2010年6月9日水曜日

おめでとうウオッカ!!

春から初夏にかけての東京G15連戦も先週の安田記念で幕を閉じた。新たな覇者は壮年パワー炸裂の6歳馬、ショウワモダンであった。後藤騎手の男泣きとともにクローズアップされた遅咲きのヒーロー、ショウワモダンはG1初挑戦で初勝利。可愛い目をした牡馬だった。

父エアジハードも祖父サクラユタカオーもかつては唸りをあげて突っ走る高速マイル王。当然といえば当然の血統が、突然6歳で覚醒し、確実に存在をアピールし始めたアジアマイルチャンピョンシップ最終戦、安田記念でのショウワモダン。

昨年のカンパニーの後をつぐ遅咲きのマイル王、ショウワモダンの今後が楽しみになってきた。

もうすぐあの、屈腱炎から奇跡の復活を果たし、その後の骨折から一年以上姿を見せなかった「砂のディープインパクト」カネヒキリも帝王賞で復帰する。カジノドライヴの復帰とともに待ちわびていた一頭の復帰戦。横山典弘騎手のエスコート、楽しみだなあ、、。

そのかわり、私の気がかりだった「精神面の脆い馬」リーチザクラウンが入れ替わるように骨折でしばらくターフを去る。大事にならず、早く復帰してほしいもの、、、。

この馬もある面ウオッカと似ていて(ウオッカの精神面は多分リーチより数倍強いと思うが、、、)強い時とだめな時がはっきりしており、なんだかハラハラさせられる一頭。

でも、リーチザクラウンの綺麗で雄大な馬体から見せる素質と、はまった時の強さはうっとりとする見事な牡馬であり、それは衆目の一致するところだろう。

人気となるのも、精神面が強くなりさえすれば、一体何処まで強い馬なのか計り知れない能力の片鱗がキラキラ光っている魅力的な馬だからに他ならない。早く骨折を克服し、ターフに戻ってほしい一頭だ。ダノンシャンティとともに、、、、。

さて、今年の春の東京G15連戦は本当にどのレースも甲乙つけがたい程、内容の濃い、近年稀にみる好勝負ばかり。

NHKマイルカップのダノンシャンティの日本レコードを塗り替える素晴らしい勝利。ポストウオッカを目指す名牝ブエナビスタの強さが際立ったヴィクトリアマイル。

牝馬クラシック最高峰オークスでのアパパネ、サンテミリオンのどちらもあい譲らぬ史上初の同着戴冠。そして、日本一の3歳馬を決める栄光のダービーでのエイシンフラッシュの見事な勝利。

その他話題を提供したヴィクトワールピサ、ペルーサ、トウザグローリー、ルーラーシップなどなど、今後に大いに期待できる史上最強の3歳牝馬牡馬と素晴らしい古馬が大いに心をワクワクさせてくれた5週間だった。

さて、安田記念といえば昨年はウオッカがディープスカイとの熾烈な戦いを制し、2連覇を飾った思い出のレース。まだ最後の数歩で勝利したあの素晴らしい強さは私の脳裏に鮮烈な記憶として残っている。

そんな彼女もアイルランドに渡り、母となるべく交配したが、最初の2回では残念ながら受胎が確認できず、密かに心配していた。最強牝馬かならずしも最高の繁殖牝馬ではないことは、これまでの悲しい歴史が証明している。

しかし、しかしである。3回目の交配で待望の受胎のニュースが飛び込んで来た。順調にいけば来年の5月頃には、めでたくママになり、目下世界最高種牡馬と期待されているシーザスターズの産駒をこの世に送り出すというのだ。

日英ダービー馬同士の交配で産駒となるこの2世には、生まれる前から注目の視線が注がれることだろう。幸い、ウオッカはすでにアイルランドの新しい環境にもなれ、落ち着いているとか。ぜひ体に気をつけて無事に出産し、私達に夢の続きをみせてほしい。

ともあれ、おめでとうウオッカ!!受胎確認だけで、これほど多くのスポーツ紙に騒がれる貴女はやはり名女優。2度の失敗でまわりをハラハラドキドキさせて、今年最後のチャンスで待ちかねたビッグニュースをわれわれにプレゼントしてくれるなんて、、、、、。

可愛い子馬の写真、今から待ち遠しいなあ〜〜!!元気でね!!