2009年3月30日月曜日

えっ!!キムタクが??

昨日、暇つぶしにネットのニュースを見ていたら、変なニュースが目に飛び込んできた。ビディオリサーチとかいう年に数回行っている、タレントランキングと名付けた発表記事。10歳から69歳までの東京周辺に在住する住民に行ったアンケートの集計とか、、、。

まず目に飛び込んできたのは、かの国民的アイドルグループ、SMAPの木村拓也、つまりキムタクがトップ20位にも入らなかったというニュース。  えっ??そんな馬鹿な!!と読み始めてびっくりするやらあきれるやら。

なんと、一位は侍ジャパンで熱いメッセージを送ってくれたイチロー選手なんだって。それも3回連続一位。女性の一位はフィギアスケートの浅田真央選手。男女ともに、トップがスポーツ選手。これって、どういうことなんだろう??勿論広い意味で英語を翻訳すれば、確かにタレント。でも今、日本じゃ、スポーツ選手はタレントなんだと馬鹿みたいに初めて知った。

なんとなく、タレントとは芸人とか芸能人で、テレビや映画、舞台などの常連というイメージで捉えていた。皆さんはどう???私にはいきなりトップ10に野球やゴルフの選手が入って、芸能人やお笑い芸人と人気を争うというのは、少しジャンルが違いすぎるような気がするんだけど、、、。

そりゃ確かにイチロー選手などはドラマに出たこともあるし、CMの常連。でも、スポーツはスポーツで人気スポーツ選手トップ10でも発表すればいいのに、、、。

確か昔は、もう少し細かく分かれていて、映画部門、テレビ部門、お笑い部門、スポーツ部門とかなっていなかったっけ、、、、。なんだか、なんでもありのトップ10という感じがするんだけど、、。 ともかく、イチロー選手以外ではゴルフの石川遼選手がトップ10入りしていて、その他はお笑い芸人が多かった。

さんまや所ジョージ、タモリなどは司会番組が多いから納得としても、どうしてビートタケシこと北野武が外れているんだろう???彼は日本のチャールズチャップリンのように、辛口のお笑いで、社会風刺ができる数少ないインテリ芸人かつ多才な人として、いつも楽しませてもらっているんだけど、、、。

対象が10歳からじゃタケシもダメか、、、、。でも、キムタクはどうして入らないの???女性にはアンケートとらなかったのかな??歌にドラマにCMにと彼を見ない日はないほど、人気者だとばかりおもっていた私には意外や意外。

でも最後までニュースを読んでいたら、ちょっとこのリサーチ、?????大いに疑問あり。というのもバラエティーとお笑い番組のオンパレードの感がある最近のテレビ番組。バラエティー番組などはゲストがつきもの。その番組制作費の予算から考えると、スポーツ選手は大抵オフがあり、その間にゲスト出演をお願いすると、オフのアルバイトだから、大物がかなり格安で喜んで出演してくれるのだそうだ。

そこへ行くと、映画俳優やテレビタレント、歌手などには、大抵、高額なギャラを払わなければならず、呼びにくいんだってさ。小者じゃパッとしないし、、、。あ~~あ!!まさか子供がそんなことをアンケートに影響させるはずはなく、そこで、なんでもありの人気投票にして、それを公表したんだね、、、とちょっぴり、不満なテツママ。なんだか、不景気な世相を反映している感じがそこはかとなく、、、、。

ともあれ、イチロー選手も大好きだから、別にいいけど、、、でも、キムタクをはずすのは納得できないねえ~~~~!!結果しかわからぬビディオリサーチなるもの。ちょっとすっきりしないのは、テツママだけかな~~?? ハイ!!今日はミーハーな話題でお粗末!!

2009年3月29日日曜日

世界の壁

ドバイワールドデーに参戦した日本馬、世界の壁の高さに阻まる!! ひょっとしたら!!と淡い期待を(いや、かなりの期待を、、、)していた、テツママ、ガックリ!!残念無念!!

やはり、今年も夢の達成はならなかった。一番日本馬にとって苦手ではないかと思われた世界スプリント王決定戦のドバイゴールデンシャヒーンに出走したバンブーエールが、大健闘し、過去のこのレースに参加した日本馬の最高記録を更新して4着(過去最高は5着)、、、といっても一位との差は約7馬身。完敗。

期待の女王ウオッカも世界の脚にはついてゆけず7着。超良血の大器とうたわれ、アメリカ遠征までした若きダートのエース、カジノドライヴもあえなく8着。どちらも掲示板にすら載らず、惨敗だった。やはり、世界最強馬のレベルは高く、日本馬に影すら踏ませてくれなかった。

強い!!強すぎるのだ、、世界一の馬は、、、。 着順以上にその着差の大きさの凄さ。ウオッカはトップから9馬身ぐらい、カジノドライヴはなんとなんと驚きの27馬身も離されてしまったのだ。ただただ唖然!!脱帽!!

