2013年5月26日日曜日

絵になる男復活!!おめでとう武豊騎手&キズナ!!

 まず始めに、見事5回目のダービー制覇を果たした武豊騎手、本当におめでとう御座います。凄い末脚を繰り出して父ディープを彷彿とさせたキズナの騎乗お見事でした。長年武豊騎手のよき理解者としてどんな時も支援を続けたオーナー。ついにダービーオーナーになる夢が叶いましたね。又晴れてダービー調教師の仲間入りを果たした佐々木調教師、キズナを支えたすべてのホースマンの皆さんには、「おめでとう!!ご苦労様でした」とお伝えしたいです。

 この知らせが私の住む遠いカナダに届いたのは時差の関係で夜中の3時。それまで寝ずに待っていて本当によかった。毎年クラシックが始まり、夢のダービーが終わる頃までは、毎週末寝不足になりますが、この嬉しい知らせに眠気も吹っ飛びました。

 まあ、勿論、翌日ニュースを見たり、YouTubeでレースを見れば良いのですが、どうしても結果速報が気になってついつい夜更かし。特に今年のダービーは80回という節目で六本木ヒルズや新宿で前宣伝を展開し、話題性十分で私もワクワクしていました。

 どの馬の陣営も、ダービーという一生に一度の晴れ舞台に最高の状態で愛馬を送り出すため、一年前からプロの意地をかける。その馬の誕生から育成に関わる牧場スタッフ、厩舎スタッフ、健康管理の獣医群や装蹄師など、すべての関係ホースマンの数を数えたら、一体何人の夢と希望に包まれてダービーのゲートが開くのだろう。そして当然出走各馬の熱心なファンの夢と希望も込められる。

 私にとって今年のダービーは例年以上に胸がときめいた。理由は簡単。武豊騎手とディープインパクトのファンだからだ。だからその息子のキズナに早くから注目していた。

 武豊騎手の人生で恐らくもっとも思い出深い馬はディープインパクトだろう。現役競走馬時代、栄光と挫折を共に味わい運命を共にした相棒だ。そのディープの息子で臨むダービーは今年が初めて。それだけでもグッとくるのに、馬名が素敵な「キズナ」。東日本大震災から立ち上がるすべての日本人に「今こそ絆を大切に!!」と呼びかけ、勇気づけた言葉だ。

 これまで所有馬に一度も3文字の短い名前や日本語名をつけたことがなかったノースヒルズの前田オーナーも、「この馬で日本を元気に!!」と名付けた素晴らしい馬名。

 その名の通り、父ディープと深い絆で結ばれた武豊騎手を鞍上に、見事に父子ダービー制覇を成し遂げ大フィーバーを起こした。到底届きそうもない後方から鋭い末脚で飛んでくるキズナは正に父ディープの生まれ変わり。彼の鮮烈な走りは見る人すべてに大きな感動と元気を与え、血の素晴らしさを再確認させた。

 勿論父子、父娘でダービー制覇を果たした例は他にもある。しかし、同一騎手で父子ダービー制覇を成し遂げたのはキズナと武豊騎手のコンビが史上初。

 佐々木調教師がこれまでに最もダービーの勝利に近づいたのが、インティライミで臨んだ2005年。その時大健闘していた佐藤哲三騎手騎乗のインティライミになんと5馬身差をつけて圧勝したのがディープインパクトで佐々木陣営の夢を砕いた過去がある。
「その節は失礼しました」とユーモアを込めて佐々木調教師に謝罪し、今度はそのディープの子、キズナで恩返しした武豊騎手。

 その佐々木調教師は勝利インタヴューで「武豊騎手は日本競馬界の至宝。彼でダービーを勝てたことが本当に嬉しい!!」と満面の笑み。過去は過去、清々しいコメントで勝利騎手を讃えた言葉が印象深かった。

 久々のダービー勝利ジョッキーインヴューに登場した武豊騎手に涙はなく満面の笑み。これも5回目の貫禄か。一週前の弟、武幸四郎騎手の涙のオークス制覇に続けと「こんどは僕の番です」と堂々とダービー勝利宣言を掲げていた武豊騎手。その通りに表彰台に立った彼にはオーラと気品が漂い、一流の証を感じた。やはり彼のような華のある騎手にはまだまだ活躍して貰いたいとしみじみ思う。

 さあ、つぎなる目標は父ディープのリベンジ。この深く結ばれたオーナー、厩舎スタッフ、騎手の人間の絆とサラブレッドの血の絆をもってすれば、今度こそ、ロンシャンの舞台に日の丸の旗が上がるに違いない。ディープの遺伝子を間違いなく濃く受け継いだ息子キズナ。オーラに溢れる人馬で世界に挑戦する日を楽しみにしています。

 ところで、まだ現役ですが、次の国民栄誉賞候補は「武豊騎手」ではないでしょうか。若い頃から積極的に海外に挑戦し、日本と言う国にスポットを当てさせ、日本の競馬のステータスを国民的なスポーツにまで高めた功績は計り知れません。又現役時代は競馬サークルの枠を超え、国民的なヒーローとなり、子供にまで愛されたディープインパクト。その彼が引退後も産駒でこれほどまでに日本の国民を熱狂させ夢を与え続けている事実。今回の国民栄誉賞は「師匠と弟子」である長嶋茂雄氏と松井秀喜氏のコンビ。

 ではいっそのこと、これ程国民に夢を与え続ける「武豊騎手とディープインパクト号」をベスト相棒のセットにして国民栄誉賞を授与したら如何でしょう。柔軟な姿勢を貫く安倍政権。国民の大フィーバーは確実です。ぜひ実現を、、、、。きっとディープの血に絡む英王室のエリザベス女王も注目しますよ〜〜!!とまあ、興奮と感激の一夜を過ごし、ちょっと過激な独り言、、、、。