぬ程の渋滞で身動きできず、その上、「oxoxoxox、、、、」と生意気なチビ君のハングル語の声に馬鹿にされ、普通なら30分程の道のりを間違い間違い2時間かけてホテルにたどり着いた。

このときは、さすがに「前途多難!!」とちょっぴりめげたが、ホテルの部屋の交渉に入り、俄然不屈の闘志が復活!!「雄鶏ならぬオンドル」という韓国の伝統的な床暖房の部屋にめでたくチェックイン。

この日は土砂降りの雨にもたたられ、よれよれの気持ちで旅を開始したが、一晩寝れば同行の友人を含め、めげるようなヤワな一行ではない。

息子は早速ハングル語を分析。その仕組みを早くも解明し、なんと二日目からハングル語でナビに行き先を書き込むことに挑戦。お天気も回復し、道も昨日とは比べ物にならない位スムーズ。

友人と私は地図の中からハングル語の行き先名を調べ上げ、哀れなアッシー君を努めている息子を補助。まず食料を買い込み、水を確保。

車の中で、ナビから発せられる変なお姉ちゃんとチビ君の声を無視し、地図とハングル語と格闘しつつ、諦めずに目的地へ目的地へ、、、、、。どこまでも音を上げぬ無謀な一行だ。

観ました。チャングムの世界。そして、食べまくりました!!キムチ!!行きました。伝統市場へも、デパートへも、巨大モールへも、オリンピック公園へも、、、、。

オリンピック公園内の野球場で韓国のプロ野球チームの練習風景も観ました。韓国のイチローと言われる選手が在籍しているチームの練習風景を、、、、。ここは本来なら部外者は入れない球場。

しかし、確かに入って来ました。かの有名な野茂選手がかつては活躍した球場へ、、、。入り口で入場を断られている(勿論身振り手振りでNo, No, No、、、、)我々を発見した親切なチームマネージャーの特別な計らいで、、、、。

自身のチームに韓国のイチローと呼ばれる選手が在籍していることを誇らしげに話していた、本当に本当に人のよさそうなこのチームマネージャー。早速一緒に写真をパチリ。

このハングル語トラブルは、逆に我々に普通の観光旅行では決して味わえない、温かい韓国の人々の「親切と懐の深さ」を垣間みさせてくれた。

この国の食べ物は意外と薄味で、温かいまろみのある味のものが多かった。まさに、「困った時はお互い様!!」とでも言わぬばかりの人々の温かい心を代弁しているような味。本当に親切な人々に随所で触れた。

このような旅こそ、終生忘れ得ぬ深い思い出となることだろう。「又この温かさに触れに来たいなあ!!」と最後に金浦空港を離れる時に心から思った。

日本に着いた息子が真っ先にしたことは、羽田空港内のシャトルバスの中で日本語の放送と不完全な英語の放送を聞き、意味不明で困っているアメリカ人の救助。

彼をモノレールの駅へ案内する間、談笑していた息子が、「我々は今、ソウルから奇跡の生還を果たした、、、」と話していたが、ハングル語と格闘しながら見知らぬ土地で車を運転し、黙々と我々のアッシー君を努めていた彼には、まさにそんな気分の長い長い3日間だったことだろう。

余談だが、韓国の食べ物の素晴らしさは、ともかく栄養豊富。活力旺盛なやる気を与えてくれる食べ物ばかりだ。この食べ物がなければ、とっくにめげて、旅を途中で諦めていたかもしれない。

それ程、観光地以外、英語も日本語もほとんど通じず、言葉の壁が高かったソウルは、本当に近くて遠い国だった。でもでもでも、、、、、。又行くぞ!!我ら無謀な一族は、、、、。アニヨンハセヨ!!ソウル!!

