2010年12月26日日曜日

7歳の少年に思う事

ブログご無沙汰しました。いやあ、今年の年末は恒例の息子の帰省以外に7歳の珍客が滞在。初の海外一人旅デヴューのアシストで朝5時ごろから夜寝るまで、なんだかんだ忙しく、ついつい独り言を言う暇もなかった。

彼の来訪は2度目だが、先回はママと妹、途中からパパも加わり、完全保護の下での馬のデイキャンプ参加。朝7時半から夜5時までのフランス語と英語での奮闘。

勿論これだけでも大した度胸だが、実は私にはとりたてて驚くことではなかった。子供の誘導は親の仕事であり、遣らせればもの凄い力を発揮することは、すでに数人以上の訓練成果をまのあたりに見ていたからだ。

ただ、心を折れさせないためのアフターケア、伴走、健康管理、そして、継続への道作りさえ徹底すれば、かなりの線にまで子供は自分で這い上がろうとするものである。

幾多の個性の違う子供達に親を通じて指導してきた結果をみていた私には、この7歳の珍客が無事に息子に誘われ来訪以後、完走するであろうことは確信に近かった。空港での第一声が「お腹が空いた、、、、」だったからである。勿論完走までにはまだ1週間程のこっているが、、、。

今、私の後ろで勉強中。大声で自分で選んでかってきた本を読んで(私に)聞かせている。私が読んで聞かせているのではない。生活訓練もかなり行き届いており、問題はほとんどない。

先週は時差ぼけの中、午前中は乗馬の特別訓練、午後はスキー初挑戦。ママが日本でこちら(カナダ)の関係者とメールでアレンジし、子供と相談しながら作成したスケジュールだ。

このハードな運動後も、さらに雪遊びに興じてエネルギーを燃焼しつくした7歳の少年は7時には爆睡。朝は5時起き。健康そのものだ。心が健康な彼は楽しそうに鼻歌ばかり。

日本の関係者には「こんな小さな子を一人でカナダへ、、、どういう親なんでしょう、、、」と秘かに不評をかっていることを知りつつも、息子を信じ敢然と挑戦させたこの少年の親は、今、幸せに包まれて毎日楽しい報告を待ちわびている。

勿論教育の道は長い。しかし、ほんの少しの親の勇気で子供の未来は大きく変わるのだ。それを子供は鼻歌まじりに実証している。

どの親にとっても子育ては一発勝負。だからこそ、子供の力を過小評価しては絶対にいけないのだ、、、と改めてこの少年に教えられた。才能がキラキラしている。眩しい、、、。

2年前とは違って、たった一人の挑戦。今後、世界への挑戦を成功させるのも失敗させるのも、肝心要のスタートの印象次第。今、この子はどこにいっても言葉さえわかれば楽勝、、、とすでに思い始めている。

この最初のスタートが大きな成果に繋がればいいな、、、と心から思う。ミニカーで遊び、漫画を見る幼さの中に、今の多くの青少年が失ってしまった心の強さ、逞しさ、プライドが垣間見える頼もしさがちらつく。

この7歳の少年の未来に幸あれと心からのエールをご両親とこの少年に送りたい!!見事に越えたハードルを高くするのも低くするのもこれからの親子の挑戦次第。頑張れ〜〜〜!!