2010年6月27日日曜日

嬉しいニュース

今日はJRA上半期の総決算、宝塚記念グランプリの幕がいよいよ切って落とされる日で、実はその結果を待ってブログを更新する予定だった。

ヴェナビスタ、ドリームジャーニー、フォゲッタブル、ロジユニヴァース、ジャガーメール、イコピコ、、、、、、素晴らしいメンバーが揃うさすがグランプリG1。

しかし、あと数時間後に開かれるこのレースの結果を待っていられない程嬉しいニュースが飛び込んで来たのでとりあえず今、ブログを更新。

それは角居調教師から正式に発表されたヴィクトワールピサの10月3日、凱旋門賞挑戦決定のニュースだ。そして、手綱をとるのは勿論、主戦騎手武豊。日本の誇るMr. Yutaka Takeだ。

すでに彼の喜びのコメントも発表されているのだから、当然リハビリの結果は良好で、近日中に復帰できる見通しなのだろう。あとはヴィクトワールピサのフランスへの輸送と順調な調教の問題だけだ。無事参戦の運びとなることを願っている。

かねてよりひとつJRAというより日本のホースマンに希望があった。それは日本馬で主要国のG1挑戦を目指す時には、ぜひとも鞍上は日本人騎手であってほしいという希望だ。技術がどうの、適応がどうの、、、という問題ではない。

外国人騎手で勝っても、喜びが少し???となるからだ。多分私だけでなく、多くのファンの声だろう。むしろ日本で日本馬に外国人騎手が乗る方が抵抗が少ない。

外国で超一流レースに外国人騎手騎乗で勝った場合、一体、馬が勝ったのか、騎手が勝ったのか、、、名誉はどちらの国のものなのだ、、、、という疑問が深く根ざすからだ。

人馬共に日本の代表であれば、、、とかねがね思っていた。確かに外国のレースを観ると、日本ならとっくの昔に斜行、走行妨害ととられるような荒い騎乗ぶりも観られる。

しかし、日本人騎手が当たり前のごとく、凱旋門賞に毎年顔を出し、アメリカ、イギリス、ドバイなどの主要なG1レースの常連とならない限り、いくら賞金を高く設定しても、日本はあくまでも中途半端な競馬先進国のイメージとなることだろう。

その意味でエスポワールシティーの佐藤騎手がすでに今年の秋のアメリカのブリーダーズカップ挑戦への布石として、レース場となるアメリカダービーの本拠地、チャーチルダウンズ競馬場で今夏遠征騎乗をするというのも、本当に頼もしいニュースだ。

世界の主要レースに日の丸を背負って挑戦するには、日本の調教馬には日本人騎手が騎乗することが当たり前とならない限り、長い目でみて、JRAの発展が遅くなるだろう。

挑戦馬の生産牧場、オーナー、厩舎スタッフ、すべてが日本を代表して出かけるチームの場合、勿論鞍上は日本人騎手で当たり前の時代はもうすぐそこにあり、だからこそファンはもっと燃え、もっと応援したくなり、騎手も更に技と腕を磨くことであろう。

野球のWBC、サッカーのワールドカップと益々スポーツがこの不景気な日本の暗い世相を明るくしてくれている。ようやく競馬も賞金の高い日本を離れ、安くても本場への挑戦を目指す勇敢なオーナーと調教師が増えて来た。

国別に代表者が競うことこそその国のそのスポーツのレベルアップに繋げる早道。競馬を単なる賭け事ではなく、スポーツとして捉え、楽しむファンを多く開拓してこそ、衰退の兆しが見えるJRAや馬産界も栄える。

そしてファン層の意識も国際的になりチャーチルダウンズ競馬場のオークスやアスコット、ロンシャン競馬場などの素晴らしいファッションが日本の競馬場を彩り、定着して初めて、母から子へそしてそのまた子孫へと素晴らしい芸術品としてのサラブレッドの魅力が語り継がれることだろう。

勝ちたい、賞金をとりたいからとりあえず外国の慣れている騎手に任せるという風潮は、フランスの凱旋門賞やアメリカのブリーダーズカップ、英国のキングジョージ&クイーンエリザベスS、ドバイのワールドカップなど、超一流と言われる外国のレースになればなるほど避けてほしいというのが偽らざる私の希望。超一流レースには日本人騎手で勝って初めて完全制覇。

ファンあってのJRA。是非前向きに習慣化してほしいと思う。又騎手も益々自己投資をし、世界で技を磨いて「来る日」に備えてほしい。昨年の名手横山典弘騎手のようにWSJSなどで日本人騎手があっさり優勝する時代なんだから、、、、。

やはり人馬共にすべて日本チームで栄光を掴む。それでこそ真の勝利。それが当たり前となって初めて、日本のサラブレッドとして世界に認めさせることができると思う。その意識が一日も早く関係ホースマンの常識となることを願って止まない。

ディープインパクトの初年度産駒も昨日初勝利を飾った。これから益々、日本産調教馬の海を渡り、ビッグレースに挑戦するチャンスが多くなることだろう。世界のビッグレースには日本調教馬が当たり前のごとく出走、、、、という日ももうすぐそこだ。

今回の角居厩舎のヴィクトワールピサ凱旋門賞挑戦に鞍上は武豊騎手が決定というニュースは本当に嬉しいニュースだった。

凱旋門賞の日、フランスのロンシャン競馬場が多数の日本人で埋められ、又日本の国旗に飾られる日も近い。エルコンドルパサー、ディープインパクト、メイショウサムソンのリベンジの夢よもう一度!!ワクワク、、、、。チーム角居の挑戦と武豊騎手の頑張りに期待!!