2009年10月29日木曜日

やはり天才

私は昨日友人と「沈まぬ太陽」というまさにJLをモデルにしたとしか思えぬ話題の映画を鑑賞した。

3時間以上の長編映画で、途中10分の休憩をはさみ、見応えのある映画だった。そして、主役から脇役に至るまで、本当に当代の名優揃いの重厚な演技だった。

原作は山崎豊子。この人の作品はどれもスケールが大きく話題作ばかり。この作品も内容が内容だけに、なかなか映画化されず、幾多の困難を乗り越えようやく完成にこぎ着けたらしい。

あのJLの御巣鷹山の悲劇を内容の中心にすえ、組合活動を続けた主人公の会社に翻弄された激動の人生を追ったものだが、ドロドロした企業内の争いや、官僚との醜い争いなど、よくぞここまで筆で追えたものだと思う程、フィクションとはいえ生々しく、公開までに色々なところから横やりが入る訳だと、変に納得した。

今、JLにひたひたと忍び寄る再生への動き。あまたの航空会社の悲劇の首切りなど、まさに上映のタイミングとしては、どんぴしゃりの公開タイミング。違う角度から航空運賃や航空会社の経営状況を見つめ直すヒントも与えられ、色々と教えられた。

そしてこの他に、私にはもう一本、どうしても観たい映画があったので、昨日のうちに今日の前売り切符を買っておいた。そして二日連続で今日も同じ映画館を訪れた。その映画の名前は、「This is it.」

あのマイケルジャクソンが今となっては最後となってしまった、7月の英国公演にむけて懸命のリハーサルを重ねていた様子を抜粋して、ファンと残された子供達への記念として完成された映画だ。

公開はわずか2週間。世界中でその公開が話題を呼んでおり、前売りでも買わねば、良い席はないだろうと考え、久しぶりに昨日前売り切符を買った。

他の映画なら、週日の午後の切符を買うのはそれほど困難ではないが、さすがにこの映画は話題性が高く、前売りを買った方が安全だと思い昨日購入しておいてよかった。

やはり、今日、週日の午後だというのに、映画館は満席だった。内容は勿論、マイケルジャクソンの観るものを圧倒するようなパフォーマンスの連続。

「キングオブポップ」の名を汚さぬ、存在そのものが大スターのオーラ。バックダンサーも世界から集まった応募者からふるいにかけられた精鋭ぞろい。

しかし、それらの精鋭ダンサーとどこがどう違うのかわからないが、彼の動きはまるでしなやかな彪のように、ステップもターンも軽やかで、一つ一つの動きにめりはりがあり、ピタッと決まった精密機械のロボットのよう。

全身から溢れる大スターのオーラに彼の姿にだけ別のスポットが当たりまくっているような、きらびやかな印象をうける。

身に纏っている衣装はエルヴィスプレスリーの豪華さとはほど遠く、又、体も細身で一見弱々しく見えるのに、動き始めた彼は、形容しがたい存在感があり、彼のみが放ちうる「マイケルジャクソン不滅の激震!!」を観るものすべてに感じさせる。まさにまさに天才の芸。

3年程前、ラスベガスでそっくりさんの芸を観て、それなりにかなり満足し、楽しんだ私だが、本物を観てしまうと、本当に題名どおり、「This is it!!」

マイケルジャクソンは余人の到達できぬ素晴らしい才能を持ったオンリーワンの天才だった。

栄光のかげで不眠に悩まされ、完璧な姿を久しぶりに英国でファンに見せるため、血の滲むような努力を重ねていた、今春のマイケルジャクソン。

そして、このリハーサルの素晴らしい成果を英国でファンに見せることなく6月に永眠してしまったマイケルジャクソン。

あなたは確かに、「キングオブポップ」。映画が終了したとき、画面に向かって、多くの人が拍手をしていた。

長く映画を観ているが、映画館で感動の為、誰もいない画面に向かって観客が拍手するのを初めて聞き、思わず私も拍手してしまった。

映画祭や華やかな役者が舞台で挨拶している映画でもない。しかし、そんな感動が自然とわき上がってくる程、ひたむきなマイケルジャクソンの精一杯の努力。

そんな彼の姿をこの画面でみて、私はマイケルジャクソンの巷でのスキャンダルが絶対に嘘ではないか、、、と心から思った。

それほどこの画面を通して伝わってくるマイケルジャクソンのリハーサルでの姿は、ひたむきで、才能に溢れ、周りの人々を優しく包み込む、謙虚で温かい姿だった。

この作品は残された3人の子供さんとファンに捧げるために製作されたフィルムとか。志半ばでこの世を去ったマイケルジャクソン。

貴方は間違いなくこの3人のお子さんの素晴らしい素晴らしい自慢のパパで輝かしいヒーロー。そして、世界のファンの心の中で、永遠に生き続けることでしょう。