ウオッカのような超一流馬は、自分が不甲斐ない戦いをすると、戦いの後、なかなか納得して大人しくならず、怒っているそうだ。でも、ウオッカ!!怒らなくてもいいよ。素直に認めようよ、世界は広く、そのレベルが高いことを、、、。貴女はいつもひたむきで一生懸命走る最高の馬、、。しばらくゆっくり休んでね、、、。お疲れ様!!

WBC侍ジャパンに続けと熱く燃えていた3頭の陣営、チーム安達、チーム藤沢、チーム角居、武騎手と安藤騎手、そして日本のすべてのホースマンの落胆ぶりが伝わってくる。

しかし、実際にこの高い壁に阻まれ、世界一流馬の高い高いレベルをまざまざと見せ付けられて、彼たちは何を感じ、何を思い、何を決意して日本に戻るのだろうか。猛然と、「又、何度でもこの高い壁にぶつかるぞ!!そして、必ず必ず超えてやる!!」と決意を新たにしてほしいと願っているのはテツママだけではないだろう。

日本のホースマンは過去に、ヨーロッパ3冠、アメリカ3冠などの世界の主要レースにも挑んではきたが、まだ、世界最高峰の伝統ある凱旋門賞に、これまでもっとも近づいた日本馬は2着に健闘したエルコンドルパサーのみ。彼は半年以上もヨーロッパに滞在し、十分に環境に慣れ、そして、この大レースに挑み、2着に健闘した。

天才武豊騎手をして、「ついに出た~~!!」と感動の声を上げさせ、実際に21年ぶりに無敗の3冠馬に輝いたディープインパクトをして、この凱旋門賞は3着後失格という、苦い敗戦となってしまった。

勿論、ディープインパクトの引退が発表された後も、武騎手は、「ぜひ凱旋門賞だけでいいからディープインパクトを復活させ、再挑戦をさせてほしい!!」とマスコミを通じて希望を述べ、最後の最後まで、「今でもディープインパクトは世界最強馬だと信じている!!」といい続けていた。

それはそうだろう。凱旋門賞を間近に控え、超一流馬を見慣れている目の肥えた世界のマスコミの前で、ディープインパクトが最終追い切りで見せたパフォーマンスの素晴らしさ。その噂を伝え聞き、レース当日のオッズは何と一番人気で世界最高峰の凱旋門賞に出走できた馬なのだから、、。「ぜひもう一度リベンジを、、、」と武騎手が願った思いは真実だっただろう。もう、遠い過去の話となってしまったが、、、、。

競走馬の世界では、日本の馬づくりはまだまだ歴史が浅い。最近では、大学の馬術部を卒業し、正式に馬の体づくりや世話の仕方を改革し、血統を重視しすぎるやり方に異を唱える調教グループも増えたそうだ。

日本でそんな馬作りに励む素晴らしい若きホースマンが、長い歴史を背景に、世界最強馬を毎年送り出す欧米から多くのことを学び、ぜひとも活かしてほしいと願っている。裏方を務めるそういう現場の人々が、どんどん世界の舞台に進出し、交流を深めてこそ、日本馬のレベルがもっともっと改善されてゆくのだろう。

そして、日本の生産育成牧場の人々、オーナー、調教グループ、騎手の人々など、馬作りに携わるすべての人々の長い長い苦労の結晶として、世に送り出されるサラブレッドに敬意を払い、我々観る人々の意識も大いに高めて行きたいものだ。

もともと馬は王侯貴族とそれを守る騎士(ナイト)にのみ、騎乗することを許され、故に人間と苦楽をともにしてきた馬の歴史も又、17世紀ごろから、より速く、より強く、より逞しく改良されたサラブレッドを産み出し、その高いプライドと個性が「一流の証」という意味でも使われている。

日本でも馬術は皇室の人々には、たしなみのひとつ。英国のクラシックレースには、たびたびエリザベス女王が馬車で観戦に訪れる。日本ダービーや春秋の天皇賞、ジャパンカップ、有馬記念グランプリなどは、もっと日本の皇室の人々も観戦したらいいのに、、、。

偶然、2年前のウオッカが64年ぶりに牝馬として、ダービーを制覇した時には、確か皇太子殿下も観戦しておられ、ゴール後、四位騎手がヘルメットをとり、ウオッカを静止させ、馬上で敬礼したと記憶している。美しい光景だった。

今はまだ、ロト6や宝くじのような単なる賭け事として競馬を観ている観衆が多いような気がするが、日本のホースマンの世界がグローバル化し、どんどん世界の主要レースに参加して、スポーツアスリートのように大事に育てられた日本馬が素晴らしい走りをする姿を私はもっともっと鑑賞したい。

