2009年12月14日月曜日

冬の便り

昨日から向かいのスキー場に恒例のライト点灯準備が始まりました。漸くまとまった雪に恵まれたからです。あと数日の内に本格的なナイトスキーも始まるでしょう。

昼間のスキーゲレンデは早めに開きますが、例年、視界の悪いナイトスキーは雪が多くならないと始めません。事故などに繋がり、危ないからです。

そして、昨夜、ついに一部のコース脇のライトが点灯され、雪を抱いた綺麗な冬山の景色を暗い空に浮かび上がらせました。

毎年、このライトを観ると、「ああ、冬が来たなあ〜〜!!」としみじみ感じます。今年は例年より約一ヶ月も遅い点灯でしたが、スキーファンが楽しみにしているクリスマスのオールナイトスキーには漸く間に合いそう。

これからは、スキーを車の上に積んだ車が町中に多く観られるようになります。ここは一年中何らかのスポーツイヴェントが行われる町ですが、これからは、屋外のウインタースポーツもその盛りを迎えるでしょう。

アルペンスキー、スノーボード、カントリースキー、スノーモービル、タイヤスライディング,湖面でのスケートや人工リンクのアイススケート、ホッケー、湖面でのワカサギ釣りなどなど。

地元の乗馬クラブの制服着た会員達がゴルフ場の雪の小道を駆け抜ける姿ももうすぐ観られるかなあ〜〜!!楽しみ。

大きな息を真っ白に吐き出しながら四肢を伸ばして疾走する綺麗に手入れされた馬。雪の白さにキラキラ光る馬具。

真っ白な雪の上を真っ赤なジャケット姿で駆け抜ける人々。「本当に綺麗だなあ!!」と我が家の前のゴルフ場で展開される光景に見とれるのもこの季節。私の中で、時折観られるこの町の冬景色ベスト1。

この時期の別の楽しみは、食べ物を捜してたまに現れる野生の鹿の親子の来訪。子鹿をつれてのんびりと我が家の庭にまで入り込み、樹のメなどを捜して食べます。

そんなときは刺激しないよう、庭に面した家の電気をすべて消し、真っ暗な中で息を潜め、愛犬が吠えないように口を押さえながら愛らしい子鹿の姿を楽しんでいる平和なひと時。

シンプルライフで若者には退屈かもしれないけど、「こんな大自然の洗礼の中、四季を感じつつ暮らす日々も悪くないなあ〜〜!!」と感じる日々。

パソコン、テレビなどのメディアを通じ、情報は瞬時に世界を駆け巡る時代。何処にいても、物理的、経済的に少し距離があるだけで、不便さは全然感じないし、我が家は親族もお隣や周りに住んでいるので、適当に賑やか。

近所のスーパーには、寿司コーナーもあり、トーフも手に入ります。電話一本で日本食品のほとんどは宅配もしてくれるし(但し二週間に一度のまとめ買いのみ)、我が家は基本的に食で寂しい思いをすることはほとんどありません。

今年の暮れの楽しみは、今まではわずかにNHKの電波のみがニューヨークを経由して届けられていたのですが、息子がすでに日本の番組すべてがオンタイムで観られるソフトと機材を購入してくれたとのニュース。

あと4〜5日でカナダに帰省して、その機材を取り付けてくれたら、カナダに居ながらにしてすべての日本のチャンネルがオンタイムで観られるようになること。

これまでは息子が忙しい中、DVDに録画していてくれたものを、時々楽しんでいました。でもまだ、今年の一月頃に収録してくれたものを観ています。

ただオンタイムのテレビでの難点は、日本時間はこちらとほぼ朝と夜がひっくり返っているので、その時差をどう克服して楽しむかという問題。

まあ、やってみなきゃわからないけど、今年の冬のささやかで平和な楽しみ。さあ!!そろそろ年末年始の料理の準備を始めようかなあ!!その前に苦手な大掃除、大掃除!!

2009年12月13日日曜日

ニュースとは、、、。

今日は素晴らしいニュースととても残念なニュースの二つが目に飛び込んで来た。頭の痛い政治のお話ではなく、気楽(?)なお話。

素晴らしいお話はあのウオッカとブエナビスタが遥かドバイの地で最初にして最後の最高牝馬対決が実現しそう、、、、というお話。

すでにウオッカが来年のドバイワールドカップを引退レースに選び、ファンに別れを告げることが角居調教師から数日前発表され、少なくとも順調なら、あと一戦観られる事にホッとしたばかり。世界最高賞金レースを引退レースに選ぶとは、陣営の並々ならぬ配慮が感じられる。

その上、なんとブエナビスタ陣営からも、ドバイワールドカップを目指す意向があることが表明された。勿論まだ予定の段階だそうだが、、、、。ファンとしてはぜひ実現させてほしい。

