このニュースの根拠は、スイスの有力ビジネススクールのIMD(経営開発国際研究所)の発表に基づくものだそうだが、比較されている国々のいくつかに実際に居住した経験を持つ私にとって、本当に興味深いものだった。
まず、2010年度、最も競争力の高い国に選ばれたのはシンガポール。昨年のアメリカにとって代わり、栄えある一位。香港が二位。アメリカは三位に後退した。
評価対象は「経済状態」「政府の効率性」「ビジネスの効率性」「社会基礎」などから300以上にも上る項目を詳細に分析した結果だそうだ。
日本は調査対象58カ国中、27位とのこと。「え〜〜〜っ!!」と驚いているのは私だけではないだろう。
勿論、悪いだろうなあ〜〜〜とは思っていたが、8位台湾、23位韓国とこの両国にもかなり水をあけられたのには、ガックリ。日経新聞で取り上げられたニュースの発表だから、無視できない数字だろう。
個人的な興味では、昨年の23位から8位へと「ビジネスの効率性」が大いに評価され、大躍進した台湾の健闘。
トップから下の人まで、その意志決定と行動において、時には勇み足では、、、と危惧される程の素早い行動力が、この大躍進を支えているのだろうか、、、、。約30年近く、台湾のビジネスマンを見て来た私にとっては、とても感慨深い。
日本の大きな後退(昨年は17位)に関しては、「成長率の低下」「対内直接投資の低迷」を反映し、経済状況の大幅な悪化が原因らしい。
少子高齢化、財政赤字の膨張など、社会基盤や政府の効率性でもいずれも低評価。調査関係者に「このままでは国際企業は活動場所として、日本を選ばなくなる」とまで警告された日本。
放漫財政を改めない国の筆頭は日本とまで、最悪の評価をされた日本はすでに、数年前からまるで政府不在、「今の日本の首相は誰??」とまでよく訊かれる程国威の低下が著しい。このままの状況下では日本の公的債務と経済の健全化は2084年までかかる見通しとか、、、、。
「あ〜〜あ!!子供の代どころか、孫の代まで大変だなあ〜〜日本経済の雲行きは、、、、。頑張れ〜〜!!」と言いたいところだが、、、頼りない国家経営。どうなることやら、、、、。
ちなみに、私が目下住んでいるカナダは世界7位の競争力とか、、、。まあまあでちょっぴり安心。でも、、、日本人としては、複雑だなあ〜〜〜。