ディープインパクトの3冠達成、菊花賞の馬券や有馬記念の引退レースの馬券を換金せず、大切な記念として未だに持ち続けているファンがとても多く、JRAでは数億円の賞金が宙に浮いているそうだ。もうすぐ無効になるらしい。素晴らしいサラブレッドの走りのみを楽しんでいるファンも多いんだね、、、、。

JRAは今年から、外国馬が参戦できる重賞レースを大幅に増やした。しかし、本当に世界中の強い馬に、はるばる遠い日本へ遠征してもらう為には、日本の競走馬のレベルを更に高め、競馬をもっと高い文化として、根付かせる努力も又必要なのではないだろうか、、、。

日本のホースマンの努力と汗の結晶、日本調教馬のレベルは確実に上がっている。それぞれのジャンルで世界一は決して夢物語ではなく、実現可能な希望となった。しかし、まだまだその壁がかなり高いことを、まざまざと教えてくれた今年のドバイワールドデー。3頭の陣営とそれぞれの騎手。今年はお疲れ様!!又来年懲りずにやってみようよ、、、、。侍ジャパンのように、忍耐強く!!

2009年3月28日土曜日

今は昔

昨日、舞踊家であり、女優であった藤間紫さんの訃報に接した。享年85歳とのこと。惜しい人を亡くした感がある。勿論、直接の知り合いではない。しかし、満更縁のない人でもなかった。

彼女のご主人は歌舞伎界の重鎮、市川猿之助さん。奇想天外な宙乗りの技をいち早く歌舞伎に取り入れ、斬新な近代歌舞伎を創造し、歌舞伎界に新風を吹き込んだ功労者であることは、皆様ご存知のことと思う。

私は大学時代、アルバイトで、今は残念ながら廃刊に追い込まれてしまった「主婦の友」という雑誌の編集のお手伝いをしたことがある。

その企画は、当時旬の話題を振りまいていた芸能人の赤ちゃんを12人選び、1月から12月まで掲載するというもので、「赤ちゃんカレンダー」と名づけられていた。私はその中の二人の芸能人のお宅に伺う記者に同行し、雑用をこなした。

その一人のお宅が、当時まだ女優、浜木綿子さんと結婚生活中で、可愛いご長男が産まれて間もない市川猿之助邸だった。写真撮影に対応されたのは、浜木綿子さんのみで、当時のご主人の猿之助さんには、お目にかからなかったが、そのご長男の写真撮影をした日のことは、昨日のことのように鮮明に覚えている。

その後、このご夫妻は別々の道を選択され、市川猿之助さんは、この藤間紫さんと熱愛の末、2000年に正式に結婚されたことを、新聞や雑誌のニュースで知った。藤間紫さんは市川猿之助さんより16歳も年上で、その過去の華やかな経歴とともに週刊誌の格好のネタとなり、かなり当時の新聞、雑誌の紙面を賑わしたような記憶がある。

藤間紫さんは、7歳のときから日本舞踊をならい、18歳で藤間流の家元の内弟子となり、その後24歳年上の家元と結婚。後に意見の食い違いから家元とのお家騒動に発展し、新たな流派を起こして袂をわかつなど、この年代の人としては実に能動的な生き方を選択した行動的な女性の一人。

日本舞踊の世界のみならず、映画、舞台にも進出し、その演技力も高く評価され、芸能界にも多大な功績を残した彼女。私の印象に深いのは、軽妙な演技で楽しかった映画、社長シリーズでのユーモア溢れる明るい演技。しかし、それだけでなく舞台では、「華岡青洲の妻」など数々の重厚な演技でも鳴らした女優。

ご自身の輝かしい活躍のみならず、陰では、市川猿之助さんが脳梗塞で2003年に病の床に伏すまで、彼の独創的な近代歌舞伎の名プロデューサーとしても、素晴らしい才能を発揮されたそうだ。近年は、大恋愛の末結ばれたご主人の看護やお仕事に多忙な毎日を送っておられたとのこと。

2月に肝硬変で入院されてからは、ご主人の猿之助さんは毎日病院に通って、最後まで励まされたとか。舞踊家としても、女優としても、そして一人の女性としても、素晴らしい足跡を残された藤間紫さん。安らかに、、。ご冥福をお祈りします。

2009年3月26日木曜日

さあ!次はドバイ!!

