2009年5月31日日曜日

歓喜と感動の瞬間!!

皆さん、今日の日本競馬最高峰、3歳クラシック第2冠、日本ダービーご覧になりましたか。感動しました。興奮しました。そして、心から喜びが沸いてきました。

というのも、以前ブログでご紹介したことがある、あのロジユニバースがついについに、今年の3歳馬、7768頭の頂点に立ち、日本のすべてのホースマンの夢の祭典、日本ダービー優勝馬となったからです。

「無敗の3冠馬誕生への壁」と題して、今年の牡馬クラシック3冠の1冠目、皐月賞の結果について以前お知らせしましたよね。それまで無敗の強さで、圧倒的1番人気馬になりながら原因不明の惨敗で、14着に敗退し、多くのファンを心配させたり、がっかりさせたこの馬。

皐月賞の敗因としては、マイナス10キロの馬体重だったことから、どこか体の具合がわるかったのでは、、、、と密かに心配されていたロジユニバース。従って、このダービー前には、皐月賞馬のアンライバルドの人気の陰で、あまり期待されずひっそりとしていたのに、、、。

でも今日、ふたを開けてみれば、やはり2番人気の期待馬として、多くのファンの支持を受けていた。その優雅でハンサムな品のよいルックスも大いに人気の秘密かも、、、。

今日の東京は大雨で、馬場はダービー史上40年ぶりの不良馬場。騎手も馬もゴールまで泥だらけになって死闘を繰り広げていた。しかし、ロジユニバースはそんな重馬場をものともせず、ラストスパートでは見事に2着馬、あの超良血のリーチザクラウンに4馬身差をつけて完勝。

12年ぶりに関東馬がダービー勝利馬となり、関東のすべてのホースマンも喜びに包まれていた。クラシック制覇としては、あの名マイラー、ダイワメジャー以来の関東のエース馬誕生の瞬間だった。

勿論、手綱をとった関東のベテラン、横山典弘騎手の最短コースで馬に負担をかけぬ好騎乗も光り、彼自身もダービー挑戦15回目にして初の名誉あるダービー騎手の称号を手にした。

横山騎手は皐月賞でロジユニバースが原因不明の惨敗をして以来、「もしかしたらこの馬はダービーには難しいのでは、、、、」と疑いを抱き、あまり自信を持てなかったそうだ。

勝利騎手インタビューに答えて、「馬を信じきれなかった自分が情けない。最後のゴール前ではもうヘロヘロに疲れていたのに、ロジユニバースは最後まで頑張り抜いてくれた。本当にこの馬に助けられた!!」と優しい言葉で愛馬を労っていたのが、清々しいコメントだった。

東の横山典弘、西の武豊とその名騎手ぶりを讃えられているこの関東のエース騎手が、実はこれまでダービー騎手の称号を手にしていなかったというのもちょっと信じられぬ意外な感じがしたが、それほど、ダービー騎手になるのは難しく、すべての騎手の憧れのタイトルなのだろう。

普段は勝っても負けても喜怒哀楽をほとんど顔に表さず淡々としている横山騎手が、24年の騎手生活で初めて掴んだダービー騎手の称号に、本当に嬉しそうな顔をしているのを見て、私まで幸せな気持ちになった。

今年の名誉あるダービー馬となったロジユニバースの生い立ちから、オーナーとの出会いのストーリー。2歳からの本格的な調教でみせた非凡な素質と、その素質を信じて大切に育て上げた陣営の熱意。その苦闘の歴史を少し読んで知っていた私は、なんとかこの馬に勝たせてあげたいとかねがね思っていた。

サラブレッドには致命的とも言える足まがりという体のハンデがありながら、このドロドロにぬかるんだ道悪の馬場をゴール目指して必死に走るロジユニバースの健気な姿を目の当たりにして、本当にジーンとくるものがあった。まさに歓喜と感動の瞬間だった。

この馬をじっくり眺めた事がある人なら、誰もがその上品な面立ちと馬体に魅了され、イケメン馬ぶりを口にするロジユニバース。今日はその上品な馬体一杯に泥を跳ね上げ、道悪の中、超一流馬と死闘を繰り広げ、さぞ疲れたことだろう。

ロジユニバースと陣営の皆さん!!日本競馬の祭典、牡馬クラシック第2冠、日本ダービー優勝おめでとう!!そして見事初のダービー勝利騎手の栄冠を手にした横山騎手、本当に本当におめでとう!!お疲れ様でした。