この気持ちは皆な同じだろう。なにしろ有馬記念の最終ファン投票でも、鼻出血発症で出場不可能なウオッカが史上初の3年連続ファン投票一位で選出され、僅か500票差余りで、ブエナビスタが並みいる牡馬や古馬の一線級を差し置き、二位で選出されたのだから、、、、。

どちらもファンの多い馬。そしてバリバリの牝馬。来年の3月27日まで、どちらも故障なく順調にいけばいいな!!今からドバイの熱戦が楽しみ。

今年ダイワスカーレットが行く予定だった、ドバイワールドカップ。ブエナビスタが彼女の夢も載せて頑張ってほしい。

その上、又又嬉しいニュースとなりそうなのは、ウオッカの最初の婿殿候補に最近何度もブログでご紹介していた、あの世界最強牡馬と噂の高いシーザスターズの名が上がっているそうな、、、、。

今年の欧州年度代表馬の称号を花道に引退し、種牡馬となる彼に、晴れてウオッカが花嫁の一頭となれるのかどうかはまだ確定ではないそうだが、はるばるドバイからアイルランドまで嫁入りする気満々の陣営の意気込み。

谷水オーナーのウオッカへの深い愛と思い入れが伝わってくるニュース。「そうよ!!ウオッカならその位の相手じゃなきゃ!!」

ダイワスカーレットの最初の婿殿チチカステナンゴは11歳だったけど、何しろシーザスターズはまだ3歳。G16連勝、世界最強の噂すらあるバリバリのエリートだし、半兄にあの名馬ガリレオ。凄い血統だもの、、、、。

実現したらどんな子馬が産まれるのか今から皆ワクワクするでしょ??まあ、名馬、名牝馬必ずしも名繁殖馬ではないことは、十分理解しているけど、夢は夢。

ところで、もうひとつのニュースは残念なニュース。あのタイガーウッズ選手が無期限でツアー不参加の表明。

「あ〜〜あ!!どうしてそこまで追い詰めるのかなあ〜〜!! 有名税??日本のゴルフ選手やファンにも大きなショックでしょ??」

石川選手が、「ウッズ選手はとてもストイックなイメージがあり、ショック!!」とインタビューに答えていたが、わずか33歳のウッズ選手。もう少し寛容な扱いは出来ないのかなあ、マスコミも、、、、。

それにしても早々と弁護士を雇い、この時とばかりに名乗りを上げる愛人群。人間とは、、、、、女とは、、、とチョッピリ悲しくなる残念なニュース。

ともあれ、これまで、数々の名シーンを残し、すでにゴルフで大成功。大富豪になったウッズ選手も、「ああ、幸せとは何ぞや???」と天国から地獄への一瞬の変化に愕然としていることだろう。

しかし、世界一のゴルファーであり、素晴らしいアスリートでもある彼。このまま終わってしまう程のやわではない事を信じよう。きっと人生の舵取りを修正し、ひとまわりもふたまわりも大きくなって、グリーンに戻ってきてくれるだろう。

このブログで、「WELCOME BACK ウッズ選手!!」という見出しが一日も早く書けることをファンと一緒に祈っている。それまで、マスコミの皆さん!!スローダウン、スローダウン。

2009年12月9日水曜日

さようならキネーン騎手

今年のWSJSも激戦のうちに終わり、スーパージョッキーの世界の祭典も幕をおろした。

今年は最後まで、ヨコテンこと横山典弘騎手のラッキーイヤーとなり、世界のトップジョッキーを制して、日本代表が見事優勝を飾った。勿論、高い技を誇る横山騎手の実力開花。まさに彼の今年の集大成となった感がある。

さすがにレベルの高い世界戦。二位は香港のホワイト騎手、三位はイギリスのムーア騎手が入り、日本のベテラン、名手武豊騎手が4位。そして、今年限りで引退すると発表した、M. キネーン騎手が5位に入った。

キネーン騎手は競馬の主要国アイルランドを代表する名騎手であり、欧州各国は勿論のこと、日本でも古くからお馴染みの騎手。今年もシーザスターズで英ダービーや凱旋門賞などのG1を勝ち、その名声を轟かせていた。

シーザスターズはご承知のとおり、凱旋門賞ではジャパンカップ参戦の古馬、コンデュイット等を退け、強い強いレースを見せて欧州年度代表馬の座を獲得、わずか3歳で引退を発表した馬だ。

今年の欧州最強馬というより世界最強馬との評判が高かった彼だが、キネーン騎手の名エスコートなしには、語れないだろう。

今年、名馬コンデュイットを送り込み話題となったイギリスのスタウト調教師は、その昔、ジャパンカップを初制覇したとき、名馬ピルサドスキーの鞍上にキネーン騎手を指名。

キネーン騎手はピルサドスキーで見事にスタウト調教師の期待に応え優勝し、日本の人々にその名手の技を披露してくれた。

スタウト調教師はジャパンカップで唯一の2勝を誇る名調教師として、その名伯楽ぶりはホースマンの憧れの人。

数々の名シーンを残したキネーン騎手もすでに50歳。英ダービー、凱旋門賞を制覇して名馬シーザスターズを欧州年度代表馬に導き、その引退の花道を飾った今年、自身も潔く引退を発表してしまった。

