2011年12月27日火曜日

さようなら絶景

何だか淋しい。何だか悲しい。名残惜しい。もっと、、、、。そう思わせる有馬記念が終わった。強い強いオルフェーブルに、それはそれで感動し、力強い世代交代をまざまざと目に焼き付けた。

2012年は間違いなくこの父、母ともに内国産馬のサラブレッド「オルフェーブル」が、時代をリードしてゆくのだろう。「絶景」と呼ばれ、夏冬4回続けてグランプリ人気投票第一位に選ばれた類いまれなる牝馬の後を受けて、、、、、。

残念ながら、ブエナビスタはその最後を絶景のままで終わらせることは出来なかった。勿論これから、偉大なる母として、後世に残る素晴らしい跡取りを産み出していくのだから、「お疲れさま!!おめでとう!!無事で良かったね!!」と明るく送り出してあげるのが妥当なのだろう。

分かってはいる。しかし、やはり女傑と呼ばれ、一世を風靡したウオッカとは違い、たおやかでひたむきで可憐なイメージなのに、素晴らしい瞬発力で、牡馬をなぎ倒す何とも言えない魅力をもう一度みたかった、、、、。惜しい、悔しい、儚い夢の終わりに納得出来ないで未練たらたらの自分が居る。

粉雪舞う中山のターフを静かに引かれて歩く彼女の姿がカクテル光線の中で何とも淋しげで、胸に重く残り、爽やかではないのだ。勿論いつも素晴らしいサラブレッドの引き際には、何らかの心が残る。しかし、ブエナビスタの放った数々の光線は、凄い、強い、女傑などというより、なんだか芸術的な一本の光の矢のように見えたのは私だけだったのだろうか。

すでに半妹のジョワドヴィーヴルが立派に阪神ジュベナイルフィリーズを勝ち、血統的な跡取りは生まれている。オルフェーヴルという世界を視野に入れられる立派な三冠馬も誕生した。でもこの淋しさはかつて感じたことがない。

可憐で、可愛い花「なでしこ」をイメージさせてくれたブエナビスタ。その素晴らしい絶景を私は忘れない。ありがとう、そして、元気でね!! Au revoir!!ヴエナビスタ!!

2011年12月16日金曜日

二人の天才の一年

天才と呼ばれる人は数多い。しかし、正に超ビッグな天才と呼ばれるメジャーリーグのイチロー、そして、ホースレース界の超ビッグ、武豊騎手の一年がまもなく終わろうとしている。

武豊騎手は先週の阪神ジュベナイルフィリーズに一番人気のサウンドオブハートで参戦。大外枠の不利にもかかわらず、当日の出走まで、ファンはサウンドオブハートを一番人気に押した。

そのファンの願いの中には、武豊騎手が積み上げてきた、栄光のG1記録を継続させて上げたい、いや継続する姿をみたいという希望が幾分かは含まれていたに違いない。

勿論サウンドオブハート自身が強い馬で、期待できる馬であったことは認める。しかし、大外枠を引いてもファンはその夢を持ち続けて彼を支持した。

それほど、武豊騎手のこれまで積み上げてきた記録は卓越しており、余人が辿れる数字ではない。昨年の落馬負傷以来、長く戦列を離れ、ようやく秋に復帰。2011年を新たな気持ちで迎えて好調だった春。あの悪夢のような東日本大震災が日本を襲った。

「このような時に本当に競馬をしてもよいのか、、、」としばし、武豊騎手は悩んでいた。しかし、やると決まってからは、いかに被災地の人々に競馬の存在を役立たせるかを真剣に真面目に考え行動していた。

彼の一年の足跡をみれば、自身の騎乗というより、騎手会長として、日本の競馬界を牽引してゆく重責を背負って行動していた姿がはっきりと見えるだろう。そして彼自身に何ができるのか、このような厳しい国情の中で日本における競馬界のあり方は、、、、など、真剣に悩んでいたようにみえる。

そんな彼の強い強い責任感、リーダーとしてのプライド、そして怪我から復帰した彼の不屈の闘志に、24年連続の華麗なG1勝利の喜びを味わってほしくて、ファンは発走の瞬間までサウンドオブハートを一番人気に押し、エールを送り続けたのだろう。

夢は皮肉にも、彼の最も愛したディープインパクトの愛娘、ジョワドヴィーヴルの完勝という形で終わり自身は3着に破れてしまったが、、、、。しかし武豊騎手自身もなぜサウンドオブハートが一番人気を続けたのか、ファンの暖かいエールを十分に感じ、自身のホームページでその感想を述べている。

イチロー選手にしても今年は本当に苦しい一年だっただろう。先回のWBCでその責任感の強さから身体を壊すほど、集中して日本代表の要の自分を意識し続けた。今年は自身の活躍で被災地日本を励ましたくて励ましたくて、仕方がなかったのではないだろうか。その微妙な焦りが天才のバットに微妙なずれを与えたのかも、、、というのが大方の想像である。

ゴルフにしても、野球にしてもホースレースにしてもアスリートのメンタル面の微妙なずれは結果と成って表れる。

イチロー選手も今年は無冠に終わってしまった。武豊騎手もしかり。すでに年末のグランプリには出走予定がなく、今後阪神で騎乗するとのこと。従ってすでに今年のG1は期待できず、記録は23年連続で途切れそうだ。

しかし、この二人は、むしろ記録が途切れることによって、更に一皮むけ、新たな姿を我々に見せてくれるのではないだろうか。本当に名実ともに頂点を極めた二人が、新たな姿で心から自己との挑戦を楽しみ続ける姿を、、、、。自分自身と会話しつつ、、、、。

ファンとしては今、日本のホースマン(オーナー、生産牧場、厩舎関係、報道記者)すべての皆さんとともに考えたい事がある。野球WBCにイチロー選手が参加しないのは、何とも寂しく、興味が半減する。(勿論いつかはその日がくるだろうが、、、)

同じく、ファン投票で選ばれる夢の祭典有馬記念に武豊騎手が参戦しないのは、やはり華がない。G1記録が途絶えることより、このことの方が何だかファンには釈然としない。スマートファルコンで交流G1では鮮やかな逃げ切り勝ちをし、トランセンドを封じて、まだまだ華が一杯の超一流騎手。日本のホースマンの共通の宝ではないのだろうか、、、。

有馬記念では、馬ばかりでなく、ファンは騎手の手綱捌きにも夢をみているのだ。イチロー選手が日本の野球界のみならず、世界の野球ファンの宝であるように、、、、。紅白歌合戦のような年末恒例のグランプリ有馬記念にやはり名物騎手、武豊の参戦は付き物だと思っているファンは案外多いのではなかろうか、、、、。残念!!

来年の二人の天才の新たな活躍に期待しよう!!

2011年12月12日月曜日

やはり良血の証

「絶景」(ブエナビスタ)の後は「生きる喜び」(ジョワドヴィーヴル)。母仔、姉妹同一G1制覇。新馬勝ち一勝のみでG1勝ちは史上最短など、数々の記録を作り上げ、又又昨日、阪神ジュベナイルフィリーズでニューヒロインが誕生した。その名は「ジョワドヴィーヴル」。

母ビワハイジはこれまでブエナビスタのみならず、牡馬でも注目されるスター馬を排出し続けてきたが、今回も又、その期待を裏切らなかった。そして偉大なる父、ディープインパクトがビワハイジとともに送り出した愛娘、ジョワドヴィーヴル。とにかく、バネが凄いそうだ。父譲りに違いない。

やはり、サラブレッドは血。遺伝子の紡ぎ出す優秀な血統にはかなわない。受胎後すぐから、昨日の結果が期待される程、父母の遺伝子による配合が抜群だったのだ。ブエナビスタはディープインパクトの父方の兄、スペシャルウイークの仔。父がディープインパクトに代わり、生まれたのが、この可愛いフワフワ娘、ジョワドヴィーヴル。

新馬のデヴュー戦では、遊びながらウロウロしつつ走っても楽勝。その時から期待はされたものの、G1では2歳牝馬最強のメンバーがそろう。初戦が初戦だっただけに真面目に走るかな???というところで減点され、4番人気だったが、真面目に走れば無敵の良血ぶりを発揮して、見事楽勝。

すでに「こんな走り方をする馬に巡り会った事がない。もの凄い馬かも、、、、」と福永祐一騎手も舌を巻いている。それにしても、ブエナビスタ〜レイヴディソール〜ジョワドヴィーヴルと続く、超一流牝馬のスターヒロインを次々と生み出している松田博資調教師。これまた、お見事な成果。その松田博資調教師を破顔一笑大喜びさせるこの孝行娘の誕生。もう可愛くて仕方がないような顔に見える。

可愛いウサギのような目をしたレーヴディソールから流星こそ違え、目元顔つきがブエナビスタそっくり、さすが妹という濃い血を感じさせるジョワドヴィーヴル。このポワ〜ンとしたおっとり顔のお嬢様に松田厩舎のニューヒロインの座は移ってしまったのだろうか。偉大な父ディープの七光りも受けて、もはやブエナをしのぐ人気者になりそうな予感が今からする。新たなディープ伝説の幕開けに期待したい。

2011年11月29日火曜日

蘇った絶景

秋の国際レース、JCが終わった。まだ、その興奮の余韻がさめやらない。お嬢様、ブエナビスタ(絶景)の一年ぶりの勝利。それも凱旋門賞馬に初の一番人気を譲り、二番人気として迎えた感動的な昨年のリベンジ勝利。JCの歴史上一番の錚々たるメンバー、強豪を制しての勝利であるから、本当に価値が高い。

なにしろ、世界一と言われる凱旋門賞馬、ドバイワールドカップ馬、日本一の天皇賞馬など、どれが勝ってもおかしくない豪華絢爛の布陣。しかし、やはり、ブエナは強かった。顔をみれば相変わらず、おっとりとしたお嬢様なのに、天皇賞記録馬トーセンジョーダンを追いかける末脚は天下一品。昨年の屈辱の降格を払拭したリベンジ勝利はあの剛胆な松パク調教師をすら涙にくれさせた。

この勝利は世界を驚愕させ、誰もが現役馬世界一はブエナビスタであることを認めざるを得ないであろう。ジョッキーのみならずブエナビスタの関係者の皆さんも涙、涙の感動のフィナーレだったそうだが、ブエナビスタファンの私にも本当に幸せな気分と感動を与えてくれた勝利である。岩田騎手、松パク調教師、厩舎の関係者の皆さん、本当におめでとう!!

見事な見事な2回目の親子制覇。シンボリルドルフ/トーカイテーオーの親子制覇は勿論父と息子。今回は父と娘の制覇ということで、牡馬、牝馬のJC親子制覇は史上初。今後現れるかどうかわからぬ見事な価値ある勝利である。

前のブログで触れたと思うが、父はあのスペシャルウイーク。母はビワハイジ。父はアメリカのサラトガにある競馬の殿堂の外国馬紹介のコーナーで唯一の日本馬の情報として紹介されているのを見て、改めて1999年のスペシャルウイークのJC制覇がいかに深い衝撃をアメリカや世界に発信したのかがわかった。

今回はその父をもしのぐ大きな衝撃と感動を世界に発信したことだろう。世界一といわれる凱旋門賞馬とドバイワールドカップ馬、その他欧州、アメリカの名馬を蹴散らして、堂々たる王道を行く素晴らしいレースをしたのだから。凱旋門賞馬の陣営が、レース前に、「気になる馬は?」という報道記者の質問に、唯一、「ブエナビスタが、、、」と名を上げたほど、すでに外国でも有名だったが、外国陣営にとっては、その心配が当たってしまった。

このJC制覇でついに賞金獲得額でも、あの名馬ディープインパクトを抜いて堂々の史上第二位。あの歴史的な名牝、ウオッカをも抜き去り、牝馬記録第一位。あのたおやかなおとなしいブエナビスタの何処にこんな闘争心が秘められているのだろう。本当に大した牝馬だ。

残す所あと一戦。暮れの有馬記念を最後に彼女はターフを去り、繁殖牝馬として第二の生活に入るそうだ。ウオッカとともに、恐らく欧州最高の種牡馬との未来がまっているのだろう。すでに輸入されているあのキングジョージの勝ち馬ハービンジャーや昨年の凱旋門賞馬ワークホースなど、素晴らしい花婿候補が一杯。

ターフで彼女の見事な末脚が見られなくなるのは少し寂しい気がするが、それ以上に母となるブエナビスタに期待感も一杯。どんな名サラブレッドの母になるのだろう。夢は大きく膨らむ。泣いても笑ってもあと一戦。女ディープインパクトと呼ばれた彼女の見事なさよならレース、ラストランに期待しよう!!