いよいよ3月28日のドバイワールドデーが近づいた。WBC侍ジャパンの激闘ぶりは、世界の野球ファンに大きな興奮と感動と幸せをもたらしたが、この侍魂に大いに刺激されているのが、世界最強馬決定戦に参戦すべく、ドバイに遠征している日本チーム。

24日にはウオッカが、25日にはバンブーエールとカジノドライヴが最終追い切りを終え、静かに決戦の時を待っている。すでに出走枠順も決まり、後は無事出走を待つばかり。武騎手も安藤騎手もベテラン中のベテラン。WBCに続き、ドバイの地にも日の丸を、、、と燃えに燃えているそうだ。

バンブーエールは1200メートルの超高速決戦であるドバイゴールデンシャヒーンに出走。これまでなかなか日本馬には追いつけなかった超高速決着の分野ではあるが、これが武騎手の最終追い切りの感想では、なかなかどうして、手ごたえがあるらしい。彼は何度もこのドバイのナドアルシバ競馬場で走っており、世界の競馬を知り尽くしている男。侍になれるかな???期待してるよ~~~!!

カジノドライヴは世界最高賞金の懸かるドバイワールドカップ2000メートルに出走。ナドアルシバ競馬場の砂はアメリカのダートの砂とほぼ同じだそうで、昨年、アメリカクラシック、ベルモントステークスを兄ジャジル、姉ラグストリッチーズに続き、3兄弟、3年連続制覇という偉業に挑むためアメリカに遠征し、前走レースとして、ピーターパンステークスG2を楽勝。

本戦、ベルモントステークスは、故障でレース当日無念の出走取り消しとなったが、すでに経験済みの砂。25日の最終追い切りの手ごたえも、仕上がり状態も抜群とか。もし無事だったら、女傑ダイワスカーレットでこのレースに挑む予定だったアンカツさん!!彼女の夢と無念の分もカジノドライヴで頑張れ!!期待してるよ~~!!

さて、しんがりは、ご存知ウオッカ。牡馬2頭の陣営は侍魂を発揮する!!って大声で言ってるけど、名牝ウオッカの大和なでしこの底力も侮らないでほしい。早々と一頭、24日に最終追い切りを終え、25日は静々とおしとやかに引き運動だけで、済ませたとか。

彼女はドバイデューティフリー1777メートルに出走するが、なんといっても昨年の日本最強馬と認定された年度代表馬。つねに世界的にも超一流の牡馬達に果たし状をつきつけ、敢えて茨の道を歩み続けてきたカッコいい根性馬。素晴らしい女王だ。

2年前、8000頭以上の3歳サラブレッドの頂上決戦、日本ダービーで、すべての有力牡馬を従え、颯爽とVロードを独走してきた、貴女のあの雄姿が忘れられない。

ぜひ見せてやって!!世界最高の舞台で、大和なでしこの素晴らしい走りを、、。雄大なる馬格、気品に溢れた容姿、牡馬顔負けのダイナミックな切れ味。ああ、待ち遠しいな、決戦の日が、、、。期待してるよ~~~!!貴女に一番。やっぱり女同士だもん、、。

武ユタカさん!!貴方の最高のリードで、ドバイの地に大輪の花を咲かせて、、、。待ってるよ~!!凱旋の日を、、、。頑張れ~~~日本チーム!!すでにナドアルシバ競馬場のポールには、参加国日本の国旗、日の丸がはためいているんだから、、、、。

2009年3月25日水曜日

お疲れ様、侍ジャパン!!

先回、「心が折れそうに、、、」というタイトルで、独り言をいっていた、WBC侍ジャパンの続き、、、。
ついに、アメリカ戦準決勝9対4、韓国戦決勝5対3と 金縛りがとけ、伸び伸びと投打がかみ合い、実力を発揮できた侍ジャパン。嬉しいの一言。

私はどんな分野の人々でも、ひたむきに闘っている人々の真剣な眼差しをみると心がしびれる。カナダの東部に住んでいても、今では瞬時に情報が取れる世の中。世界の情勢はすぐ伝わってくる。

一次予選通過まで、打率1割台に低迷していたイチロー選手も、さすが、韓国との最終決戦では、延長10回の見事な決勝点をたたき出し、 スーパースターの オーラを最後に輝かせた。

「神が降りてきたような気がする」とまで、この天才打者に言わしめたもの、、、、。それは、何だったんだろう!!

