2009年11月5日木曜日

苦節7年、おめでとう松井選手!!

沖縄の基地問題で微妙にずれ始めた日米関係。オバマ大統領来日を控え、数々の問題を抱え頭の痛い日本に久しぶりに爽やかな笑顔が届けられた。

松井選手のワールドシリーズ最優秀選手(MVP)に輝く笑顔だ。日本選手のワールドシリーズMVP獲得は史上初の快挙とかで、日頃あまり感情を露にしない松井選手もさすがに嬉しそうな顔をしていた。

過去3年は故障続きで、来年はどこのチームのユニフォームを着るのか注目を集めていた矢先の素晴らしい働き。これで、ヤンキースも松井選手留任に傾くのだろうか、、、、。

投手としては野茂選手が早々とメジャーでの日本選手の卓越した技術を証明してくれた。そして、野手としては、2001年にイチロー選手が242安打を放ちシーズンMVPを獲得して、日本野球のレベルの高さを証明し、未だに数々のメジャーリーグの記録を塗り替えている。

そして、今年は日本選手のスラッガーとしての素晴らしさもこの松井選手によって証明された。新ヤンキースタジアムの空に高々と舞った白球は、ホームランを見慣れている地元ニューヨーカーをも興奮させる特大弾。

シリーズ3本のホームランと6.15の打率。8打点の勝負強さは特筆もの。優勝を決めた試合での一試合6打点は45年ぶりのメジャー史上タイ記録とか。

彼も又、イチロー選手と並んで、メジャーリーグの記録にも記憶にも残る名選手となった。この日に使われた彼のバットは目出たく野球殿堂入りするそうだ。

この快挙に思うことは、もう、日本の野球選手のレベルはどこで試合をしていようと、世界に誇れるレベルだということ。

マリナーズの城島選手は今年、日本球界に逆戻り。浪速のジョーとして、阪神のピンストライプのユニフォームで来年から頑張る姿が観られる。伝統の巨人阪神戦が今から楽しみになって来た。

日本の野球界も変な陰湿なプレッシャーを若者に与えることなく、メジャーへの道は早々と開放し、数年メジャーで他流試合をしてきた若者が自由に日本に戻れる仕組みをつくるべきだと思う。若い時の方が技術も言葉も学習力が高いのだから、、、、。

日米交流をオープンにすれば、もっともっと両国の球界の距離は縮まり、お互いの素晴らしい技術を学ぶことができるだろう。

そして、鳩山首相が言う通り、これも又、立派な国際親善交流。つまらない外交官より余程爽やかな外交で日米の距離を縮める。

松井選手は高校時代、夏の甲子園で連続5打席敬遠のフォアボールで出塁という珍記録の保持者。彼の長打が恐ろしすぎて相手投手が真っ向勝負を挑まなかったからだ。

そんな彼が高校卒ですぐメジャーに挑戦していたら、どうなっていたのだろうか。今年も繰り返されたメジャー流出を阻む日本球界の壁は、大いに疑問に思う。

学問では自由に留学を認め、会社は早くから海外派遣で社員を鍛え、野球以外のスポーツにはほとんどそんな壁はない。言葉の学習も含め、すべての分野で国際化を果たすには、日本球界も早々と壁を取り払うべきだ。

そんな日本球界から大きなプレッシャーを受けながらも28歳でメジャーに入り、名門ヤンキースで世界最高のワールドシリーズ優勝の夢を追い続けた松井選手。

7年前、メジャー移籍を発表した時、「なんだか日本球界を裏切って海をわたるように思っている人がいるかもしれないけど、いつの日か、松井がメジャーで活躍していてくれて本当によかった!!と思ってもらえるように頑張ります!!」と貴方は言いましたね。

本当に約束通り、私達に心から貴方がメジャーで活躍していてくれてよかったと思わせてくれました。

しかも名門ヤンキースを9年振りに世界一に導く立役者になったこと、、、。日本人の誇りです。本当におめでとう!!

野球のメッカ、ニューヨークで貴方にMVP!!MVP!!と連呼してくれたニューヨーカーの声は、日本人すべての連呼でしょう。苦節7年、しばらく美酒に酔ってください。

そして、貴方には「大暴れのゴジラ!!」というニックネームがぴったり。体に気をつけて、来年も暴れてくださいね。応援しています。