2010年8月20日金曜日

ゲーテ格言の続き

民主党の内乱が又、話題を呼んでいます。いつからこの国は選挙の為に四苦八苦する議員を選ぶ国になってしまったのでしょう。国民の為によかれと思うことは断固として決断し、実行するリーダーシップが欠けた、なんだかウロウロオタオタ政治ばかりが続く日本。

国民と政治家の間には不信感ばかりが目立つけど、だからといって、どちらも断固とした意見と決断をせぬいわば場当たり、一抜け政府と国民。誰かやってくれるだろうという他力本願。欧米や世界の人々に誇れる伝統的な大和男児(民族)よ何処?! という感じ。

先回に続き含蓄のあるゲーテの格言でも読んで、少しみんなでかんがえましょうよ。

===============================

ゲーテ格言集 新潮文庫 高橋健二訳より

いかなる政府が最上の政府であるか。われわれ自身を治めることを教える政府がそれだ。--「格言と反省」から。

支配したり服従したりしないで、それでいて何物かであり得る人だけが、ほんとうに幸福であり、偉大なのだ。--「ゲッツ」第一幕から。

有能な人は、常に学ぶ人である。(よき人とは常に初心者であるーー本来の意味)--ローマの風刺家マルティアリスのことばより。

有能なものは、まちがっていても、毎日毎日、家から家へ働きを及ぼす。有能なものが、ほんものであったら、あらゆる時代を越えて働きを及ぼす。--「温順なクセーニエン」第二幕から。

生活をもてあそぶものは、決して正しいものになれない。
自分に命令しないものは、いつになってもしもべにとどまる。--温順なクセーニエン第八幕から。

何人も他のものと等しくあるな。だが、みな最高のものに等しくあれ。どうしたら、それができるか。みなめいめい自己の内部で完成されてあれ。--「四季」ー秋の部から。

いかにして人は自分自身を知ることができるか。観察によってではなく、行為によってである。汝の義務をなさんと努めよ。そうすれば、自分の性能がすぐわかる。--「格言と反省」から。

財貨を失ったのは---いくらか失った事だ!
気を取りなおして、新たなものを得なければならない。
名誉を失ったのは--多く失ったことだ!
名声を獲得しなければならない。そうすれば、人々が考えなおすだろう。

勇気を失ったのは--すべてを失ったことだ!
生まれなかったほうがよかっただろう。--「温順なクセーニエン」第八幕から。

中途半端にやる習慣を脱し、全体の中に、善きものの中に、美しきものの中に、決然と生くることを心せんかな。--「総ざんげ」から。

三千年の歴史から学ぶことを知らぬものは、知ることもなく、やみの中にいよ、その日その日を生きるとも。--西東詩編「不満の書」から。1818年5月より前。

===============================

以上、すべて含蓄のある言葉ばかりですね。これらの格言を読むと、現代人は人間として精神的に進歩しているのでしょうか? むしろ退歩している感ありだと思うのは、私だけでしょうか、、、、。学びましょう。先人の智慧と勇気に、、、、。