過去の栄光も何もかも忘れ、ひたすらその一打にかけた彼の心の中に人智を超えた神の計らいが、静かに降りてきたことを彼は感じたのだろう。

試合後、「この球場で応援してくれたすべての皆さん、日本から、そして世界から応援してくれたファンのみなさん!!心から感謝します!!」と本当に爽やかな笑顔で言った。

天才をして、このWBCの長い道のりは、苦しみから始まり、それが迷いと圧力となり、心の痛みとなり、ついには心が折れたときも一瞬だがあったそうだ。

「谷、谷、谷の連続だったが、最後に山に登れて、笑うことが出来た。最高です!!」と優勝決定後のインタヴューに対し、素晴らしい笑顔とともに真実を吐露していた。聞いた私もジ~~ンと目頭が熱くなった。本当に計り知れぬ苦悩だっただろう。

彼をはじめ、松坂、城島、岩村、福留などのメジャー選手達は先回と同じように、アメリカでそれぞれのチームに合流するため、日本には凱旋帰国をしないのだろう。ちょっぴり残念だけど、この熱い闘いを制した世界一の軍団、侍ジャパンの戦士として、又、この一年をアメリカの地で頑張ってほしい。

ともあれ、本当におめでとう!!そしてお疲れ様、侍ジャパン!!大きな感動と興奮と幸せをありがとう!!貴方たちの雄姿は一生わすれない、、、。

そして、イチロー選手!!決して世界中の貴方のファンは、これがWBCで魅せる貴方の最後の雄姿とは思ってないよ~~。貴方はまだまだ日本に必要な人。忘れないでね!!そう思っている人が沢山沢山居ることを、、、。

ベテランの円熟した技と、若手の溌剌とした技のぶつかり合いと融合こそ、侍ジャパンの大きな魅力、というより、貴方の居ないWBC侍ジャパンが考えられないほど、貴方は日本の野球の顔なんだから、、、、。又、2013年に待ってま~~す!!

2009年3月21日土曜日

心が折れそうに、、、、

WBC、侍ジャパンが健闘している。
ついに準決勝進出にまで、漕ぎつけた。
でも、本当に、、、ようやく、、、、という感がある。

まさに、第一回のWBCの再現ともいえるような、
剣が峰で足を踏ん張り、悲壮な思いで挽回し、勝ち名乗りを受けた感がある。どうしてなのだろう。もっと楽勝できそうなメンバーなのに、、、。

勿論、WBCは世界の兵ぞろい。そう、簡単には勝たせてくれない。しかし私には、標題の「心が折れそうに、、、、」と思わず 口走った世界の天才打者イチローの言葉が、まさに、今回の侍ジャパンの真実であり、ほぼすべての侍の共通する 思いなのではないかと思っている。

正直、ここまで苦戦しなくとも、、、と思うのは私だけだろうか、、、。日本代表のピッチャーは超一流であり、打者も又、メジャーの舞台で 活躍する選手も含め、実にシャープな攻撃陣だ。そして、キューバのカストロ議長が半世紀ぶりにベスト4入りを逃した自国の選手団に「日本代表の練習態度を見習え!!」と檄をとばしたほどの練習のつみかさね。まさに、日本のお家芸とも言える、精密機械のように、作り上げられた軍団だ。

では、なぜ苦戦を、、、、。と考えると、イチロー選手のこの「心が折れそうに、、、」と思わず漏らした責任感と強烈なプライド。そして、何が何でも日本のために勝たなくちゃという思い入れの強さが逆効果となり、金縛りにあっているような気がする。

一年という長丁場で、MLBの選手として活躍している時のイチロー選手には、これほどの重圧感も強烈な責任感もおそらく湧いてはこないだろう。だからこそ平常心で、伸び伸びと技を発揮できるのだ。

こんな金縛りにあって、借りてきたねこのようになっている日本人を、私はこの野球の舞台だけでなく、多くのスポーツや、政治の駆け引き、ビジネスの舞台でも、何度か見てきたような気がする。

色々な分野での日本のこれまでの戦闘スタイルは、とにかく、熟考に熟考を重ね、練り上げ、精密機械のような精巧な計画の下に、先の先を読み、スタートを切る。

従って、順調なら非常に効率よく、チームとしての相乗効果を上げ、計画通りに物事が進む。しかし、一度、意外な出来事や想定外の出来事にかく乱され、予定が狂うと、精巧に作られているだけに、修正が遅く難しく、脆さを露呈することが多い。

イチロー選手は安打製造機と呼ばれるほど、精密機械のように、自己の打者としての能力を研鑽し、高めてきた選手だと聞く。その彼が、準決勝突入を前に、まだ、打率一割台に低迷しているのもこの予想を大きく越えた重圧が原因ではないだろうか。

一次予選が終わり、日本を去る前に彼は、このWBCが自分の野球人生で最後に祖国、日本のファンに捧げる雄姿だから、何が何でも頑張らなくちゃ、、、と述べていた。この気負いが微妙に彼のバットコントロールを狂わせ、影響しているのではないだろうかと私は心配している。

そして彼の、リーダーとしての責任感の強さ。不甲斐ない成績に自分を許すことが出来ぬ完ぺき主義。それらが逆に、悪循環を招き、さすがの天才にも「心が折れそうに、、、」という言葉を吐かせたのだと思う。

ことほど左様に、計算と実践とは違う。四季おりおりの花々を愛で、礼節を尊び、散り際にも美学を求める侍の文化。この独特の文化を私はこよなく愛しているが、その素晴らしさは時には微調整すら不可能な、完璧さを追い求める文化のように見えるときがある。

今、世界中が予測不能な未曾有の危機に直面し、変化は日常的であり、その対応の速さと腹をくくった実行力こそが、生死を分ける時代となった。今こそ日本人は、金縛りのような美学の呪縛をとき、むしろ野生的な本能を覚醒させ、心を解き放ってみてはどうだろう??