2011年10月31日月曜日

圧巻のパフォーマンス

先週の菊花賞は、6年ぶりの三冠馬誕生、しかも、強い強いオルフェーブルが記録ずくめ(低勝率、敗戦数から数字だけみれば一見落ちこぼれ三冠馬かもという記録も含め)で、話題を提供した一戦だった。勝利した池江泰寿調教師の見事な親子三冠トレーナー達成。史上初。そして、池添騎手の最年少三冠制覇。

公式記録とは成らなかったものの、新馬戦勝利後騎手を振り落とし、又、三冠達成後騎手を振り落とした、やんちゃ馬の三冠制覇も又本当に微笑ましい記録として残るだろう。

無理も無い。オルフェーブルの父、ステイゴールドは、引退後すでに長く種牡馬を続けているのに、未だ闘争心旺盛で、威嚇したり、うなり声を上げたり、手に噛み付いたり、ともかく扱い難い気性だそうだ。その上、母方のお爺ちゃん、メジロマックイーンもレースとなるとあたりを睥睨し、威嚇する気性の荒さを見せた馬。

オルフェーブルが荒いのも、まさに血統。その闘争心の強さと天性の資質が三冠に繋がったのだから、抜群のDNAに感謝だろう。ともあれ、お見事でした。池江厩舎の皆さん!!来年はオルフェーブルで凱旋門賞参戦のプランとか。ディープのリベンジを果たすのが息子の新たな三冠馬なんて、本当に素晴らしい格好良すぎるロマン。お父さんをぜひロンシャンからの馬車パレードに乗せて上げてください。

ところで、昨日はノリに乗った池江厩舎の2週続けてのG1制覇。秋の天皇賞馬トーセンジョーダン誕生。又又お見事でした。出走馬の豪華さ、強さの激突はまさに圧巻。その古馬頂上決戦をレコードで制したトーセンジョーダンは正に実力開花、厩舎の皆さんの忍耐と夢と努力の結晶でしょう。もともとクラシック制覇も夢ではなかったという実力馬。如何でしょう、彼もオルフェーブルとともに凱旋門賞に参戦しては、、、。

昨日の強豪相手の見事な勝負振りを見たら、夢はやはり海外に繋がる走り。それにしても超一流馬が激突した、近年まれにみる、充実した天皇賞秋の圧巻のパフォーマンス。歴史に残る名勝負でした。

さて、次なる圧巻のパフォーマンスの期待はJBCクラシック。スマートファルコンとトランセンドの実力馬の決着や如何に、、、、。そして、ジャパンカップ、有馬記念へとまだまだ、圧巻のパフォーマンスは続く、、、、、。

2011年10月3日月曜日

歓喜と失望の一日

凱旋門賞のライブ放送を見終え、やはり昨年に続いて感想を書くことにした。もうご存知だろうが、日本から参戦したヒルノダムールが10着、ナカヤマフェスタが11着と結果としては、又又、欧州の壁に阻まれ、惨敗の憂き目を見た。これが夜中の失望。

今年の出走馬の様相はちょっと違った。1、2、3着が牝馬で独占され、特に1、2着馬は三歳。斤量面でただでも3歳馬がかなり有利な凱旋門賞。その上牝馬のアロワンスは馬鹿にできない。近年、世界中で牝馬が輝いている。

アメリカでは、昨年のブリーダーズカップを引退の花道として、最後に土をつけられても、惜しまれつつ引退したゼニヤッタ。その前の年度代表馬レイチェルアレクサンドラ。欧州ではザルカヴァ、サラフィナ、スノーフェアリー、最近はガリコヴァなど、新旧あわせて強い牝馬が健闘している。そこに華々しくデインドリームが加わった。

日本でも骨折療養中とは言え、3歳最強と言われるレーヴデソール、桜花賞馬マルセリーナ、秋を狙うホエールキャプチャ、と三歳の牝馬が牡馬と互角に戦っている。その上、昨年の年度代表馬ブエナビスタ、昨年の3冠牝馬アパパネ。先輩で引退したライバル同士のウオッカ、ダイワスカーレットの熾烈な戦い以後、牝馬の活躍が目覚ましい。

今年の凱旋門賞の方程式を見ると、勝利という結果を求めるなら、強い強い牝馬3歳を育て上げ、是非挑戦させてみたい気がする。斤量とか芝とか、遠征とか、負担が多すぎる中から、やはり、勝つために今年はこんなに牝馬が集まったのではないだろうか.といっても優勝馬の走破記録はこれまでの凱旋門賞レコードを更新したそうで、実力で負けたことは事実。またやり直しだね!!日本。


勿論日本馬2頭の敗退は残念だ。しかし、戦前の優勝予想馬で上位を独占したサラフィナなどを含めた人気馬が3着以内に一頭も入賞をしなかった大波乱の結末。良馬場だったし、大きな不利も無かったので、日本はこの事実を重く受け止め、敗因を考えるべき時がやってきた。今年は例年までのゆっくりしたペースでなく、最初から早いスピード勝負となった。これからもそうなる確立は高いだろう。こんな速いスピード勝負となると一キロでも重い斤量は本当に馬に大きな負担。

世界のホースマンを半ばショックで唖然とさせた今年の凱旋門賞。日本に残された課題は相変わらず多い。しかし、ドイツはディンドリームが36年ぶりに与えてくれた喜びの美酒。日本もこれまでに何度も返り討ちにあっているけど、36年も真剣に取り組んではいない。途中、遠征が途絶えたこともあるんだし。本格的に目の色を変えて、世界を見つめ始めたのは、まだここ15〜20年。

ここまで書いて、大きなことがわかった。何とこの凱旋門賞優勝馬デインドリームは社台ファームの吉田オーナーが共同馬主とのこと。ドイツ調教馬ではあるが、もしかしたら、吉田オーナーの関係でこれまでに登録のエリザベス女王杯ではなく、ジャパンカップに出走するかもしれないとのこと。又日本でその衝撃の走りが見られるかも、、、、。凄いニュース。それにしても1週間程前に共同オーナーになっているとは、吉田オーナーももの凄い強運の持ち主。日本でのスプリンターズステークスの1、2着馬もオーナーとか。同日に日仏の大レースを制覇するとは、、、、、。

日本調教馬も焦らずに、真剣に勝利の方程式を考え、日本でも生まれ始めた最強牝馬群も挑戦の選択肢に入れたらどうだろう。そして、又、世界の舞台で頑張ろう!!今年もドイツとは言え、優勝杯が欧州を越えることは無かった。ますます、夢の実現が待ち遠しい。

さて、目を国内に向けると、午後のスプリンターズSは、別の意味で感動的で嬉しかった。まず今年のG1ファンファーレのトップをきって秋G1シリーズの先陣を切ったレース。国際的な刺客をしりぞけ、病弱だったカレンチャンという新たなスプリンターの女王を生み出したレースとなったからだ。鞍上は今年、G1男とノリにノッている池添謙一騎手で、勝利しても落ち着いていた。もう、大騎手の風格が滲み出ている。

しかし、最強とうたわれ一番人気に押されたロケットマンは、力をだしきれず、終始馬群の中に包まれ、勝機を逸した感じで、実力はこんなもんじゃないだけに、今後もあなどれない。本来の力を発揮できず意気消沈の人馬が痛々しいけど、是非又、日本に来て元気な姿を見せてください。圧倒的な一番人気に支持し、心から本当の実力を見たかった日本のファンの残念な気持ちに答えるためにも、、、、。

日本は優勝のカレンチャンも加え、秋から来年にかけて、牝馬が又何かやりそうな年。他の牡馬も是非3冠をとったり、天皇賞、ジャパンカップ、有馬記念など、堂々と戦ってほしい。

さあ、もう、ジタバタしても終わってしまった今年の凱旋門賞。ジャパンチームも頭を切り替えて、又、日本で素晴らしいレースをみせてくださいね。関係ホースマンの皆さん、欧州の壁は高いですが、いつか超えましょう!!夢は難しければ難しい程、クリアーした時の感動が深まる事を信じて、、、、、。ともあれ、歓喜と失望、そして、又夢への新たな気持ちをかき立てられた一日だった。

2011年9月25日日曜日

天高く、、、、

清々しい季節到来。天高く、、、、とくれば、馬肥ゆる秋。名馬が続々とターフに戻って来ました。スマートファルコンは昨日、又又、圧倒的な強さで大物名馬再登場の先陣を切り、今日はこれから三冠馬の期待がかかるダービー馬、オルフェーブルの久々の登場。

三冠を見据え、順調に調教を積んだオルフェーブルが頭差ぐらい優位かな、、、と思う反面、いやいや、ウインバリアシオンもなかなか、それとも、、、遅れて来た大器、ディープの息子、フレールジャックも侮れないと、あと数時間後には結果が出る名勝負にワクワク。

菊の舞台以外にも天皇賞秋には、大物がずらり。久々のブエナビスタも調子がよさそう。牝馬三冠の最終章、秋華賞の舞台には、どんな波乱が待ち構えているのか、、、、。

日本だけじゃない。もうそろそろ凱旋門賞の大舞台に登場するヒルノダムール、ナカヤマフェスタ。頑張ってほしいな〜〜!!特にヒルノダムールは前哨戦のフォア賞であわや優勝の大健闘。ナカヤマフェスタも、おへそが曲がらず、素直に気分よく走れば、大いに可能性あり。海外に超強い親父のステイゴールド産駒が日仏両国の大舞台でどんなレースを見せるか。フランス遠征中の両馬の健闘を祈らずにはいられない。

ヴィクトワールピサ、アーネストリー、トランセンド、アパパネ。それにイギリスのロイヤルアスコットでは、いいところ見せられず、無念の敗退でリベンジの秋を迎えるグランプリボス。まだまだ沢山の大物名馬も続々とターフに戻って来て、やはり、前座の夏の陣を終え、本格的な真打ち登場の秋の陣に期待感で大きく胸が膨らむ。

ジャパンカップは、、、、有馬記念は、、、、、など最終章の東京大賞典まで、芝、ダートG1の連続に今からソワソワ。秋から冬への恒例の楽しみな3ヶ月がいよいよスタート。

馬券を買わないでどこが面白いの???とよく聞かれるけど、血統や予想、育成から引退までに携わる多くのホースマンとの夢の共有。肺出血をする程、真剣に必死に頑張るサラブレッドの血。感動で胸が熱くなることがしばしばあって、どうしても魅了される。

何よりもサラブレッドは綺麗だ。又、気品があり、目も本当に可愛い。色々な気性の馬をどう調教するか。人馬一体の共同作業で夢を掴む。そんな姿が忘れられないストーリーを生み出す。まさに人の手で作り上げた動く芸術品。だから芸術の秋といえば、サラブレッドの美しさが欠かせないのだ。

競走馬ではないが、こちらでは、紅葉の中を狐狩りに出かける馬の一団を時折見かける。クラブの制服はワインレッドのジャケットに白の乗馬ズボン。ビロードのキャスクにブーツ。ハンティング用の銃を肩にかけ、隊列を組んで川沿いの猟場に入って行く。

秋の日差しに馬具がキラキラ光り、紅葉の中、ビーグルやアイリッシュセッターなど、様々な猟犬を従えてハンティングに出かける騎乗姿は、これぞまさしく一幅の絵。本当にうっとりする。

ともあれ、向かいの山はすでに三分どころが紅や黄色に染まり、日差しに美しく映え、これからがメープル街道のど真ん中にある我が家の周辺は一年中で一番美しい季節を迎える。しばし、憩いの時。美しい秋に乾杯!!

