2009年11月15日日曜日

Welcome to Japan--続編

先に外国のサラブレッドとホースマンへの歓迎メッセージを投稿してしまった。

そして、本来ならこちらが主体とならなければいけない歓迎のメッセージが後手に回った。

アメリカのオバマ大統領の来日である。わずか23時間の滞在とはいえ、アジアで最初の訪問国として日本を選び、訪問されたオバマ大統領に、まず歓迎のメッセージをお送りしなければならなかっただろう。

しかし、内容的には鳩山首相との簡単な面談、天皇、皇后両陛下へのご挨拶と昼食会など、形式的な訪問に終始し、最初の訪問の幕は下りた。

この来日に思うことが二つ。一つ目は来日スケジュールの間際になってからの調整。やはりアメリカンスタイルだなあ!!と感じた。

最初から予測できぬ、「米軍基地での銃乱射事件発生」という突発的な事件が原因とはいえ、来日の予定を一日延期。勿論双方話し合いの下ではあるが、いわばドタキャン。

次に離日の時間も予定より早め、APECの会議重視の姿勢を見せた。そこにやはり、自己主張を最優先するアメリカンスタイルの訪日姿勢を感じたのは私だけだろうか。

これほどの大物の間際になってからの予定変更。日本の警備陣が右往左往させられている様子が目に浮かぶ。

なんでもキチンと予定通りに進行させることを好み、分単位でのスケジュールを作ることも珍しくない日本の仕事ぶりからみたら、やはり、この変更は異例な感じがする。まあ、今は昔より多少は緩和されているとは思うが、、、、。

しかし、先日台湾での交通事情と運転について触れたときにも述べた通り、このような大らかな(?)、変更をあまり厳しく考えない様子は、今や、かなり多くの国で普通に見られる現象だ。

この問題は、「約束を守る」という実にシンプルな人間性を子供の頃からかなり厳しく躾けられている私ぐらいの年代の日本人には、なかなか順応し難い事柄であることも事実だ。

しかし、日本人の中には、やはり欧米なら許せるが、アジアでは許せないという特殊な感情を抱いている人も多いような感じがする。それは、アジア圏の民族なら同じ感覚を持つべきだという厳しさなのだろうか、、。

良い悪いは別問題として、今回のオバマ大統領の訪日で、やはりこの点が気になった。

二つ目の問題は一つ目とも関連があるが、「ああ、やはりアメリカにとって、日本はすでに、素通りしても構わないぐらいの距離感なのかな???」と感じさせる淡白な訪問。

沖縄の基地問題も微妙に二国間の意見が食い違い、ギクシャクしている感じは否めない。北朝鮮の拉致問題もアメリカの協力は宙に浮いたまま。やはり、自国のことは自国で解決!!という突き放した姿勢が見え隠れする。

今や、大国アメリカといえども、自国の問題を解決するのに精一杯で他国の問題にまでは手が回らないというのが現状だろう。

益々、日本政府のリーダーシップに期待がかかることを実感させられたオバマ大統領の訪日だった。