でもやはり、何だか寂しい気がする。まだまだ、今年もWSJSで5位。英ダービーと凱旋門賞を制覇できる体力も気力も技も持っている彼。もう少し頑張ってほしいと願うのは、贅沢なのだろうか、、、、。

話はとぶが、私の住んでいる町はまさに馬と共生する町。クリスマスの寄付を募るのにも、赤い荷馬車を引いて2頭の馬に鈴をつけ、リンリンと鳴らしながら家々を訪れる。

オリンピック仕様の馬の競技場もあり、そこここで馬がのんびりと草を食む姿が見られる馬の町だ。だから厩舎も多く、馬に携わる人々の苦労も垣間みることがある。

初めは何にも知らない幼い子馬達。そんな子馬達と日々対話しながら育て上げる多くの人々の苦労。

ジョッキーはそんな人々の苦労と期待も背負い、卓越した技術で折り合いをつけ、レースを勝利に導く仕事。

一見華やかに見えるが、勝利を手にするまでの調教やレース研究などの仕事は朝も早く激務だ。そして、落馬したら生命の危機や生涯癒えぬ傷を負うかもしれない危険きわまりない仕事でもある。

特に速く走る馬程、気性が荒い馬が多く、その素質と危険性は正比例するといっても過言ではないだろう。

我々が見ているといとも簡単に乗りこなしているように見えるが、それは卓越した技術と人間性に裏打ちされた熟練の匠の技があるからだ。

集中力と日頃の弛まぬ精神や肉体の鍛錬なくして勝利の女神は微笑まない。だから、ジョッキーの人々は比較的小柄ながら、その身体能力の高さは驚くばかりだ。

世界の頂点とも言える欧州最高峰、フランスの凱旋門賞や英国のキングジョージを何度も制覇し、世界各国でその名人芸を見せ続けて来たキネーン騎手。

彼もきっと見えないところで、自己と向かい合い、大変な苦労をされてきたのかもしれない。

今は、引退し新たな出発をされるキネーン騎手。どうぞお体をお大事に!!日本で騎乗してくれたヤマカツスズラン、エアグルーブやロックドウカンプの心も込めて、「ありがとう。そしてさようなら、キネーン騎手!!」

2009年12月5日土曜日

収穫あり

何のことかと思うでしょ??実は今日、年末恒例の整理を行った。何故なら、明日、この小さな町では毎年この頃やってくる馬車を待つためだ。

クリスマスが近づくと、馬に鈴をつけ、荷馬車を引いた大人と子供達が各家を訪問し、寄付を募る。現金でも良いし、衣類などの寄付でもよい。

そこで、何か寄付できる衣類は、、、、と整理し始めたら、出るわ出るわ、、、、。超大きな段ボール(かなり深いもの)に一個半。とても重くて一人では持てない。

この整理中、勿論、古過ぎるものや、汚いものは、ドンドン捨てて行った上で、この量が出た。勿論これは、我が家で整理すべき衣類の一部にしか過ぎない。ほぼ毎年整理しているのに、、、、。

正直、まだ見なければならない物入れや押し入れは、今日の倍以上残っている。でも疲れたあ〜〜!!だから、来年にしよう。

出した衣類を綺麗に畳んで、段ボールに詰めてゆく作業で、午前中すべてを費やした。「エッ!!」と思う程、真新しい衣類の数々。勿体ない、、、、。

私のものも一杯。ブラウスやジャケット、ジャンバー、オーバーなどなど。ショートパンツだけで10枚ぐらいも整理した。みんな綺麗なまま。でも多すぎる。どうして??誰が買ったの??

息子のものは、ほとんどすべてクリーニング屋さんのタグとカバーがついている新品同様のもの。でも昔のサイズで細すぎ、今の息子には着られない。誰かに役立てて貰えれば嬉しいなあ〜〜!!

さて、この作業が長引いた訳は他にもある。自分でもどうしてこんな物があるのか、買ったことすら忘れていた新品のズボンやカーディガン、ブラウスなどを発見。その度に喜んで着てみたりしていたからだ。

収穫一杯。それらを改めて今使っているタンスに移動したり、余計な作業が入ったからだ。それに、クリスマス用の飾り物もウオーキングクローゼットから発見。

ついでに年末仕様の飾り付けもしながら、寄付の衣類を整理したから、余計時間がかかった。でも、自分でいつかどこかで買ったに違いないものでも、突然意外なところから発見すると、何だか得した感じ。嬉しい〜〜〜!!

我が家の長所であり欠点でもあるのは、本当に物入れやタンスや押し入れが多すぎること。だから、たまにこんな寄付活動を計画し、回収に来てくれる粋な馬車の来訪は大歓迎。整理するきっかけとなるからだ。

今朝はちょっと良い事をしたような、さっぱりした、心豊な時間だった。