侍ジャパン、そして、日本の企業戦士に求められるものは、肩の力を抜き、臨機応変に変化に対応する柔軟性と積極的に行動する野性味ではないだろうか。

ともあれ、世界のひのき舞台で、なかなか実力を発揮できないといわれている日本の戦士。頑張れ、侍ジャパン!!企業戦士!!平常心さえ失わず、実力を発揮できさえすれば、結果は自ずとついてくるから、、、、。

2009年3月14日土曜日

一流の証

マイケルジャクソンの最後のロンドン公演の切符が発売後、約5時間で完売したそうだ。その数50万枚。高額な彼の切符、ネット販売されて5時間で完売とは、、、。さすが世界のスーパースター。幼児虐待、裁判による多額の負債、重病説などが流れ、近年、ほとんどめぼしい活動を休止していて、これだ。

彼のことは、個人的にはあまり好きではない。しかし、歌唱力、パフォーマンス、オーラともに、一流のエンターテイナーの一人であり、マイケルの一時代を築いたことは、認めざるをえないだろう。

数年前のクリスマス休暇、家族旅行でラスベガスを訪れ、毎晩色々なショーを見て回った。シルクドソレイユのショーに至っては、3本も違うショーを楽しみ、今、日本を訪問中のブルーマンのショーも見て、正直私の年代では、そのあまりにも奇抜なアイディアについていけなかった。

そんな中、「アメリカンスーバースターショウ」というタイトルのショーがあり、このショーの行われる劇場がある、物凄い高い塔の上から、ジェットコースターで飛び出し、空中にブランとぶら下がる、恐怖の乗り物券つきというおまけまで、ついていた。

私は興味津々で、このショーの切符を買っておいた。このラスベガス旅行の手配はすべて、私の役目だったので、私の見たいものを買っておき、ブルーマンのショーのみ、現地で追加したものだ。

さて、このアメリカンスーパースターのショーは、実は、「そっくりさん」の物まねショーだったのだ。一人でも見るのが難しいスーパースター。物まねスターで当然だと、息子はあまり期待していなかった。

それが、エルヴィスプレスリー、マドンナ、、などなどの物まねに続き、このマイケルジャクソンのそっくりさんが現れた時、思わず見入ってしまうほどの、見事なパフォーマンス。ムーンウオークなど本当に雲の上を歩いているよう。顔も思わず本物か、、、と間違えるぐらいよく似ていて、このショーを鑑賞後、家族一同、思ったよりずっと素晴らしいショーに大いに満足した。

こうした、偽者の人々が堂々とラスベガスで、高い入場料を取って公演できることこそ、まさにまさにその本物さんが「一流の証」。ネームヴァリュー、高い芸術性、そして、カリスマ的魅力、すべてにおいて、一流でなければそっくりさんのショーが成功するはずがない。そして、そっくりさんの芸も又、かなりの水準に達していなければ、この厳しいショーの舞台、ラスベガスで公演をすることは叶わないだろう。

ともあれ、超がつく一流と呼ばれる人々には、みえないところで、血のにじむような努力と研鑽。自身へのハードルを高いところへ高いところへと押し上げる、精神力があるのだろう。しかし、エルヴィスプレスりーの晩年をみても、マイケルの数々の所業をみても、スーパースターというのは、物凄い孤独との戦いの日々なんだろうなあ、、、、。常に輝いている自分を晒さなければならぬという重圧に耐えなければならない、、、。

地位、名誉、財産など、数々の栄光に包まれてきた人々を、何人かこの目にしてきたけど、不思議とあまり、羨ましいと思ったことがない。私には、こんな重圧に耐えてまで、追い求めるストイックさがないことを自分が一番しっているから、、、、。栄光と幸せとは、なんだかどこかで、反比例するような気もするんだけど、、。まあ、いいか!!生涯関係なさそうな、平凡なテツママだから、、、。

ちなみに、この偽マイケルジャクソン。一年ほど前、日本のテレビショーに招かれていた。偶然、目にしたときは、ちょっぴり懐かしかった。でも偽者さんでこれだけのオーラ。本物のショーはどれほど素晴らしいんだろう!!と考えたら、50万枚の公演切符が発売5時間で完売したのが、少し納得。世界中のマイケルファンは楽しみにしているだろう。私は買えなくて、残念!!