2011年9月11日日曜日

秋に想うこと

ブログご無沙汰しました。いやあ、色々と大変だった夏をなんとか乗り切り、2ヶ月半ぶりにカナダに戻って、ホッと一息入れたら、なんと、目にする木々の葉の色が変わり始めています。すでにカナダの東地区は秋の気配濃厚。今朝は初霜が降りました。日中は23度ぐらいありますが、夜はすでに肌寒い日々です。

今年は猛暑の中、日本でまず学科試験。その後3週間に渡るスクーリング。朝6時半出発、夜6時半帰宅という、猛スケジュールにさすがに疲労が激しく、最終日には、電車で帰宅時、2度も乗り越し、乗り間違えと頭がボーッとして大変でした。歳には勝てません。それにしても暑い夏でした。

カナダに戻ってすぐ、ついに菅政権から野田政権に移行して、新たな出発〜〜〜!!と喜んだとたん、昨日、経済産業大臣が失言辞職。又又、大変な船出になりそうですね。野田政権。その上、アメリカ大統領のエアフォースワンの飛行計画を羽田空港の管制官がブログでリークとか。ドタバタが続く母国になんと言ったらいいのか、、、、、、。ため息ばかりです。外国では理解不能に陥るでしょう。この二つのニュースは。

折角の新内閣も派閥調整内閣、不適材不適所内閣とか酷評され、早くも先行きに暗雲漂う野田政権。どうか、被災地の復旧復興、放射能の一日も早い除染。食品の安全規格表示(ベクレル)など、国民目線で、安心安全な日本の環境づくりに邁進してください。震災から早6ヶ月。まだまだ、苦しい日々を送っている被災者の皆さんの心の平和を早く取り戻せるよう願っています。

ところで、先日、中部大学の武田教授のご発言に岩手の一関市長が苦言を呈していました。しかし、教授のご発言は日本の全ての母親の気持ちを代弁してくださっていると思うのですが、、、。少なくとも私は大変有り難いご発言だと兼ねてより感謝しております。

とても勇気あるご発言。学識と経験、そして何よりも日本の宝である、子供達の健康を第一に考えておられる姿勢に大変共感を覚えています。先生は決して東北の産物全てが問題だと言われているのではないのです。はっきりと売れるように、ベクレル表示をキチンとすべきだとおっしゃっているのです。その通りだと思うのですが、なぜ感情的に否定されるのでしょうか。

一消費者として、私もスーパーでいつも産地とベクレル表示を捜すのですが、故意なのか、不注意なのか、それとも意識が低いのか、まだはっきりとベクレル表示がしてある農産品は少ないのです。困っているのです消費者は、、、。この放射能の影響は今の問題ではないだけに目に見えない恐怖があるのです。

子供、若者の内部被爆はすぐ出る訳ではなく、又、はっきりと病気との因果関係が証明し難いだけに、恐怖に怯えない方がおかしいのです。だからこそ、政府や自治体の生産者に対する保護は、感情論ではなく、はっきりとした政策として、出荷指導(ベクレル表示や検査機構の整備など)をするべきなのです。なにもかも曖昧なままで、国民にやみくもに生産者を保護し、信じろというのは理不尽です。

この問題は決して油断すべき問題ではない事は、チェルノブイリ被爆者の悲惨な後遺症でわかっています。国民だってみんな生産者を守りたいのです。被災県のお役に立ちたいのです。だからこそ、武田教授の言うように、生産者すべてが高い意識を持って安全検査をし、クリアーした産品のみベクレルを必ず表示して、出荷してほしいのです。生産者の良心とプライドにかけて、、、、。

すでに色々な対策が遅れており、かなりの汚染が心配されます。一日も早く、中央政権と地方自治体が一体となり、除染対策とともに、食の安全確保に動いてください。

話は飛びますが、アメリカの競馬の殿堂入りを果たした名騎手、エドガープラード氏が来日をキャンセルしました。プラード騎手はあの2006年全米を涙にくれさせた名馬バーバロを無敗でケンタッキーダービー優勝馬に導いたベルー出身の偉大な騎手です。

プリークネスステークスで骨折したバーバロを何度も病院に見舞い、最後まで愛馬を見守り続けた秘話を読んでいた私は、今年の夏に発表された彼の秋の再来日を心待ちにしていました。世界的な名手の鮮やかな手綱捌きを又見たかったのに、、、。ウオッカの懐かしい初G1制覇の時の騎乗は残念な結果でしたが、、、。

バーバロより強くて話題を呼んだ馬は過去に沢山います。でも近年、その死がこれ程全米の人々を悲しませた例は聞きません。彼がどれ程愛されていたかは、ケンタッキーダービーが行われるチャーチルダウンズ競馬場の一番ゲート前に行けばすぐわかるでしょう。疾走している大きな銅像が、その死後まもなく建立され、写真スポットとして、多くの人々を魅了しているからです。

バーバロがこれ程愛される存在となれたのも、このプラード騎手の鮮やかな手綱捌きと人柄の魅力に負う所が大でした。日本のホースマンも含め、多くのファンが彼の再来日を楽しみにしていたのに、、、。

プラード騎手に限らず、多くの芸術家の来日が延期されたり、キャンセルされています。そのすべてが原発の放射能の影響とは言えませんが、かなりの影響を与えていることは確かです。外国からの観光客の減少も大きい問題でしょう。素晴らしい名所が多い東北に観光客が集まらないのも、安全な、情報公開をキチンとする日本というイメージが無いからです。

隠す、公表しない、はっきりしないというのが一番風評被害を呼び起こすのです。無辜の国民を叱る前に、政府や自治体の人々の弾圧の矛先を変えましょう。学者や有識者には、学問の自由という憲法にのっとり、言論の自由を与えてこそ、先進国家の仲間入りができるのです。考えましょう。皆で!! 何が、何処が間違っているのか、、、、。

2011年8月3日水曜日

不名誉な日本化

アメリカのオバマ大統領とドイツのメルケル首相がイギリスのエコノミストの表紙を飾っている。なんとなんと、オバマ大統領はドル色の緑の着物。メルケル首相はかんざし姿。

何故日本の着物スタイルなのか、、、、。つまり政治家が大切な判断を先延ばしする、、、、彼らの姿はバブル崩壊から未だ立ち直れず、その上、震災、原発で責任逃れ、先送りばかりしている日本の政治と政治家をお手本にしているとか、、、、。日本化つまり政治レベルダウンのアメリカ、ドイツと、、、、。

風刺ですね、強烈な。菅首相はじめ、政府の人々は、又又他人事のような顔をしているんでしょうね。薄ら笑いを浮かべて、、、。国民すべてが恥ずかしく思っているのに、、、、。

世界のトップ政治家も段々「日本化」しているなどという風刺画をエコノミストに発表されるなんて国民的恥です。いくら自分は急いでやっている。場当たり式ではない。と大声をあげている菅政権も、つぎからつぎから出て来る放射能汚染牛、汚染野菜、乳製品、とり、豚、卵に至るまで、もう日本人が安心して食べられるものなどない現実をどう言い訳するのですか。

これが後手後手に回る政府対応の責任だと謙虚に思わないんですか?? 謝まってください!!純真な子供に、、、。必死に育てている親や全ての国民に!!今日(8月3日)はついに米にまで汚染の魔の手が伸びて来たんですよ。何を食べれば良いんです??

3月11日から政府が常にマスコミを通じて隠蔽し続けて来た、嘘の発言が、ついに隠蔽しきれず、ドンドンドンドン汚染地帯をひろめ、日本全国、安心できるところなど、どこにもなくなりつつあるこの悲劇をどう思うんですか。

低汚染でも長く続くと、子供などのガン発症率は間違いなく上昇するんだから親はおちおちものを買えないし、食べさせられない。私のような年寄は、20年後ぐらいから大きな影響がでるんだからという「あきらめ」のような気分。しかし、子供はそういうわけにはいかないんですよ。


日本という国は、まだまだ地震の多発から逃れられない運命だし、原発の不安も消えない。そんな中で心やすらかに生きられる場所をさがすのは本当に大変。

節電による工場の海外移転。国内空洞化。これからの若者の見据える未来も大きく変わることだろう。なでしこジャパンと世界水泳でおおいに勇気づけてもらったとは言え、未来はあまり明るくない。

ともかく、一人一人が頑張るしかない。頭と体をつかって。そんな智慧と度胸と語学が益々大きく運命を変える時代が到来!!大丈夫かな〜〜〜日本の若者の自己改革は、、、、。

菅首相の早期退陣は国民ほぼ全ての希望。早くしてください!!一日も早い退陣を待っています。

安全安全と言い張った政府、マスコミの皆さん。今、この汚染ばかりの国土を見てどんな気持ちなんですか??本当に聞きたい。嘘つきで無責任な人々に健康をぼろぼろにされている可哀想な国民。政治の良心と良識、どちらも置き忘れている人々!! 早く目をさまして!!自国民が国際的にも苛められないように、、、、。

2011年7月19日火曜日

なでしこジャパンの逞しさに想う!!

なでしこジャパンの素晴らしい粘りと逞しい戦いぶりが世界の人々の賞賛の的となっている。本当に確かに凄い!!延長残り三分の時点でも慌てず騒がず、冷静に同点のシュートを決め、PKに持ち込み、復活の希望を繋いだキャプテン澤選手に代表される、不屈の闘志。諦めぬ心。恐れぬ勇気。

追い詰められていても、自信すら溢れる堂々たる王者の戦いを最後まで貫いたなでしこジャパンに、久しぶりに深い深い敬意を覚え、感動の涙が溢れた。心から彼女達と同じ血が流れている、日本女性であることを誇りに思った。本当に久しぶりに、、、、、。

中でもキャプテン澤選手の子供の頃からのサッカーに賭ける心。一人で飛び込んだアメリカでの生活。苦しい語学の壁。女性としての決断にも迫られ、その中でもサッカーに賭けた心などなどの逸話を改めてしり、千里の道を一歩から頑張り抜いたその磨き抜かれた技術と努力に感服した。

その彼女が日本からドイツに出かける前に色紙に書いた言葉が「結果」。誰もが心にあっても別の言葉で色紙を飾る中、冷静に何を求めるか自分自身に言い聞かせる為の、退路を断った「宣言」。

この色紙の言葉に見事に答え、最多得点王、MVP、ベストメンバー選出などなど、数々の「結果」を残した「有言実行」。素晴らしい!!その心の逞しさ、自信に満ちた落ち着いたリード。世界を驚嘆させた技術。この人の背中を見ながら一致団結して頑張ったなでしこジャパン。今では、勝ったのは、決して「偶然」ではなく、「必然」だったような気がする。

今の日本。誰もが彼女達から勇気と希望と感動を貰い、自分達も「頑張ろう!!」と改めて心に誓ったことだろう。

それに比べ、不甲斐ない政治家の人々は、この純粋でひたむきな乙女達の目をまっすぐに見られるのだろうか。牛肉の汚染、食の不安、遅々として進まぬ復興に、言い訳や保身ばかりでオタオタしている見苦しい人々。不甲斐なくて不甲斐なくてみていられません。というより、安全安全と嘘ばかりで後手後手にまわる政治スピードにもう耐えられません。

貴方達にも与えられた天命がある筈。身を正し、国の為に、国民のために、子供達の命と未来を守るために、立ち上がり、頑張って下さい。但しリーダーの資質が違いすぎるから、リーダー、キャプテンは交代して、、、、。

なでしこジャパンの素晴らしさが際立てば際立つ程、それに引き換え「放射能垂れ流しの日本」「無政府状態の日本」「市民レベルの素晴らしさに引き換え、見苦しい政治家」「どうなるんだろう日本経済は、、、」と世界の人々の冷たい視線と冷笑を浴びる日本政府。

国民はそんな屈辱的な視線や笑いに耐えられないことをどうぞお忘れなく!!一日も早く、チームを組み直し、なでしこジャパンに恥じぬ、素晴らしい団結力と、真摯で謙虚な国民の為の政治を取り戻してください!!

2011年7月9日土曜日

ついに出た、数十年単位!!

