2009年3月9日月曜日

頑張れ日本!!

色々なスポーツの国際試合が注目を浴びている。野球、スキー、テニス、、、、。その中でも、特に国民の関心が深いのは、WBCだろう。幸い、イチローも復調の兆しが見え、無事一次リーグ突破は確定した。

番狂わせはドミニカがオランダに敗退したこと。メジャーリーグの中心選手をずらりと並べた強力打線。それが、最下位候補と呼び声の高かったオランダにまさかの敗退。やっぱり一発勝負は何が起こるかわからない。

日本の強敵は、韓国、キューバ、アメリカなど、これからも気が抜けない戦いが続く。それにしても、アメリカ、カナダ戦もほぼ満員の観客を動員し、WBCへの関心が国際的に高まっていることを証明した。みんな、どこの国の人々も、政治、経済がすっきりしない昨今。スポーツで気分をすっきりさせたいのだろう。

でも、日本を代表して頑張っているのは人間だけではない。ドバイのウオッカもしかり。昨年のドバイデューティーフリーで惜しくも4着になった雪辱を果たすため、すでにドバイ入りし、前哨戦の重賞ジュベルハッタに参戦。直線で前が開かず、残念ながら5着に敗れたが、これは、もともとウオーミングアップ。本番は3月28日のドバイデューティーフリーG1。もうすぐ、ドバイワールドカップに参戦する、あの大器、カジノドライヴもドバイ入りする。

本当は、このドバイワールドカップには、ダイワスカーレットも参戦し、今年は3月28日のドバイには、日本から4頭参加する予定だった。でもあの衝撃のダイワスカーレットの引退。よきライバルとして競い合ったダイワスカーレットの夢の分もウオッカには頑張ってほしい。今、世界最強馬が集結し、その決戦の場として注目を浴びている国は、このアラブ首長国連邦、イギリス、フランス、アメリカ、オーストラリア、、、そして、じょじょに日本。

昔は日本からこれらの国々の大レースに参戦するというと、欧米のホースマンに鼻で笑われたそうだ。それほど文化的にも技術的にも遅れていた日本のホースマンの世界。あの名画、「マイフェアレイディー」でオードリーヘップバーンが、見事なファッションでアスコット競馬場に観戦にくる場面を思い出していただければ、欧州における競馬の位置づけが非常に高いことが一目瞭然。この点、日本はまだまだの感がある。

今年、天才騎手と呼ばれ、日本競馬のレベルを大いに高めた武豊騎手を背に参戦するウオッカは、ご承知のとおり一昨年、64年ぶりに牝馬でダービーを制覇した名馬。昨年の日本の年度代表馬である。そのライバル、今は引退したダイワスカーレットは昨年37年ぶりに牝馬で有馬記念を制覇した名馬。一度に日本のホースマンは見事な牝馬を2頭も出し、どちらもドバイに挑戦する予定だった。

もうすぐドバイの地に到着して、ドバイワールドカップに参戦するカジノドライヴは、日本の名調教師、藤沢和雄氏が率いるチーム藤沢の厩舎期待の星。そして、ウオッカは、昨年、一時的だが、芝の競走馬の部門で、牝馬の世界レーティングNo.1の栄誉に輝いた馬。昨年のジャパンカップダートで、馬の癌と呼ばれる不治の病から、2年4ヶ月ぶりにカネヒキリを奇跡の復活に導いた名調教師、角居勝彦氏率いるチーム角居の厩舎の宝。というよりウオッカは日本の宝だ。これらのホースマンは、立派に日の丸をつけて戦う資格のある人々だと思う。

一昨年のドバイデューティーフリーで、武豊騎手を背に鮮やかな末脚で優勝を飾った日本馬、アドマイアムーンは、世界最強軍団と称される、ドバイの皇太子と彼の率いるゴドルフィンの人々を悔しがらせ、40億円というオイルマネーで彼の軍団に買われてしまった。名牝ウオッカがこの軍団に狙われても、ぜひとも日本の宝は守ってほしい。日本のホースマンのプライドにかけて、、、、、。

スポーツアスリートの熱き戦いから、今、目が離せない。