2010年10月4日月曜日

すみれの花チーム、残念!!でもお見事!!

最後の直線、ロンシャンのターフを必死に頑張るナカヤマフェスタ。着差はわずか頭。されど頭。今年も欧州の聖域とよばれる「凱旋門賞」の門を一着でくぐる事はできなかった。

しかし、あの小さな体で、はるばる日本から遠征。そして、やんちゃな気まぐれフェスタの鬼気迫る激走。追走するのは今年のイギリスのダービー馬、ワークホース。3歳の牡馬。7馬身差でダービーを完勝した逸材の一頭だ。

ここでの斤量差3.5キロは痛かった。ナカヤマフェスタは国内で59.5キロを背負ったことはあったのだろうか。馬場は不良。芝の長い力の要るロンシャン。そう考えたら、負け惜しみでなく、昨日のメンバーで実力一位はこの馬、ナカヤマフェスタ!!本当によく頑張った。蛯名騎手の素晴らしい騎乗にも感謝感謝。

世界のホースマンもフェスタの実力を必ず認めたはず。やはり、和泉オーナーのお嬢さんへの思いとその心意気をあの気まぐれフェスタも重く受け止め、何より何より真面目に頑張ったのだろう。シルバーコレクターはパパ「ステイゴールド」の愛称。これから、ますます海外でも頑張るステイゴールド産駒に注目が集まるだろう。

今回はここでもシルバーか、残念!!と思う反面、よくぞここまでの激走を、、、、と見事な「すみれの花チーム」の頑張りに感動し、心から拍手を贈りたい。フェスタの心のオーナー、亡きお嬢さんも愛馬の健闘に天国から拍手喝采だろう。

昨日は日本の秋のG1開始。スプリンターズステークスでは、日本のスプリント界は真っ青。まだまだ香港のG2馬に先手逃げ切りを許すようでは、、、、、。脆さを露呈していた。

それにくらべ、欧州のホースマンが死守しているこの凱旋門賞。あきらかに、手が届きそうな夢になってきた。エルコンドルパサーはかつて、ここに向けて半年前から現地の馬場に慣らし、体作り、根性作りから始めた。

今年のナカヤマフェスタも宝塚記念後すぐに準備にかかり、8月9日には出国したが、エルコンドルパサーの時よりは、はるかに短時間での出走。それで、夢への距離は確実に縮まった。

二ノ宮調教師、厩舎の皆さん、そしてお世話になったフランスの厩舎の皆さん、、、、。欧州の馬作りは殆どがこの凱旋門賞までに3歳馬をピークにし、そのまま引退させてしまうこともあるはや作り。

色々と本場の生の馬作りに参加され、益々悔しさとともに闘志が沸いてきたことでしょう。角居調教師は早々と凱旋門賞にはこれからも挑戦し続けるとリベンジ宣言。頼もしい限りです。

もはや日本の競馬はこのままでは衰退。海外からの刺客を座して待つ時代ではなく、大いに海外に出かけて行って、世界最高峰のレースに果敢に挑み、種牡馬、繁殖馬としての優れた日本のサラブレッドマーケットをアピールする時、、、。

とりあえず、来年はディープの馬でリベンジかな。そして、今年の凱旋門賞最有力馬と評判の高かったハービンジャーとダイワスカーレットあたりの仔馬も将来の凱旋門賞出走予定馬かな、、、、。

まあ、ちょっと気が早いか、、、。ともあれ、「すみれの花」チームの皆さん。応援団の皆さん。フェスタは素晴らしい馬ですね。改めて惚れ直しました。日本での大暴れが楽しみです。天まで届けと高らかに「すみれの花咲く頃」を歌い、お嬢さんにフェスタの健闘をご報告ください。おめでとう!!シルバーメダル!!