2010年9月9日木曜日

拝啓 野茂英雄様

実は先週末、あるお客様がカナダの我が家に遊びに見えました。そして色々なスポーツや趣味について話していました。その中で突然、貴方の話題が飛び出しました。

東京の本郷で貴方が新日鉄堺のとき何度かお泊まりくださった旅館を覚えていますか。東大の正門前の、、、、。

アジア大会に出発の時、偶然、私の息子が中学からのカナダ留学に出発する時で、「僕もがんばるからお前も頑張れよ!!」と握手してくださったあの時の息子ももう36歳になりました。未だにその時の貴方の励ましを誇りとし、一緒に撮った写真を大切にしています。

その後の近鉄からメジャー時代の華々しいご活躍はいつもニュースで楽しく読ませていただいていました。

しかし、我が家にとってはそんな華やかなスポットの中の貴方より、すでにメディアでも注目だった貴方が黙々と先輩達の洗濯物をコインランドリーに洗いにいったり、無口ながら爽やかな笑顔で礼儀正しい貴方の姿の方が強烈に印象にのこっています。

本当に我が家一同、どんなときでも静かで謙虚で礼儀正しい、人間「野茂英雄」の大ファンでした。そんな貴方や新日鉄堺のチームの方々と一緒に後楽園に通った若き日々。懐かしいなあ〜〜!!

「鉄の輪が開く?〜〜!!」と大声で応援歌を歌った日々がつい昨日の事のようです。こんな昔の日々が先週末の友人との会話の中で急に懐かしく蘇り、独り言に載せています。

我が家の旅館は1995年に閉館し、今、家族は皆、カナダモントリオールの郊外のブロモントという風光明媚な馬とスポーツの町に移民して暮らしています。

母は2000年にこのカナダから旅立ちました。だから昔の本郷の我が家跡を偶然のぞかれたとしても、もはや我が家はありません。時の流れは早いものですね。あれからもう、24年もの月日がたってしまいました。

貴方もその後、近鉄からメジャーへと日米両国の野球史に燦然と足跡を残され、今は衰退の兆しの見える社会人野球に還元して居られる由。本当に貴方らしいなあ、、、と嬉しくなりました。

貴方の輝かしいご活躍の日々は、息子のその後のチャレンジ精神にも大いに刺激を与えてくださいました。

改めて、本当にありがとうございました。母以外、我が家一同は相変わらず元気で、何時いかなるときでも心秘かに貴方のご活躍を応援しています。

どうぞ、これからも、お体お大事に。貴方の100人に一人の柔らかい筋肉から繰り出すトルネード投球の素晴らしいシュートを野球界の若者に伝えていってくださいね。お元気で!!このブログでの感謝の意が貴方の目に届く事を願いつつ、、、、、。カナダ、ブロモントにて。