2010年6月9日水曜日

おめでとうウオッカ!!

春から初夏にかけての東京G15連戦も先週の安田記念で幕を閉じた。新たな覇者は壮年パワー炸裂の6歳馬、ショウワモダンであった。後藤騎手の男泣きとともにクローズアップされた遅咲きのヒーロー、ショウワモダンはG1初挑戦で初勝利。可愛い目をした牡馬だった。

父エアジハードも祖父サクラユタカオーもかつては唸りをあげて突っ走る高速マイル王。当然といえば当然の血統が、突然6歳で覚醒し、確実に存在をアピールし始めたアジアマイルチャンピョンシップ最終戦、安田記念でのショウワモダン。

昨年のカンパニーの後をつぐ遅咲きのマイル王、ショウワモダンの今後が楽しみになってきた。

もうすぐあの、屈腱炎から奇跡の復活を果たし、その後の骨折から一年以上姿を見せなかった「砂のディープインパクト」カネヒキリも帝王賞で復帰する。カジノドライヴの復帰とともに待ちわびていた一頭の復帰戦。横山典弘騎手のエスコート、楽しみだなあ、、。

そのかわり、私の気がかりだった「精神面の脆い馬」リーチザクラウンが入れ替わるように骨折でしばらくターフを去る。大事にならず、早く復帰してほしいもの、、、。

この馬もある面ウオッカと似ていて(ウオッカの精神面は多分リーチより数倍強いと思うが、、、)強い時とだめな時がはっきりしており、なんだかハラハラさせられる一頭。

でも、リーチザクラウンの綺麗で雄大な馬体から見せる素質と、はまった時の強さはうっとりとする見事な牡馬であり、それは衆目の一致するところだろう。

人気となるのも、精神面が強くなりさえすれば、一体何処まで強い馬なのか計り知れない能力の片鱗がキラキラ光っている魅力的な馬だからに他ならない。早く骨折を克服し、ターフに戻ってほしい一頭だ。ダノンシャンティとともに、、、、。

さて、今年の春の東京G15連戦は本当にどのレースも甲乙つけがたい程、内容の濃い、近年稀にみる好勝負ばかり。

NHKマイルカップのダノンシャンティの日本レコードを塗り替える素晴らしい勝利。ポストウオッカを目指す名牝ブエナビスタの強さが際立ったヴィクトリアマイル。

牝馬クラシック最高峰オークスでのアパパネ、サンテミリオンのどちらもあい譲らぬ史上初の同着戴冠。そして、日本一の3歳馬を決める栄光のダービーでのエイシンフラッシュの見事な勝利。

その他話題を提供したヴィクトワールピサ、ペルーサ、トウザグローリー、ルーラーシップなどなど、今後に大いに期待できる史上最強の3歳牝馬牡馬と素晴らしい古馬が大いに心をワクワクさせてくれた5週間だった。

さて、安田記念といえば昨年はウオッカがディープスカイとの熾烈な戦いを制し、2連覇を飾った思い出のレース。まだ最後の数歩で勝利したあの素晴らしい強さは私の脳裏に鮮烈な記憶として残っている。

そんな彼女もアイルランドに渡り、母となるべく交配したが、最初の2回では残念ながら受胎が確認できず、密かに心配していた。最強牝馬かならずしも最高の繁殖牝馬ではないことは、これまでの悲しい歴史が証明している。

しかし、しかしである。3回目の交配で待望の受胎のニュースが飛び込んで来た。順調にいけば来年の5月頃には、めでたくママになり、目下世界最高種牡馬と期待されているシーザスターズの産駒をこの世に送り出すというのだ。

日英ダービー馬同士の交配で産駒となるこの2世には、生まれる前から注目の視線が注がれることだろう。幸い、ウオッカはすでにアイルランドの新しい環境にもなれ、落ち着いているとか。ぜひ体に気をつけて無事に出産し、私達に夢の続きをみせてほしい。

ともあれ、おめでとうウオッカ!!受胎確認だけで、これほど多くのスポーツ紙に騒がれる貴女はやはり名女優。2度の失敗でまわりをハラハラドキドキさせて、今年最後のチャンスで待ちかねたビッグニュースをわれわれにプレゼントしてくれるなんて、、、、、。

可愛い子馬の写真、今から待ち遠しいなあ〜〜!!元気でね!!