2009年3月9日月曜日

頑張れ日本!!

色々なスポーツの国際試合が注目を浴びている。野球、スキー、テニス、、、、。その中でも、特に国民の関心が深いのは、WBCだろう。幸い、イチローも復調の兆しが見え、無事一次リーグ突破は確定した。

番狂わせはドミニカがオランダに敗退したこと。メジャーリーグの中心選手をずらりと並べた強力打線。それが、最下位候補と呼び声の高かったオランダにまさかの敗退。やっぱり一発勝負は何が起こるかわからない。

日本の強敵は、韓国、キューバ、アメリカなど、これからも気が抜けない戦いが続く。それにしても、アメリカ、カナダ戦もほぼ満員の観客を動員し、WBCへの関心が国際的に高まっていることを証明した。みんな、どこの国の人々も、政治、経済がすっきりしない昨今。スポーツで気分をすっきりさせたいのだろう。

でも、日本を代表して頑張っているのは人間だけではない。ドバイのウオッカもしかり。昨年のドバイデューティーフリーで惜しくも4着になった雪辱を果たすため、すでにドバイ入りし、前哨戦の重賞ジュベルハッタに参戦。直線で前が開かず、残念ながら5着に敗れたが、これは、もともとウオーミングアップ。本番は3月28日のドバイデューティーフリーG1。もうすぐ、ドバイワールドカップに参戦する、あの大器、カジノドライヴもドバイ入りする。

本当は、このドバイワールドカップには、ダイワスカーレットも参戦し、今年は3月28日のドバイには、日本から4頭参加する予定だった。でもあの衝撃のダイワスカーレットの引退。よきライバルとして競い合ったダイワスカーレットの夢の分もウオッカには頑張ってほしい。今、世界最強馬が集結し、その決戦の場として注目を浴びている国は、このアラブ首長国連邦、イギリス、フランス、アメリカ、オーストラリア、、、そして、じょじょに日本。

昔は日本からこれらの国々の大レースに参戦するというと、欧米のホースマンに鼻で笑われたそうだ。それほど文化的にも技術的にも遅れていた日本のホースマンの世界。あの名画、「マイフェアレイディー」でオードリーヘップバーンが、見事なファッションでアスコット競馬場に観戦にくる場面を思い出していただければ、欧州における競馬の位置づけが非常に高いことが一目瞭然。この点、日本はまだまだの感がある。

今年、天才騎手と呼ばれ、日本競馬のレベルを大いに高めた武豊騎手を背に参戦するウオッカは、ご承知のとおり一昨年、64年ぶりに牝馬でダービーを制覇した名馬。昨年の日本の年度代表馬である。そのライバル、今は引退したダイワスカーレットは昨年37年ぶりに牝馬で有馬記念を制覇した名馬。一度に日本のホースマンは見事な牝馬を2頭も出し、どちらもドバイに挑戦する予定だった。

もうすぐドバイの地に到着して、ドバイワールドカップに参戦するカジノドライヴは、日本の名調教師、藤沢和雄氏が率いるチーム藤沢の厩舎期待の星。そして、ウオッカは、昨年、一時的だが、芝の競走馬の部門で、牝馬の世界レーティングNo.1の栄誉に輝いた馬。昨年のジャパンカップダートで、馬の癌と呼ばれる不治の病から、2年4ヶ月ぶりにカネヒキリを奇跡の復活に導いた名調教師、角居勝彦氏率いるチーム角居の厩舎の宝。というよりウオッカは日本の宝だ。これらのホースマンは、立派に日の丸をつけて戦う資格のある人々だと思う。

一昨年のドバイデューティーフリーで、武豊騎手を背に鮮やかな末脚で優勝を飾った日本馬、アドマイアムーンは、世界最強軍団と称される、ドバイの皇太子と彼の率いるゴドルフィンの人々を悔しがらせ、40億円というオイルマネーで彼の軍団に買われてしまった。名牝ウオッカがこの軍団に狙われても、ぜひとも日本の宝は守ってほしい。日本のホースマンのプライドにかけて、、、、、。

スポーツアスリートの熱き戦いから、今、目が離せない。

2009年3月4日水曜日

どうなってるの日本!!