菅首相の口から、ついに本音、真実の言葉が出た。福島原発対応には数十年の月日を要すると、、、。勿論わかってはいた。しかし、これまでの「大丈夫、大丈夫、大したことはない!!」という政府公式発表から一転。どうして一国の発表がこうも「コロコロコロコロ」目まぐるしくかわるのだろう。

いかに、思いつき、国民目線にオタオタオタオタの人気取り、場当たり式の発言か、よくわかる。原発再開対応も政府内部の意見統一が計れぬ見苦しい対応。これは単に日本国内のみの問題ではなく、世界に大きな影響があることを判って発言しているのだろうか。

とにかく、一国のリーダーの発言にしては、軽すぎるのか、それとも後から後から心配になって、思わずシャシャリ出ているのか判らないが、「自分が、、、自分が、、、、」とやたら目立ちたがりかと思えば、当然出てきて国民に直接説明が必要なところはダンマリを決め込む。何が何だかわからない「こんにゃく」みたいな歯触り。一本芯がない。色々と愚にもつかない延命戦術なのかも、、、、。

勿論、今は「じゃ他に誰が、、、、??」と問われると「ムムム、、、、」とすぐに返答に困る程、リーダーの資質を豊かに備えた大物政治家が見当たらない。だからこそ、居座れるチャンスあり、、、と読んでいるのだろうが、、、、、。

でも、何が何でも自分がやらなきゃ無責任だ、、、、と心底思っているのなら、どこから来るのだろう、、、そのクソ自信は、、、、。大方の国民から有り難迷惑だと思われているのがわからないのだろうか。ただただあきれる。

ともかく、一連の原発再開に向けた対応。子供の体内から出たセシュウムに対する迅速かつ誠実な対応。遅々として進まぬがれき処理。阪神淡路の時と比べ、格段にノロノロとした復興への取り組み。すべてに呆れる程対応が遅い。本当に口で言う程一生懸命にやっているのなら、残念ながら根本的に能力不足の集団。適当〜〜〜なら、許せない所行。いずれにしても国民の怒りは収まらない。

とにかく、いらつく。頼りない。放射能よりこの変な政権集団のドタバタ政治の方が、よっぽど国民のストレスがたまり、健康に悪い。放射能ばらまきどころか、ストレスばらまき政権。なんとかなんないのかなあ〜〜!!

原発のストレスチェックより、国民のストレスチェックの方を先にやってよ〜〜〜!!まったく国民の要望からずれた感覚の政権集団。勉強しすぎてどうかなっちゃったの??

ついに、国家的取り組みが必要な重大病が五つ。今回新たに加えられた国家規模の重大病は”精神疾患”。つまり、如何に今、日本の大人も子供も精神を病み、大変なことになっているか、、、。ようやく遅まきながら、国が認めたということね。

あ〜〜あ!!今の政権の皆さんにも一度検査してほしいなあ〜!! KYすぎる。ズレすぎている。何時まで続くのかなあ〜〜!!この泥沼政治は、、、、。神様助けて〜〜!! 日本丸が沈没するよ〜〜〜!!

2011年6月29日水曜日

強い強いスマートファルコン!!

今日は上半期ダート総決算、帝王賞を楽しんだ。芝の上半期総決算、宝塚記念グランプリでは、ブエナビスタVS最強4歳馬対決という図式だったが、結果はあっと驚く伏兵アーネストリーの鮮やかな勝利。そして、今日の帝王賞はゴールドアリュール産駒2頭の頂上決戦。スマートファルコンVSエスポワールシティーというわくわくするような対決だった。

エスポワールシティーも無敵の強さでケンタッキーダービーに勇躍参戦した馬。最終オッズもスマートファルコンについで2位。壮絶な争いになるかと思いきや、スマートファルコンの圧勝だった。早々とトップに立つと4コーナー過ぎでもうひと伸びしたスマートファルコンの強さが際立つレースとなった。鮮やかに後続を突き放し、9馬身差という驚くべき強さでこの対決を制したスマートファルコン。武豊騎手お見事!!

久しぶりに嬉しそうな武豊騎手のガッツポーズをみて、「千両役者復活!!」とにんまりしたファンも多かっただろう。ウイニングランで帰ってくるスマートファルコンは、もうすっかり息も入っており、ケロリとした顔。素晴らしい心肺機能の持ち主だ。父ゴールドアリュールも、快速とスタミナ抜群の馬だったが、息子スマートファルコンもなかなかどうして、凄いポテンシャルを持った馬。

これから重賞を幾つ積み重ねてゆくのか、益々楽しみになって来た。小崎調教師のインタヴューによると、念願の帝王賞をゲットした今、狙うはドバイ、、、とのこと。もう6歳だから、ぐずぐずしては居られない。

ドバイといえば勿論ドバイワールドカップのことだろう。ヴィクトワールピサに続け!!と今からわくわくする。心からエールを送りたい。宝塚記念のアーネストリーに続きスマートファルコンも海外の大舞台に挑戦宣言。

おめでとう!!チーム、スマートファルコン!!そして、鮮やかな逃げ切りをエスコートした武豊騎手。8月6日、日本を代表し参戦されるロイヤルアスコットのシャーガーカップもぜひ頑張って下さい。ともあれ、今日は久しぶりに胸がスカッとしました。ドバイの夢舞台が今から楽しみ〜〜〜!!

2011年6月15日水曜日

日本にもほしいタフなコース

イギリスのロイヤルアスコットでグランプリボスが惨敗した。惨敗と認めざるを得ないだろう。4コーナーからずるずると下がる一方で勝負にならなかったのだから。

矢作調教師はこの結果を「ファイトしないまま、レースが終わってしまった、残念!!」と表現した。そして、「メンタル面なのかなあ、あまりにもゆったりした、のんびりした環境で、馬がリラックスしすぎている、、、、」と直前まで心配して、ボスに気合いをつけていた。

日本の3歳マイル王、NHKマイルカップの覇者として、距離だけなら英国2000ギニー馬と対等の資格を得ての、勇躍参戦。私もちょっぴりフランケル何ものぞ!!と夢を持っていた。なぜなら、同距離でタイム的にはフランケルをしのぐ速さをもっていたからだ。

しかしやはり、スピードだけが勝負ではない。足にまとわりつく芝の重さと上り坂が続くコース形態の違い。そして、3歳にピークをもってくるヨーロッパ式のタフな調教。それらをクリアした強者のみが叶う出走への厳正なる審判。

そのタフな勝負に、グランプリボスは追いつけなかったのが敗因、と今は冷静に受け止めている。従って、明らかに脱帽。恐れ入りました。

日本調教馬は一から出直ししなければ、ちょっとやそっとでは破れない高い壁だ。だからこのロイヤルアスコットの伝統に勝つには、日本馬にこの芝コースと同等のコースで何度も走らせ、このタフな形態に慣らして行く以外にない。

英愛ダービー、キングジョージ制覇という偉大な成績で種牡馬になった父ガリレオが送り出した怪物フランケル。そのタフさ。血統の素晴らしさ。どれをとっても彼はまさに、相手にとって不足のない、正真正銘の王者だった。そして、楽々と7戦全勝でボスの挑戦をしりぞけた、、、、というより、まさに相手にもしてくれなかった。

ビクトワールピサがドバイで得た栄光が「タペタ」というコースの砂を克服したタフさと精神面の成長なら、ボスの敗因も又、「芝」と「コース」を克服できるだけのタフさがなかったことと精神面の弱さが敗因と言える。

グランプリボスにはかつて凱旋門賞7着という苦汁をなめながら敢然と諦めずに世界最高峰ドバイワールドカップに挑戦し、制覇した、ビクトワールピサのように、この敗戦がプラスになることを願ってやまない。

グランプリボス!!貴方のママのひいお爺ちゃんは、アメリカンヒーロー、あの奇跡の馬セクレタリアトなんだよ!!カナダの至宝、ノーザンダンサーの血も偉大なる種牡馬、サンデーサイレンスの血も入っている。それに日本が誇るサクラ一族の偉大なる血も。そんなボスが精神的に弱いなんて、、、信じられないよ。ただ経験からくる逞しさ不足だけだったんだよね。

いいよ!!グランプリボス。今回は潔く負けを認め、又行こうよ!! 天国のパパ、サクラバクシンオーもロイヤルアスコットに出走できた君を誇りに思っているよ。何しろ、女王様が馬車でご来場の300年の伝統を持ったロイヤルアスコットのレースに参加できたのだから。

いくら8位でも世界のマイル界の8位だ。パパ、サクラバクシンオーが一度も克服できなかった、マイルG1の壁を君は破って、4月末に亡くなったパパ、サクラバクシンオー産駒の優秀さを高らかに天国のパパに報告したばかり。

胸を張って帰っておいでよ!!そして、日本ホース界の皆さん!研究して、オリジナル商品より、素晴らしい商品を技術で生み出すのが日本のお家芸。作って下さいよ、本場のコースに負けないタフなコースを、、、、。

調教技術や真面目さでは、もう世界を超えた、、、といえるチームジャパン。馬のハート強化とタフなコース研究を取り入れれば、世界はそこまで届く程、馬の質は上がっています。又、一から頑張りましょう。ともあれお疲れさま!!チーム矢作!!そして、可愛いボス!!

さて最後に又又、夢の続き。エリザベス女王の姿を見て、名馬ディープインパクトを思い出しちゃった。数年前、女王はご自身の所有馬だったハイクレアの孫娘が産んだディープインパクトの日本での活躍を大変お喜びだったと聞く。

ロイヤルアスコットには、やはり、英国王室ゆかりのディープインパクト産駒でリベンジを、、、、。ディープの初年度産駒リアルインパクトが僅か3歳で日本の古馬伝統の安田記念マイル王に輝いた今、あながち遠い夢ではなさそう、、、。

見たいな女王様の驚く姿が、、、、。ディープ産駒をとりまくホースマンの皆様!!産まれたときから英才教育を、、、、。その夢が叶う日が待ち遠しいなあ、、、、。

2011年6月6日月曜日

息子よ!!あっぱれ!!

古馬G1、春のマイル王決定戦「安田記念」が終わった。1600メートル先のゴール目指した快速自慢のつわもの達。香港から参戦の強豪も含め、何しろ古馬の錚々たるメンバーのマイル王頂点争いだから、そのレースの凄さと重みは格別だ。

そこで、「あれ、あれ、あれ?僕勝っちゃった!!」とケロリとした顔でゴールを最初に駆け抜けたのは、英雄「ディープインパクト」を父に持つ、リアルインパクト。今年僅か3歳の最年少馬。

父と同じ、長く良い末脚を使える自慢の初年度産駒の一頭。確かに昨年デヴューしたディープ初年度産駒はかなり優秀で、多くの馬が勝ち上がり、ディープインパクトの種牡馬としての優秀性も見事に認められた。

反面、父程の大物にはまだ巡り会えず、飛び抜けた印象は与えられなかった。まあ、割が悪いといえばその通り。何しろ皆の頭の中には、まだまだ、あの空を跳ぶ走りで魅了した父、ディープインパクトの衝撃的な強さがこびりついているからだ。

息子や娘がいくら善戦しても、まだまだあの親父程じゃないな!!と割り引かれる。普通の親を持つ馬なら「凄い」と言われるのに、ディープの子なら、この位当たり前、、、という考えがいつもファンの脳裏にちらつくからだ。

だから、桜花賞でマルセリーナが見事にディープ産駒として初めてのクラシックを制覇しても、続けて多くのG1でディープの産駒が善戦しても、チョッピリ「当たり前」ムードがあった、というか、「がっかり」ムードがあったのだ。

しかし、昨日は違う。何しろ親父ディープはすべて2000メートル以上にしか出走記録がない。中長距離のスペシャリストとして競走生涯を終えた。

その息子が、日本マイル界最高の古馬や香港からの刺客を相手に堂々たる戦いぶりで、国際レースG1安田記念のマイル王となったのだ。これは親父も未達成の領域だ。アパパネなど蹴散らした相手の筆頭も又凄い。何しろブエナビスタをやっつけたアパパネといえば、今や女傑、女王、女帝、あらゆる呼称がつけられる特別な馬で、現役古馬最強マイラーとも呼べる牝馬の域を超えた馬だったからだ。

その他の古馬もジョーカプチーノなどのG1ホールダーや、G1常連の錚々たるメンバー。3歳で参加したリアルインパクトが勝てる相手で
はないだろう!!と思われた彼は9番人気に留まっていたのだ。

しかし、結果は「わあ〜〜勝っちゃった!!」  タイムも1分32秒0なら上々。遥か北海道から親父ディープインパクトも「息子よ!でかした!!」と喜んでいることだろう。何しろ、3歳馬の安田記念制覇はG1になってから史上初。それほど古馬の壁は厚く、3歳馬が勝てる程、甘い舞台ではない、、、と思われて来たレースだ。

