2009年5月29日金曜日

新たな楽しみ実現??

5月24日の日本オークス、皆さん観た??ブエナビスタの末脚、異次元の凄さだったね。でも、最後の直線に向かったばかりの時は、正直、間に合わないと一瞬思った。しかしゴールを抜けたときには、明らかに差しているとわかった。でもでもきわどいハナ差とは、、、、。

名手アンカツにして、4コーナーでの進路コース取りに一瞬の気の迷い。しかし、当日の天候では、その迷いは当たり前の馬場状態。雨にぬれた後の外の芝では、いかにブエナビスタが凄い末脚をもっていようと殺される可能性が高い重い馬場。内の方が伸びやすいことは名手には想定済み。そんな状態の中、内へ行こうと彼女を導いたのは当然の判断。

でも前の壁が厚く、あまりの混み具合をみて、内では他馬が邪魔になり抜け出す事が難しいと判断した、とっさのコース変更はまさにベテランならではの剛胆な決定。

しかし、その内へ外への迷いを経た移動は、時間ロスと負担を馬に与え、観戦していた誰もが一度は「間に合わないんじゃないか?!」と一着ゴールを半ばあきらめかけたことだろう。私も同じ。

なにしろゴールまで残り2ハロンの時点で、すでに先頭に立っていたレッドディザイアとはまだ4馬身半ぐらい差があったんだから、、、。並の馬なら絶望的な差。

しかし、そこからが凄かった。本格的に追い始めてから瞬時に伸びたブエナビスタのもの凄い鬼脚。あのハラハラドキドキのラストスパートは、伸びにくい外の芝状態と雨の影響を考えたら、奇跡的とも言える信じられない豪脚。まさに異次元の脚ですべての他馬が止まって見えた。

桜花賞1600から距離が一気に延びたオークス2400。しかもあの馬場状態で上がり3ハロンを33秒6という末脚が使えるなんて、やはりブエナビスタという馬は並の牝馬ではない。凄いの一言!!

一瞬の迷いで生まれたコース取りのミスを自ら認め詫びていたアンカツ騎手を救ったのはブエナビスタの「追われたら絶対に前に居る馬は抜き去る」という超一流サラブレッドのみが持ち合わせている本能的な高い高いプライドとド根性。

今回は超一流サラブレッド、ブエナビスタの卓越した能力とプライドが、この逆境を跳ね返し、自身で夢の舞台、フランスのロンシャン競馬場で開かれる、凱旋門賞行きの切符をもぎ取る原動力となった。

ディープインパクトと同じく小柄で普段は大人しく、おっとりした優しい顔の馬で、一体どこにこのもの凄い闘志とスタミナがあるんだろうと信じられない程なよなよとした印象のブエナビスタ。見るからにがっちりして大柄な馬格を誇る強そうなウオッカとはあきらかに外見の印象は違う。

今の私の興味は、ウオッカとブエナビスタの直接対決。一体どちらの方が強いんだろう。瞬発力のみくらべたら、ほぼいい勝負。ウオッカの引退前(今年の年末前)にぜひ、この夢の対決を見てみたい。実現したらいいなあ〜〜この豪華対決!!ファンにはたまらない魅力だ。

先日私が偶然アメリカで観戦したケンタッキーオークスの勝ち馬であり、85年ぶりにアメリカクラシック3冠の2冠目を牝馬として制覇したレイチェルアレクサンドラが今年の凱旋門賞に参加するかどうか、すでに注目の一頭となっている。

去年の凱旋門賞優勝馬は3歳牝馬ザルカヴァ。果たして今年の凱旋門賞の優勝馬は???世界のダービー馬が牡馬の意地をかけて、凱旋門賞牡馬優勝を目指している。

日本からも昨年のダービー優勝馬、ディープスカイ、昨年のジャパンカップ優勝馬、スクリーンヒーローが挑戦を表明し、すでに一次登録を済ませたそうだ。勿論、ブエナビスタも一次登録は済ませたと聞く。

もし、順調にブエナビスタも参加できれば、日本から3頭が凱旋門賞挑戦という壮大な夢が叶う。ブエナビスタの挑戦が実現すれば、日本調教馬として3歳牝馬の凱旋門賞挑戦は、JRA史上初。

昨年の凱旋門賞覇者、牝馬3歳(当時)ザルカヴァといい、今年のアメリカクラシック2冠目の覇者、牝馬3歳レイチェルアレクサンドラといい、世界中でまだまだウーマンパワーが炸裂中。

異次元の末脚でオークスを制覇し、日本の牝馬クラシック2冠馬となった根性娘のブエナビスタ。女ディープインパクトと言われる彼女に、今年の凱旋門賞制覇の夢を託したいなあ、、、、、、。

そして、毎年凱旋門賞が開かれ、世界一美しい景観を持つ競馬場といわれるフランスのロンシャン競馬場へもぜひ行ってみたいものだなあ〜〜!!イギリスの伝統を誇るアスコット競馬場など、まだまだ行ってみたいところが多い。

もともと故障さえしなければ、あの女傑、ダイワスカーレットで今年の凱旋門賞挑戦の夢を語っていたアンカツさん!!このやんちゃ娘ブエナビスタで夢が叶うかもよ!!

お体お大事に!!夢はまだまだ続くんだから、、、、。10月の第一日曜日、凱旋門賞のファンファーレが楽しみになってきたあ〜〜!!