でもねえ、そんな言葉に込められていたのは、君への深い深い「愛」。君の希有な個性も含めて大好きだったからこそ私も「茶髪の悪ガキ、オルフェ」と呼んでいたのよ。
しかしフランスでロンシャンの舞台に立った君は、金髪が見事に太陽に映え、バランスのとれた、スマートで、ハンサムで、エレガントな姿。ファッションの本場フランスでもこのエレガントさは抜けていた。そんな君を本当に「優雅な美を愛する日本の誇り」と鼻高々だったよ。
しかしフランスでロンシャンの舞台に立った君は、金髪が見事に太陽に映え、バランスのとれた、スマートで、ハンサムで、エレガントな姿。ファッションの本場フランスでもこのエレガントさは抜けていた。そんな君を本当に「優雅な美を愛する日本の誇り」と鼻高々だったよ。
そんな外見美に似合わぬ「誇り高きサラブレッドの荒々しさ」。優雅さと激しさがマッチした「真の侍オルフェ」。君は誰かの思い通りになんかなるような、やわなサラブレッドじゃなかったね。いつも君の走りには「反骨心」が一杯で、「走るのは俺だ!!」という自己主張が透けて見えていた。
仕方ないよね。パパがあの「凶暴ステイゴールド」で、お爺ちゃんがあの「頑固メジロマックイーン」なんだから。池江調教師によればパパ、ステイゴールドは、肉をやったらがぶりと噛み付くと思える程の凶暴さ。未だに厩舎内でも人間を脅かし、唸っているそうな。お爺ちゃんのメジロマックイーンも「嫌だ!!」と思ったら調教馬場でも頑として動かぬ個性派。
良くても悪くてもそんな血の下に生まれた君の全レースを思い出しても、すべて君は君の心のままに走っていたように思える。「人間なんかに支配されねえぞ俺様は!!」という君の叫びが聞こえてきそう。
馬にも本当にあるんだね、高い高いプライドは。だからこそ、あの阪神大賞典の逸走の時も、「あれ!!終わりじゃなかったの??俺やっちゃった??」と自ら気づいて、レースに戻り、あわや勝利というところまで巻き返して、皆の度肝を抜いたんだよね。あれも君自身の意志。そして、今日は「まあ、最後だから真面目に走って俺の本当の実力を見せなくちゃ、、、やれやれ疲れているのに、、、」と思ったんだよね、きっと。
頭が良過ぎる。「俺が本気で走りゃ、疲れていてもこんなもんさ!!」と君がこのレースで人間社会に見せつけたインパクトとサラブレッドの意地は、きっと世界中で語り継がれていくことだろう。
いつも大きなG1勝利で感動した時は、まわりのホースマンすべてに労いとお祝いの言葉を述べて来た。でも君に限っては、「自分の思いのままに走り、華麗な伝説を自ら作った馬」という印象があまりにも強く、ただただ、君へのメッセージしか浮かばない。
世界のオルフェファン皆が、君の息子や娘の走りに今から思いを馳せているよ。元気でね、そして優しいパパになってね。いつまでも君を忘れないよ、ありがとう、さようならmy dearest オルフェ!!
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