ただ一つ思うことは、アパパネは本調子ではなかった。残念!!アメリカでクラシック3冠馬が近年なかなか出難いのは、レースの間が殆ど2週間程度で3冠レースすべてが行われるからだ。

単なる実力のみならず、体力、運、すべてにおいて馬にとっては、過酷なスケジュール。だから、なかなか3冠をとれない。日本の場合は最後のクラシック1冠、菊花賞が秋になるし、皐月賞、ダービーの間も1ヶ月はある。だから、どちらかと言えば、馬には、過酷なスケジュールではない。

言いたかったことは、アパパネのスケジュールは過酷過ぎたこと。牝馬ですよ。アパパネは、、、。ヴィクトリアマイルでブエナビスタと熾烈な女の戦いをし、疲れ果てて勝利を得てから、わずか2週間。無理ですよ、こんな安田記念などという牡馬混合の過酷なレースに送り込むのは、、、、。

ちょっと可哀想なアパパネ。オーナーやトレーナーの焦りとか、欲で、壊されないことを祈るのみ。何しろアパパネは、将来、ディープインパクトの強力な花嫁候補。同じオーナーの馬で血統はばっちり。将来、牡馬クラシック3冠馬と牝馬クラシック3冠馬との夢の配合の主役となる大切な馬。もう少し、ゆったりしたローテーションでお願いします。

ともあれ、リアルインパクトよ、あっぱれ!!親父に誇れる偉業達成だったね!!伝統の格式高い安田記念の制覇は、、、。まだまだ3歳、先が楽しみ〜〜〜!!頑張ってね。応援してるよ。

大井から参加の戸崎騎手。中央のG1初制覇とか。よかったですね。おめでとう!!憧れのディープ産駒の背中の乗り味抜群だったでしょう??これからも素晴らしい騎乗を見せて下さい。貴方の騎乗技術の素晴らしさは多くのホースマンの折り紙付きですから、、、。

東京春の名物、G1レースのフィナーレを飾る安田記念。ディープ産駒のリアルインパクトで又又大きな話題を残し、幕を閉じた。秋まで東京の舞台はおやすみ。モハメド殿下の来日。益々の国際化。色々有った春の府中。名残惜しいけど、秋を楽しみに、、、、。

2011年6月1日水曜日

頼りない国、日本。立ち上がれ、お母さん!!

今、日本の子供の健康が危ない!!未来が危ない!!命が危ない!!こんなことを真剣に考えているお母さんはどの位いるのでしょうか。その心配が私の脳裏をよぎります。

でも最近、嬉しいニュースも読みました。近所の公園のお砂場の砂をとって、自費で検査機関に送り込み、放射能物質の濃度をはかったお母さん。不確かな食品を使用している学校の給食を拒否して、自衛し、色々と問題提起しつつ、子供の健康を守っているお母さんなどのニュースです。

東京、茨城、埼玉、神奈川の一部のお母さん方の勇気ある行動には、安心と感動を覚えました。政治家も、食の担い手も、少し、「金」[金」「金」の思想に汚染され、真の職業の誇りと魂を失っているのをみて、心配していたのです。子供達の健康を、、、。

こんな時期、お母さん方の給食に対する学校や自治体への要求は、モンスターペアレンツの教育に対する理不尽で身勝手な利己的意見とは全く違います。ドンドン言ってください。それでも怪しければ、自分で作ったお弁当を持たせることです。先ず第一に自分の子供の健康を守ろうとする意識は、母親なら欠くべからざる本能的な意識です。愛です。義務ですよ。お母さん!!

菅首相は原発問題で3月12日の夜、「ただちに海水を入れて炉心を冷やせ!!」という、たったひとつの「大号令」が発せられず、「会議、会議」と責任逃れ?、優柔不断?、又はパニック?に陥っていましたね。これらの一連の対応から被った国民の原発被害は甚大でした。

もし、菅首相が放射能大量被爆の危機に瀕する国民の健康を第一に考えられる「危機管理意識」さえ常に持っていたら、馬鹿な会議に時間を費やしている暇はなかったでしょう。「直ちに避難せよ!!」と大号令を発するのが彼の最大の責任だったのです。

もし爆発せず、緊急避難が無駄になったとしても、彼の「大号令」が国民の健康を守りたいという切実な使命感に満ちたものだったなら、国民は感謝して、安心して、又戻れば良かっただけなのです。そして、間違っていたとしても、未だに誠実な人柄を疑うことはなく、国民は信頼し続けたことでしょう。

しかし、彼はいかなる理由にしろ、短時間で「決断」することができなかったのは事実なのです。彼自身に決断できるだけの知識がなかったのなら、一時的にでも周辺住民避難時期決定も含めた指揮権を東電の現場最高責任者に与え、刻々と変わる事態への対応を委任し、責任はすべて自分がとると宣言すれば良かったのです。

そして直ちにファックスでも署名して同様の内容を内閣総理大臣の非常事態命令として、伝えればよかったのです。たとえ法律に違反していても、国民誰もが納得できる、英断であったでしょう。現場最高責任者なら爆発の危機と漏れる放射能量の大体は予測でき、適切な対応ができたでしょう。この人は本社命令に反抗しても炉心に注水を続行すべきという信念を変えず、海水注入を続行した、勇気と責任感と決断力を持った気骨の人だと聞いていますから。

押し寄せる津波をみて、「逃げるかどうか??」家族会議を招集して決めようと考える悠長なお父さんはいないでしょう??国民という家族のお父さん役をする人は内閣総理大臣、つまり首相です。国家という船にのった国民という大家族の舵取り役、謂わば船長です。

だから、この任に当たる人は、危機に直面した時、冷静沈着かつ勇敢に「大号令」がかけられる人でなければなりません。「初めてなので、、、」とか、「想定外で、、、」などと言い訳、弁解などしている時間的余裕はないのです。当然、瞬時に重大な決断ができ、指揮できる人物でなければなりません。海上に突然現れた氷山を前に、舵をどう切るか船員と会議をしている船長など、聞いた事がありません。
原発対応はそれ程瞬時に判断を下さなければならない重大事項だったのです。今から言っても遅いですが、、、、。

そんな頼りない国民のお父さんと取り巻きをサポートしているのは子供的立場の国民で、血の繋がりはありません。だから彼らは時にはへらへらと国民に媚をうり、ときには脅したりしています。心配なんでしょうね。国民の視線が、、、、。

しかし、国民のすべてが馬鹿じゃないですよ。眼も節穴じゃありません。口先だけの言い訳は更に信頼感を失います。ひとことでいうなら、頼りないんですよ。菅政権は。リーダーも部下も保身ばかりが目につくんです。多くの国民は多分そう思っていますよ。なるべくはやく謙虚に次の人に業務引き継ぎをして、国民の被害をこれ以上深めないでくださいと願っていますよ。

こうまで言わざるを得ないのは、原発対応も含めて、一連の国難に対処するのがあまりにも遅いからです。その根底にあるのは「失敗して、非難されたくない!!」という「頭でっかちの肝っ玉なし」。強いリーダーシップは見えません。どう国民を言いくるめるか、、、という場当たり式。口でリーダーシップがあるとか、一生懸命やってるとかいっても、見えないのです。本人の資質と努力が。

我々一般社会では、どんなに努力して一生懸命勉強しても、合格ラインに達しなければ、入学試験も入社試験も資格試験も合格しないんですよ。今の政権はこの国民が課した「有能な政権」としての試験合格ラインにほど遠いのです。非常時対応という試験テーマに国際社会からも不合格の通知をもらっているのです。残念ですが事実ですね。

政治家は党にかかわらず、自分の存在意義をもう一度考えて下さい。あなた方が国の政治をリードしてゆくのでしょう??日本という国を導くのでしょう??「造反した党員には厳罰を処す」などという脅しに屈して自己の意見を言えないような「へなちょこ議員」は党は必要でも国民は以後、必要としないでしょう。自民党でも同じ事です。

確たる天下国家意識がなく、国民を安全に守れぬような政治家はいらないということです。政治プレーや政治ゲームはオーバーですよ。大半の国民は怒っているのです!!失望しているのです!!真の政治家不在の日本に!!もう、自己防衛しますから、税金の半分は返してください!!というのが国民の切実な気持ちでしょう。

放射能垂れ流し。食物の汚染、土の汚染。これをなんとかするのが今の政府の最優先課題。未来を背負う宝である子供の健康が第一です。
それから国民すべてに安心して暮らせる環境を与えることが使命なのです。わかっていますよね??ね、ね、ね??それができないのならあっさり、無能を認めて辞めてください。

政権の周りの人も自分が他者より優れたリーダーシップを持っていると自負できず、信念もヴィジョンもない政治家なら、貴方は政治家に
向いていません。今の腰砕け状態は、不吉だけど、菅首相に何事か起きたら、日本は即沈没するかもしれない危機感を国民に持たせます。

アメリカなどの過去の大統領暗殺事件などはどう受け止めているのですか??それでも誰かが立ち上がり、時代は動いて行くだけです。今の政権は外国からも国内からも支持されていないのに、政権にしがみついている皆さん!!大半の国民は評価も感謝もしていませんよ。むしろ他の政治家が不甲斐なくて、情けなくて、日本という国が心配で涙がでそうです。

やはり、政権の中枢は大半が男の人で、お腹を痛めて子供を産んだことがない人達ばかりだから、やることが悠長で、腹が立ちます。

日本のお母さん!!この放射能の脅威を前に、政府や社会に大切な子供の命を預けていても安心なんですか?? こんな優柔不断な人達ばかりなのですよ。党利優先の、、、。速く立ち上がって下さい!!子供の被爆を最小限度に食い止める努力ができるのは、お母さん、貴女の意識だけです。努力だけです。行動だけなのです。

さもなくば、子供に先立たれる不幸を、涙で迎える危険性があるのです。すべての日本のお母さんが団結すれば、政府の詰まらぬ争いもなくなり、本来の日本人の誠実で勇気と行動力を軸とした、世界に誇れる「強い国、日本」が取り戻せるでしょう。時間はかかりますが、、。

何も行動せねば、貴女の子供が社会人となるとき、安心できる、頼れる日本という国があるかどうかすら疑問です。さあ、今日からすぐ、もっと自分の子供の周りを注意して見て下さい。関心をもってみてください。放射能から我が子を守ってくれるのは、政府でもお医者さんでも、自治体でもないのです。お母さんの深い愛に勝る保護者はいないのですよ。頑張れ〜〜!!日本のお母さん。

2011年5月30日月曜日

親父を超えた孝行息子

ドバイのリベンジを東京で!!ヴィクトワールピサがドバイで優勝してから、はや2ヶ月。世界一の騎手「デットーリ」がデボネアで日本ダービー初参戦。ドバイから応援にデボネアの馬主、モハメド殿下来日。出走馬18頭すべてがサンデーサイレンスの孫。一頭の種牡馬の孫がダービー出走を独占なんて、外国じゃあり得ない話だ。

大雨の中、昨日これらの話題満載の日本ダービーが終わった。ジョッキーや調教師にはともかく、馬にとっては一生に一度のクラシック。中でもダービーは最高の晴れ舞台だ。今年の7458頭のうち出走ができるのは僅か18頭。そして頂点に立つまでには、多くのホースマンの汗と涙が込められている。

今年ホースマンの夢の頂点に立ったのは?そう、タイトルでおわかりの「オルフェーブル」。もう皆さんにはこのタイトルの持つ意味がお分かりだろう。これには三つの意味が込められている。

最初は馬自身。次はジョッキー池添謙一騎手。最後は池江泰寿調教師。勿論、このオルフェーブルを今年のクラシック「日本ダービー」に導いた功労者は他にも沢山いる。しかし、オルフェーブルを頂点に導いたキーマンは誰かといえば、やはり、この3人であろう。いや正確には一頭と二人と言うべきか。

そしてタイトルの意味とは? 答えはまず馬から行こう。ご存知のとおり、オルフェーブルの親父は現役時代、善戦マン、いや善戦ホースと言われ親しまれたあの名馬「ステイゴールド」。