どうなってるの??と首を傾げたくなるような最近の日本。勿論最大の問題は、強いリーダー不在の日本。舵取り役がころころころころと変わるから、外国に首相の名前も覚えて貰えない様子。テレビでは毎日毎日、解散選挙の話題ばかり。政治家の争いに国民はあきれ果てるばかり。

本当に国民のためを考えるなら、今こそ党派を越えて、非常時日本の苦難を乗り越えるため、政治家が一体となるべき時。個人攻撃などをしている暇はない。100年に一度の経済危機と言われているときに、日本を代表して経済サミットに参加した大臣の失態に、すっかり呆れ返った世界の首脳陣。心から、「日本経済は危ないのでは???」と思われてしまった。

勿論、人間だから、大臣でも首相でも失敗はあるだろう。しかし、時が時だけに、このダメージは大きかった。国家的信用回復のためには、ぜひともあらゆる政治家が心をひとつに、、、、と願っていた矢先の小沢民主党代表の政治献金不正受領疑惑。あ〜〜〜あ!!又か???と大きなため息をついて居る人は私だけではあるまい。もう、誰を、何を信じたらいいの???と皆、嘆いているだろう。

どんな政治理念を持っていようと、船頭ばかりじゃ船は迷走する。悪口ばかりを言わないで、少しはいいところも見ようよ!!とノー天気なのは、テツママだけなのかな??どうも、他人のあら探し、重箱のすみを突っついてばかりいるような、大物とは言えぬやからばかりが目につき、天下国家を憂いているような、純粋な政治家が見当たらない。

ああ、嘆かわしい!!正直、これほど世界的に経済が衰退し、打つ手打つ手が後手後手に回る感がある非常事態には、誰がトップに立とうと一朝一夕には、劇的な回復はあり得ない。Yes,we can!!をモットーにアメリカの歴史を変えたオバマ大統領でさえ、場当たり式のリーダーシップだと早くも???のマークが灯り始めた。

でも、これほどのどん底経済を引き継ぎ、就任後まだ2ヶ月もたたないオバマ大統領にはちょっと気の毒な評判だと思う。悲惨な評判で、最後はボロボロになりながらも任期を全うしたブッシュ前アメリカ大統領。日本の政治家も少し、国家的な信用という観点から、首相に協力したらどうだろう。勿論、漢字の問題、言動の問題で、スタートから大きく躓いた感のある、麻生首相。

国民ももう少し、大所高所から考えて、スマートになろうよ。出る人出る人、あれこれあれこれあら探しして、すぐ見限るのは、結局、国家的にも個人的にも得策ではない。何も麻生首相一人で仕事をしているのではないんだから。少し、がたがた言わないで、じっくり仕事をさせたら!!とテツママは愚考するんだけど、、、、。

今、日本人であることをあまり大声で外国で言えないような、恥ずかしい感じがするテツママ。国に誇りを持つのは、何も経済大国でも、美しい国でもない。勤勉で、謙虚で奥ゆかしく、侍の誇りをもって、天下万民の心の豊かさを誇れる国。醜い政治の争いをしている場合じゃないよね。もう弁解や謝罪や言い訳ばかりは聞きたくない。

2009年3月2日月曜日

映画鑑賞

私の趣味のひとつに、映画鑑賞がある。学生時代は、神田の古い映画館で、よく3本立てを観た。今では、日本に来る楽しみのひとつになっている。

最近ではテレビも大型になり、DVDも豊富で、家庭でも名画を鑑賞できることはできる。しかし、やはり、映画館の大型スクリーンで観る楽しみとは比べようがない。家庭では、何かと邪魔がはいり、集中できないことが多い。

最近観た映画で、印象が深いのは、チェンジリング、ベンジャミンバトン、おくりびと。すべて話題作だ。どれも、かなり深い内容の心に残る映画で、おすすめ。すべて、アカデミー賞にノミネートされていた。その中で、実際にアカデミー賞の栄誉に輝いたのは、なんと、「おくりびと」のみ。

タイトルからは暗い映画を想像させるのに、前半は大笑いする内容。そのユーモアが暗いテーマを明るくしている。誰もが必ず向き合わなければならない親しい人との「別れ」。自分自身もすでに、眼を背けては居られない歳になっている。

この映画を観てもうひとつ考えさせられたのは、職業に対する偏見とは、、、、という問題だ。我々は無意識のうちに、死とか、死体を扱うというそのイメージだけで、真面目に人生と向きあい、ひたむきに生きている人を排斥しているのではないか??と考えさせられる。我々がその生涯を終えるまでには、色々な職業の人々の大きな助けに支えられている。

始めは自分自身の中にも、納棺師という職業への偏見があり、恥ずかしくて自分から言い出せなかった主人公が、だんだんと納棺師という職業の尊さに目覚めていく姿が、美しい自然と素晴らしい音楽とともに、活き活きと描かれていてさわやかな映画だった。

大抵、映画を観た後、友人とお茶を飲みながら、観たばかりの映画について、色々とおしゃべりをする。今日も、「おくりびと」を観た後、ロイヤルミルクティーを飲みながら色々と話し合った。名画を観た後の友人とのこの語らいの時間も又、今の私の珠玉の時間である。