ただひたむきに走り続けて何と生涯成績は50戦7勝。今時、元気に50戦も戦える丈夫な馬は少なく、すぐ骨折などでリタイアー。ともかく小柄ながら丈夫な馬だった。

でもでも、この親父は戦っても戦ってもG1のタイトルには届かず、良くて2着どまり。惜しいところで勝利に手が届かなかった。だからついたあだ名が「シルバーコレクター」つまりステイ「ゴールド」じゃなく、シルバーだろ??と陰口をたたかれながらも懸命に走り続けた。

しかし、そんな地味な馬が引退まぎわにどえらいこともやったのだ。モハメド殿下はオルフェーブルのダービー制覇を目の当たりにして、親父ステイゴールドの名前をまざまざと思い出されたかもしれない。当時ドバイのG2だったシーマクラシックで派手に優勝したのだ。そして、最後のG1チャンス、香港ヴァーズで見事に名前通りの「ゴールド」を取って自身の引退の花道を飾った。2001年のことだった。

その勝ち方も又超インパクトが強かった。つまり、ゴール直前で絶望的な後方から羽が生えたように跳んできたのである。武豊騎手もびっくりした、その鮮烈な走りは今でもファンの間で語りぐさとなっている。外国に出ると異常な闘志で牙をむく、気骨をみせた親父だった。

しかし、息子のオルフェーブルはもっと凄い。親父が7歳でやっと手にした「ゴールド」を3歳クラシックの第一関門「皐月賞」でやすやすと(?)手に入れたのだ。まさに馬が喋れるなら「親父、やったぜ!!」と叫んだことだろう。そして昨日、ホースマンの夢のダービーで又又「ゴールド」をとってみせたのだ。

昨年、フランスの凱旋門賞で2着に健闘したナカヤマフェスタ、今年のダービーに参加したナカヤマナイトなどの子宝を含め、ステイゴールドの種牡馬としての注目を大いに高めたオルフェーブルは孝行息子に違いない。

次に親父を超えたのはジョッキーの池添謙一騎手。いわずと知れた、2世ジョッキーの一人。親父もかつて騎手だったが夢のタイトル「ダービージョッキー」には手がとどかぬまま引退。現在調教師となっている。

しかし、昨日、その親父のリベンジを見事に息子が果たした。その孝行息子のコメントがカッコいい。「この勝利を親父に伝えたい」そして、もう一つの台詞が更にカッコいい。「テン乗り(初騎乗の馬でレースに参加すること)の騎手にだけは負けたくない」。

勿論これは世界一の騎手デットーリがデボネアに初騎乗で挑んだことを意味している。つまりデットーリ騎手に易々と日本ダービージョッキーのタイトルを渡したくないという意地のコメントだ。昨今の外国人騎手偏重の日本のホースマンへの挑戦状でもある。ダービーはどこの国でも聖域だ。その他、凱旋門賞がフランスやヨーロッパの国々の聖域なら日本ダービーは日本の聖域でもある。だから日本の騎手を代表して意地のコメントを発したのだろう。

一番人気のオルフェーブル騎乗に、かなりのプレッシャーを感じただろうことは良くわかる。そんな重圧を跳ね返し、大雨の中、泥んこになって人気に見事に答え、意地を守ったのだから、本当に素晴らしいコメントだ。

でも彼にはそう言う資格がある。栄光のゴールに導いたオルフェーブルには新馬の頃から色々と教え込み、これまですべてのレースで手綱を執って来たからだ。

いわば長く苦楽を共にしたベスト「相棒」だったのだ。振り落とされ、痛い目にもあったそうだ。そんな利かん坊をなだめすかし、ついにサラブレッドの頂点に導いた彼は確かに「親父みてくれ!!」と誇りたい気持ちで一杯だろう。本当にブラボー!!としか言い様がない。

そして、最後の親父を超えた主役は池江泰寿調教師だ。もともと、オルフェーブルの親父「ステイゴールド」は池江調教師の若き頃、親父、池江泰郎調教師の下で、大切に育んで来た馬だ。

池江泰郎調教師は今年の2月末、70歳の定年を迎えたことは皆さんご存知だろう。彼の悲願であったダービー制覇は2005年、あの名馬中の名馬、ディープインパクトによって叶えられたが、その時すでに64歳。しかし、息子、池江泰寿調教師はまだ42歳でこの偉業をやってのけた。単なる栄光のみならず、彼は日本の最年少ダービートレーナーとなり、史上二組目の親子ダービートレーナーともなった。これも又、「親父やったぜ!!」と大いに誇りたい記録だろう。

しかし、しかしである。オルフェーブルの親父、ステイゴールドも、祖父(母馬の父)メジロマックイーンも池江泰郎調教師が丹精込めて育て上げ、名馬にした歴史がある。その親父の下で、息子池江泰寿調教師は磨かれた。だから今回、半分は親父に贈る勲章だろう。

記念撮影で、池江ブランドともよべるステイゴールドとメジロマックイーンの血を引いたオルフェーブルと、その彼を頂点まで導いた息子を見る誇らしそうな親父、池江泰郎調教師の姿が印象的だった。なんだか自分の時より嬉しそう。Vサインなんかだしちゃって。ああ違う!!Vサインじゃなくて、これはオルフェーブルがクラシックニ冠を達成した意味か。もしこの秋、オルフェーブルが菊花賞も制覇すれば、それこそ史上初のクラシック三冠、親子制覇となり、もの凄い快挙だ。こんな夢とロマンを親父に与えられる孝行息子もそう居まい。

こうして、又、数々の忘れられぬ思い出と、夢とロマンを残して今年のダービーも幕を閉じた。オルフェーブルに関わった全ての皆さん!!まだ興奮さめやらぬ心地でしょう。本当に本当におめでとう!!又秋に向けてスタートですね。

ホースマンの夢を見事に語った世界的なお二人のコメントを紹介し、今日は終わりにしましょう。最初はデットーリ騎手。「又秋のジャパンカップに必ず来ます。デボネアで参加したい。日本ダービーはジャパンカップと同じ、素晴らしいレースだ!!感動しました」。最後にモハメド殿下。「私は競馬が何たるか知っています。勝つことを夢見るのが競馬です。まだまだ夢は続きます。又、来年も日本ダービーに参加したい!!」

さすが、誰もが認める世界のホースマンのリーダー。味わい深いコメントですね。世界最強軍団、「ゴドルフィン」を率いる手強い二人の主役が本気モードの再挑戦宣言です。闘志満々、やる気満々のリベンジプランですぞ!!日本のホースマンの皆さん!!又今日から堂々と受けて立つ準備おさおさ怠りなく!!

2011年5月13日金曜日

カナダから初夏のたより

つい先日、家の向かいにあるスキー場のライトが消えました。そして家の前にゴルファーの姿がちらほらし始めたとおもったら、すでに日差しは初夏です。

例年、花入れは5月下旬でないと始められなかったのですが、今年はすでにサンルームから冬を越したすべての鉢植えや花々が庭に出され、あるものは大鉢に植え替えられました。

雪の少なさ、冬の短さ、春を飛び越え初夏に入る早さが年々感じられ、確かに地球温暖化は人類の生活に色々な変化をもたらしていることを実感する今日この頃です。

すでに初物のアスパラガスの収穫も終え、サラダにして食べました。本当に自家製、とりたてならではの甘くてみずみずしいアスパラの味は格別です。これから10月中旬まで、色々な野菜が庭からとれます。

果物の木も、すもも、なしの花が咲き、もうすぐブルーベリーやラズベリーの花々も咲き始めるでしょう。今まさにシバザクラの花々が家の淵を飾り、目にも鮮やかなピンクです。

これから、シャクヤク、ボタン、ゆり、バラなどなど、まだまだ名前も知らぬ沢山の綺麗な花々が次々に開花し、目を楽しませてくれます。そこここから聞こえてくる芝刈り機の気だるい音。草刈り機のちょっと煩い音などが夏のご近所の風物詩でしょうか。

緑の木々、花々の逞しさには毎年圧倒され、人間の小ささを思い知らされますが、同時に目に飛び込む新緑の鮮やかさ、花々の美しさには本当に心が癒されます。

この大自然の素晴らしさが少しでも日本の皆さんの心にも届き、楽しんでいただける初夏でありますように、、、、。

2011年5月2日月曜日

旅の楽しみ

今年のゴールデンウイークもはや半ば、今、私は我が家恒例のゴールデンウイーク家族旅行の真っ最中。今年はやはり、サラブレッドの旅となりました。ニューヨークのベルモントパークで今年最初の週末レースを。そして、その後、あのゲーリークーパーとイングリッドバーグマンの名作、サラトガ本線で有名な、サラトガスプリングスへ。

まもなく、クラシック3冠目のベルモントステークスを迎えるベルモントパークですが、昨日は今年初の週末レース開始。重賞ではないので、ゆっくりと指定席に座って眩しい緑のターフを満喫しました。さすが、伝統のベルモントパーク、素晴らしいコースですね。

ここで、あのセクレタリアトもゼニヤッタも颯爽と走ったんだ、、、、と思いながら、感慨にふけっていました。ちなみに、レース紹介のブックレットの表紙もやはり、セクレタリアト。ベルモントステークスをぶっちぎりのレースレコードで走り抜け、見事に3冠馬に輝き、牧場の経営危機を救ったヒーローは、単なる牧場主のヒーローではなく、アメリカンドリームの象徴なんですね。

サラトガスプリングスのお土産ショップでも、セクレタリアトとゼニヤッタのグッズが圧倒的に多く、私も一枚シャツを買いました。夏にはとても観光客の人気が高く、すぐ売り切れになって、追加オーダーをするとか。ディズニー映画で最近放映されましたが、やはり、セクレタリアトはヒーロー中のヒーローなんですね。

アメリカのホースマン憧れの殿堂である「サラトガホースレースミュージアム」の中庭の銅像もセクレタリアト。見事な躍動感のある銅像です。

この殿堂で思いがけない写真と記事にぶつかりました。それは海外のビッグレース紹介のコーナー。2〜3カ国しか紹介されていない中になんと、日本のスペシャルウイークが武豊騎手を背にJCを制覇した時の大きなパネルが、、、、。1999年、JCを優勝した馬として武豊騎手の名前とともに紹介されていました。

いうまでもなく、最近は外国で騒がれているヴエナビスタの父。力がある馬であることが評価されていて、とても嬉しく感じました。勿論、サンデーサイレンスのブロンズ版の紹介もあり、いずれ、ディープインパクトの子孫も殿堂入りできたらいいのに、、、、とちょっぴり夢をみました。

脈々と流れるサラブレッドの血。サラトガの殿堂は日本の東京競馬場の殿堂の十倍ぐらいの広さ。世界のホースマンの憧れの地でしょう。ここで、3冠馬の歴史や色々なことを学び、楽しいひと時を過ごしました。

これまでに多くの名馬が殿堂入りしており、調教師、ジョッキーなど、ここに名を連ねる事ができれば最高の名誉とされている博物館だけに、武豊騎手も唯一の日本人騎手として名を列ねられて、光栄なことですね。

近所にある、サラトガ競馬場は、かつてアメリカ遠征中に武豊騎手も手綱をとったことがある、アメリカ最古の競馬場。ここでは、「真夏のダービー」と呼ばれるトラヴァーズステークスなどが開かれる頃は、観光客で満員で、レースに音楽に、ヴァカンスで訪れ、夏を過ごす人で大にぎわいだそうです。又、真夏に帰ってきたくなりました。


息子のアッシー君も恒例で、ニューヨークまで8時間以上のドライヴ。サラトガスプリングスはモントリオール郊外にむかって3時間半程のところで、丁度、我が家とニューヨークの中間地点ぐらいとなります。

昨日、今日と外で日差しを浴びながら、伝統のベルモントパークでレースを楽しみ、サラトガスプリングスでも馬車レースのような楽しいレースを屋外で楽しんだのはいいのですが、なんだか、ホテルにもどったら、顔がぴりぴりする程知らぬ間に、日焼けしてしまいました。

ここでは家族づれ、恋人連れ、本当にのどかで平和な世界が目の前にひろがり、別世界の様子。明日は3日目で飲める温泉(体に良いとか、、、)の名所を訪れ、帰途につきます。ホテルの温泉スパで暫し疲れを休め、なんだか元気一杯。久しぶりにブログを更新しました。

さて、来年はどんなテーマで出かけようか、、、、と今から楽しみが広がります。

2011年4月6日水曜日

被災からほぼ一ヶ月

インドが日本食品の輸入を3ヶ月間禁止とのこと。(その後、制限に変更。4月7日)ブラジルは制限。香港、台湾、韓国、中国大陸などの日本食レストランなどは、現地人が激減。来客数が2割から3割減。

私の知る多くの台湾の人々。日本食が大好きな人々の嘆きと失望の声が聞こえてくるような気がします。今住んでいるカナダの東部でも日本食は結構人気で、寿司の販売店とか、トーフや納豆まで買える程、健康によい日本食がブームになっているのに、、、、。残念!!カナダの名物サーモンの刺身が食べられなくならない事を、心の中で祈るのみ。美味しいんですよね。脂ののったサーモンの刺身は、、、、。

しかし、外国の反応と決定は早いですね。「もっか様々な方々に様々な角度からご検討いただいておりますので、成る可く早くご報告させていただきたいと思います」と言葉は丁寧でも遅々として決断できぬどこかの国とは大違い。すっかり「様々の、、、うんぬん、、、」という言葉が頭にインプットされてしまいました。被災地の20キロから30キロの屋内待機をさせられている人々は毎日この悠長な言葉をどんな思いできいているのでしょう。胸が痛みます。

風向きによる放射性物質拡散に関するニュースも漸く、気象庁が公開。IAEAに送っている資料があるなら、早く公開すればいいでしょ?一番大切な国民に情報を公開しないなんて、、、、。あ〜〜あ!!

成る可くパニックにさせないための穏便な処置なのか、国民を信頼していないのか、、、。外国人にはこのような数カ所からバラバラな人々がバラバラに色々と情報を公開するやり方も、じっと我慢をしている日本国民もどちらも理解できずに又又、日本は神秘な国だなあ〜〜〜なんて思っているかも、、、、。

いつも政府の記者発表の時、「それは外務省に直接お尋ねください!!」とか「それは農林水産省のほうに直接お尋ねを、、、、」などという返答を聞いて、なんで情報を収集できないのか、なんでテレビ会談のように、少なくとも質問が出そうな重要な話題に関しては関係機関とか東電の担当者をスタンドバイさせて繋げないのか、、、、と不思議。

民間の会社じゃテレカン、テレカンとほぼ重要会議の要員は世界を繋いで同時に会議をしている時代なのに、、、、。朝20分、午後20分ぐらいは同時に関係者を待機させて、スクリーンで繋いで関係者の返答を同時に国民に公開しながら発表すればいいのに、、、、。

今の政府の質疑応答は非常時の記者会見とは思えぬ悠長な会見に見えているとおもいますけど、、、、。多くの外国の首脳には、、、、。とても非効率的な会見に見えるのは私だけなのでしょうか。でも外国からも声を大にして、「真のリーダー不在の日本!!」と言われているのも事実。

外国があからさまに日本のトップのリーダーシップに触れる機会が多いのもなんだか身の縮む思いがするのですが、、、、。外国で友人に聞かれても答えようがなくて、、、。

でもこの右往左往で一番被害を被っているのは被災者なのですから、ただただお気の毒で仕方がありません。集団避難をされている皆様には、一日もはやく、ゆっくりとお風呂に入り、キチンと一家団欒の食事ができる環境を、、、、、こんなささやかな願いを叶えて上げたくて仕方がありません。

今の日本で勇気、団結力、行動力は、政府の方々より一般市民の方がずっとありそうに見えるのはなぜでしょう。それらの現場の人々には切実で追い詰められ、底力が働いているからでしょうか。被災地の子供達まで一気に成長しているような気がします。本当に日本人の忍耐力も素晴らしいですね。でもそろそろ限界かな??

魚の汚染、野菜の汚染。水に続いて東京にも厳しい主婦の選択眼が必要な日々が忍び寄っています。勿論神経質になりすぎる必要はありません。しかし、この問題は「今」が問題ではないのです。忘れた頃に自分に、子孫に、やってくるのです。

「チェルノブイリの20年後の真実」というNHKスペシャルをご覧になった方なら、低汚染地域だといっても、無防備に過ごす事がどれほど危ないことか、理解されていることでしょう。

色々な公共機関の「安全だ」「安全だ」という数字ももう少し詳しく、冷静に自分で計算して見る必要がありますね。一時間単位の発表数字が実際に外に出かける人や遊んでいる子供にどの位の影響があるのか、考えなくては、、、、。自衛するのは私達自身の問題。あ〜〜あ!!大変な時代が長く続きそう。頑張れ日本!!と叫ぶ声も枯れてしまいそう、、、、。

2011年4月5日火曜日

今必要な情報をタイムリーに!!

文部科学省でも気象庁でもどちらでも構いません。今、この事態を迎えて、放射性物質の飛散情報を出すのは、花粉情報や火山噴火情報に勝るとも劣らない大切な情報公開への対応ではないでしょうか。どうして、このような大切な情報がどこからも発表されていないのでしょう。飛散予測情報を最低一年以上、出し続けてください。天気予報のように、時間を区切って成る可く詳細に。

今、日本の全ての国民が、いや、世界の全ての人々が求めているのは、正直で迅速な日本からの放射性物質飛散予測情報公開です。東電の問題だ、原子力保安院の問題だ、いや、気象庁だ、文部科学省だ、、、などと情報をどこから出すのか、当の問題を起こしている日本が責任逃れでウロウロしているのは、見苦しい事です。

そんな中、ドイツやノルウエーが先に日本の放射性物質の飛散予測を出していて、一番心配している日本人がそれらの国々の情報を参考にしています。有り難い情報ですが、反面、他国から先に発表されるなんて、何と恥ずかしいことでしょう。

先進国日本は、すべての調査機器は最新の設備を税金で購入し、備えている筈。国民や世界の人々の安全の為に使って、天気予報の中で正しい放射性物質の飛散情報を一日に4回ぐらいは報告していただきたいと思います。

NHKは2006年にチェルノブイリの20年後の真実を追い、低放射性物質汚染地域に住んでいた人々にもガンの発生率が非常に高まったことを報道し、放射性物質の汚染による怖さを警告しておきながら、昨今の安全だ、安全だという報道は無責任です。どちらが真実のNHKの良心なのでしょうか。低汚染でも避けるに越したことはないことを一番知っている国民の為の報道機関なのですから、、、。

他国から情報を貰う前に日本が率先して、情報を出しましょう。そうすれば政府への不信感も払拭でき、国際的評価ももう少し上がるのではないでしょうか。さもなくば、自民党との連立を模索する前に、菅政権への不信感が国内、国際ともに更に高まり、国民の我慢も限界になることでしょう。

これから長い長い放射性物質による汚染との付き合いが始まる日本国民。せめて、正直に、誠実にデーターを知らせるぐらいの努力をしてください。

2011年3月27日日曜日

日本人に勇気と希望を、、、

ミルコデムーロ騎手、初のドバイワールドカップ優勝騎手の快挙おめでとうございます!!公約どおり、日本馬ヴィクトワールピサの見事な手綱捌きで貴方の大好きな日本に勇気と希望を送ってくださいましたね。インタヴューで、「家族と日本の皆さんありがとう、ありがとう!!」と感謝のメッセージを送ってくださり、胸が温かくなりました。こちらこそヴィクトワールピサを勝利に導いてくださり、貴方に心から「ありがとうございました!!」です。

そして改めておめでとうございます、市川オーナーとチーム角居の皆さん!!ついにやりましたね!!そして、デムーロ騎手の鞭に答えて本当にしっかりとよくゴールまで頑張ったね!!ヴィクトワールピサ!!たくさんご褒美のにんじんを貰ってください。そして、日本代表馬の為に一致団結して頑張ったすべてのドバイ遠征チームの皆様に心からの敬意を表します。

ついにドバイワールドカップ優勝デムーロ騎手によりヴィクトワールピサの鞍上で日の丸の旗が誇らしげに掲げられましたね。この悲願達成の日をどれ程多くの日本のファンは待ち望んでいたことでしょう。今、国難とも呼べる非常時ですが、この快挙を果たし、世界一の座に君臨したヴィクトワールピサとその関係者の皆さんにこのブログで素直に喜びと感謝の気持ちをお届けしたいと思います。

直線でヴィクトワールピサを最後まで引っ張ったのも又日本代表馬トランセンド。見事な日本馬ワンツーフィニッシュという快挙。もし、年度代表馬ブエナビスタが馬混みに包まれることがなかったら、ワン、ツー、スリーと上位3頭すべて日本代表馬で独占したかも知れないほど本当に夢の様に強くよく頑張ってくれた日本代表馬。

チームジャパンの関係者の皆さんが、日の丸の下にホープという文字を印刷したTシャツを身につけ、悲しみの中に居る母国の人々に勇気と希望を届けるべく、心をひとつにして、代表馬を最高の仕上がりにして下さったからこその見事な結果だったと思います。戦前から悲壮なまでのチームジャパンの「今回は絶対に負けられない!!」という思いがひしひしと伝わっていましたから、喜びだけでなく、さぞ使命を果たしホッとして居られる事でしょう。

昨年の秋、フランス凱旋門賞挑戦で7着に沈んだ当時3歳馬のヴィクトワールピサ。しかし、帰国後すぐ、角居調教師は明言しましたね。フランス遠征は若駒ヴィクトワールピサを精神的に強く鍛え、必ず今後のレースで成果を見せてくれるに違いないと、、、、。

その後のヴィクトワールピサの破竹の勢いが、昨年の夏のフランス遠征が無駄ではなかったことを見事に証明していますね。そして今回の世界の競馬史に名を刻む見事な勝利に繋がったのだと思います。

昨年末、有馬記念優勝後私は、「可愛い子には旅させよ!!」というタイトルでブログに感想を書きました。タイトルだけを見た人はきっとお馬の話とは思わなかったでしょう。

人間だけじゃなく、馬も又、艱難辛苦を乗り越えれば大きくスケールアップして行くんだな、、、、とその時とても嬉しく、感動したのでブログにその思いを素直につぶやきました。ぴりぴりと緊張していたダービーの時とは比べ物にならない程、フランス遠征の夏をはさんでヴィクトワールピサは精神的に落ち着き、有馬記念のときには3歳ながら堂々と古馬を圧倒する存在感を見せてパドックを周回し、レースを制した姿を見たからです。

今回のヴィクトワールピサの快挙は、桜花賞に破れてもウオッカの可能性を最後まで信じ、夢を持ち、諦めずにダービーに挑戦させた角居調教師の負けじ魂の勝利のような気がします。勿論、オーナーやファンの夢に後押しされて、、、、。これこそが今の日本に本当に必要な大切な魂でしょう。

何度もドバイに挑戦しつづけ、昨年のドバイワールドカップ挑戦では前哨戦の後、2度目の鼻出血を発症して、無念にも出走を取り消し引退。ドバイからアイルランドの地に向かった歴史的名牝ウオッカ。

このウオッカ悲願のドバイ最高峰制覇の夢を同厩の後輩がすぐに翌年叶えるなんて、なんだか出来すぎたストーリーだけど、本当に嬉しい現実ですね。彼女が遣り残し、忘物をとりに行くと最後に向かったドバイの大舞台。でも儚く散ったその夢を立派に後継者ヴィクトワールピサが叶え、リベンジを果たしてくれたのも勝利の感動を更に大きくしてくれます。

日本は今、厳戒態勢の非常時。競馬開催に対しても是か否か問われ、武豊騎手などが発起人となり被災地支援競走として先週から始まったばかり。

こんなときじゃなかったら、日本のファンももっと高らかにお祭り騒ぎができたかもしれないのに、と考えたりしますが2004年秋、不景気の暗雲漂う日本に彗星のごとく現れ、日本中に勇気と希望と情熱を与えてくれたのも一頭の偉大なる英雄ディープインパクトでしたよね。

そのディープの時代より、更に厳しい国難に直面している被災国日本。今回、天馬ヴィクトワールピサが英雄ディープに代わり、日本人を勇気づける使命を背負って頑張ってくれたような気がします。

ともあれ、本当におめでとう!!ヴィクトワールピサのオーナー、チーム角居、そして、すべてのチームジャパンの皆さん。

凱旋帰国を楽しみにしています。ああ、そうそう、ヴィクトワールピサはこれから香港遠征に直行するんでしたね。これからも世界を視野に果敢に挑戦を続けてください。応援しています。又、香港からのニュースも楽しみにしていますね。本当に皆様お疲れさまでした。

2011年3月19日土曜日

悪夢から一週間!!

あの夢であってほしいと願った悲惨な地震津波の災害が起きて、はや一週間がすぎた。被災地の皆様には物資もたりず、厳しい寒さの中で一瞬にして変わりはてた自身の運命にまだ戸惑い、適応できず、唖然としておられる方も多い事でしょう。

24時間態勢により報道されているNHKニュースは、こちら遠くカナダにも届いている。そのニュースの中には、確実に「負けるもんか!!」という静かな静かな日本人独特の闘志と団結心が垣間見え、自然災害にも又又勇敢に立ち向かっている多くの人々が光り輝いて見え、心強い。

残念ながら、福島原発に対する対応や、情報の流し方、被災地への物資の緊急搬送の仕方、今後の復興支援計画の発表など短中長期に渡る日本政府の対応発表には、概ね国際社会の評判は芳しくない。それなりに必死にやっていることは認めるが、私のように今回の事態を海外からみている日本人にも、はらはらどきどき心休まる暇のない程、頼りなさを感じさせるつじつまの合わない発表ばかりが目につく。

わざわざ会見場に現れても、応答できず、「わかりません、わかりません」「情報がありません」を繰り返す東電。なんと数日して、東電本社と現地福島をつなぐ電話回線を間違って切ってしまったとかいうニュース。大慌てなら恥ずかしく、これも又混乱を避ける苦肉の情報操作なら国民を騙す大きな怒り。国民はわけも分からず尊い命を危険に晒したくはないだろうから、、、。

日本人の私でも「何遣ってんだろう!!」と胸がきりきり痛む程、心配したりイライラしたりするんだから、この日本のスローモーション映像を何度も、酷い時は2日前ぐらいの情報を繰り返し報道されている海外メディアは、「もうお手上げだ!!」と日本にいる自国民を遠く疎開させるのも当たり前。

つまり、一国の政府がこれ程頼りなく、信頼されていないことが、今回はからずも露呈されてしまった。最初の頃の米軍の援助申し出を断ったり、外国に対して正確な情報を迅速に開示せず、追い詰められるまで格好をつけたり、どうなっているんだろうこの国は??

何か不都合があると隠し、目をそらそうとする体質が丸見え。アメリカ人は自身で身を守るため、ハワイ、アラスカ、ロスアンジェルスなど比較的日本に近い所の人々は防災用具や薬の準備まで始めて居るという。

他人に迷惑を掛けてはいけない、、、というのは子供の頃から日本人みんなが教えられて来た貴重な教育だった筈。今、情報を混乱させ、明らかに多くの国々の皆さんに必要以上のご心配とご迷惑をお掛けしている事は残念でならない。究極の誠実さは正直な事だと思っている私にはとても恥ずかしい気がする。

しかし、幸運にも日本人全体の民族性(市民レベル)の高さは、又もや世界を驚かせ、賞賛を浴びている。こんな事態になっても、他の人もみんな苦しいんだからと他人を思いやれる心の余裕を持った民族は世界でも希有な存在だ。

いみじくもある新聞記者が「日本はこの勤勉で、真面目で、我慢強い、素晴らしい国民という財産はもっているが、それ以外の資源は殆ど持たない国」と評し、停電の中でも秩序を失わず並んで出勤する日本人、自分は逃げず、必死になって商品が崩れないよう、地震の揺れのなかでも陳列棚を押さえていた職務に忠実で真面目なコンビニの社員に驚嘆し、記事にしていた。

この賞賛される民族性がこれからも発揮され、残された命を愛おしみ、思いやり、いたわり合い、粘り強く復興に向かって行けば、大丈夫!!日本は必ず復興できる、してみせると今はすべての日本人が思っている事だろう。心はひとつ。これが何度も奇跡を呼んで来た。

村上龍氏が本の中で現代の若者の悲惨さを、「ものは沢山あるけど、希望がない人生」と描いていた。しかし、今は違う。多くの尊い命の犠牲の上にではあるが、多くの「物」を失って又、沢山の若者の目に希望という光が戻ってきた。そして、自分達の存在する大きな意義を見いだし、活き活きと活動し始めた。

もう一度言う。もう大丈夫。日本の底力を持った多くの若者達が目覚めてくれた。目が活き活きとしている。今、日本中の若者達が自分に何ができるのだろう、、、と問いかけている。

自己の存在価値を強く意識できる希望の光が灯った頼もしい若者の輪が全国に広がれば、かならずや彼らの努力によって新しい日本が復興する日も近いだろう。

今回の災害で尊い命を失った方々は、身を以て迷いの中に居る若者達に素晴らしい財産を残して下さった。そう!命さえあれば何でも出来る。みんな一人ではない、、、と思える貴重な人生を、、、。頑張れ〜〜!!日本の若者達!!日本の未来は貴方達の手の中にある。

2011年3月13日日曜日

胸痛む光景

日本の災害史上最悪な事態といわれる今回の巨大地震。津波の恐ろしさが牙をむき、あっという間に平和な光景を、信じられないような無惨な光景に変えてしまった。ショックだ。

遥かカナダの地にも、日本のニュースは刻々と伝わり、日を追うごとに、被害の深刻さが見えて来る。その上、福島原発の不具合のニュースがいやが上にも緊張感を高める。

本当に被災地の皆さんの悲痛な叫びに、こちらも胸の痛む思いで一杯。阪神淡路大震災の傷が漸く癒えて、復興の兆しが見え始めた頃、バブルがはじけ、まだその不況から抜け出せぬまま迎えたこの国難。

ネットの映像で飛び込んで来る津波の猛威は、計り知れない巨大な怪物となって逃げ惑う人々や家屋を次々と飲み込み、すべてを破壊して行く。本当に恐ろしい光景。

どうしてこんな理不尽なことが許されるのだろう。日本という国は一体何回、復興という言葉を叫ばなければならないのだろうか。何だか悲しさがこみ上げてくる。

勿論、人災もあった。しかし、どう考えても天災が多すぎる国だ。地震、火山の噴火、洪水。それでもいつも、諦めず、勇敢に運命と戦い、何度も何度も立ち上がってきた奇跡の国、日本。

水の為に、食料のために、又又整然と列を崩さず、我慢強く待っている被災地の人々。暴動も起こさず、みんなで支え合い、助け合って避難所生活を送っている様子をみて、又私には近い将来、奇跡の国日本と呼ばれる基礎がここにある!!と確信した。

この支え合う心、助け合う心、いたわり合う心を失わない限り、日本は健在だ。多くの若者の心が病んでいつしか崩壊寸前となり、地震の災害がなくても未来に向けて何処かおかしい暗雲が漂っていた日本。

阪神大震災の時、きびきびとボランティアー活動に励む若者達の頼もしい姿をみて、まだまだ日本は捨てたもんじゃない、、、と日本の底力を信じた私。

その信頼よもう一度!!日本の未来を自分達の手で切り開くために、日本の若者よ、もう一度立ち上がってほしい!!

ヘリコプターの救助作業、ホバリングは風などにも左右され、不安定で操縦技術も難しく、危険な作業だと聞いている。一歩間違えてバランスを崩せば墜落しかねない。

でも操縦士も、救う人も、そのロープにすがる人も、たったひとつの命の重さをずしりと感じながら、ひたすら尊い命を守るために必死に戦っている。

アメリカの空母も沢山のヘリを積んで、救助にかけつけてくれた。多くの国々の人々や救助犬が応援にかけつけている。

日本の若者達がこの必死な救援隊の人命を尊重する尊い姿をしっかり見て、命の重さを感じとってくれたら、必ずもう一度日本には復興という輝かしい奇跡が起きるに違いない。

神が与えたもの凄い試練。でも避難している方々もぜひ、お体をお大切に。難を逃れられず、尊い命を落とされた皆さんの分まで、強く生き抜いてください。すべての母国の人々に遥かカナダの地より心からのエールを送ります。頑張れ〜〜!!

2011年2月27日日曜日

おめでとう!!ありがとう!!そしてさようなら!!

2月27日。中山。ふたつの大きな出来事が感動とともにこの競馬場を包んだ。一つは昨年3歳にして有馬記念グランプリ馬に輝いたヴィクトワールピサ参戦の中山記念。勿論ヴィクトワールピサは一番人気に答え、文句なしの強さをみせて、堂々一着でゴール。3月26日にドバイで開かれるワールドカップに大きな夢を繋いだ。

彼を送り出す角居厩舎はドバイ挑戦は過去3度失敗。その時のウオッカはもうアイルランドで繁殖牝馬となり、静かにママになる日を待っている。そのウオッカが牝馬として64年ぶりのダービー制覇を果たし、歴史の扉を開いた陰には、角居調教師の勇気ある決断が光っていた。

牝馬3冠の第一戦、「桜花賞」でライバル牝馬ダイワスカーレットに破れたウオッカ。常識的な判断なら、牝馬にも勝てないウオッカを牡馬混合のダービーに送るのは腰が引けるに違いない。しかし、彼は違った。それほど、牝馬ウオッカの秘められた可能性を信じていたのだろう。このひとつの英断がウオッカの運命を変えた。

そして、牝馬として栄光のG1ー7勝。誰もがウオッカのドバイでの活躍に胸を踊らせた。しかし3度の挑戦とも夢果たせぬまま引退。そのウオッカに対して、角居調教師は、感謝しつつ自分の調教師としての力量を大きく磨いてくれたウオッカが残してくれた課題のひとつがドバイを含む海外挑戦だ、、、としみじみ語っていた。

ウオッカの引退を発表した昨年のその日、それはヴィクトワールピサの栄光の勝利インタヴューの日でもあった。角居調教師はその中で、ウオッカがヴィクトワールピサという後輩を育て、バトンタッチをしてくれた、、、と語っていた。寂しさと嬉しさが交錯して複雑な表情を浮かべていた角居調教師。

その言葉通り、ヴィクトワールピサは皐月賞を快勝し、ダービーには手が届かなかったが、果敢に凱旋門賞に挑戦した。7着という厳しい伝統の壁に阻まれたヴィクトワールピサ。しかし、陣営はこれを前向きに捉えた。

そして、そのとおり、昨年の有馬記念でグランプリホースに輝いたヴィクトワールピサは海外遠征で鍛えられ、実に堂々としていた。そして、昨日の中山記念G2など、当然勝つさ!!という横綱相撲。いささかの不安もない強さだった。

こうして馬にも世界の強豪と競わせることは大いなる経験として残ることを彼は自らの走りで証明した。今又、果敢にドバイに挑戦するヴィクトワールピサと角居厩舎のスタッフに改めて大いなるエールを送りたい。勿論、すでに調整中のブエナビスタやルーラーシップ、トランセンドなど日本代表馬すべてに頑張ってほしい!!

もう一つの出来事は、私の大好きな池江泰郎調教師の引退だ。すでに何度もメディアで報じられているので、その輝かしい経歴は述べる必要がないであろう。しかし、私がこの調教師に心惹かれた大いなる理由はそんな経歴ではない。その人柄と生き様だ。

どんな時もにこにこと、勝っても負けても悟りを開いているように淡々と話すコメントスタイル。勝負の終わった時点ですぐに前を向く潔さ。騎手や周りの人をいたわり、結果に言い訳をしない男気。そして、頑固なまでに通す池江流調教スタイル。誠実で朴訥な印象の中に光るおしゃれセンスなどなど、どれもこれも競馬を愛し抜き自分の職業に高い誇りを抱いている素晴らしい調教師の姿が見うけられ、大好きだった。

「ハッと気がついたら引退寸前だった!!」と最近コメントされた池江調教師。時の流れを忘れられる程、没頭し続けられる職業に恵まれた師は、ある意味幸運な星のもとに生まれた人だろう。

しかし、それも又、苦労を苦労と思わず、常に前を向いて進んだ師の哲学があったればこそ。晩年ディープインパクトが入厩し、数々の重賞を制覇する度に師はディープは「宝」だと讃えた。そのディープが栄光の走りを終え、静かにターフを去った同じ舞台を今、この素晴らしい調教師が去って行く。

息子さんもすでに同じ道を志し、立派な後継者となっている。引退し厩舎を解散したとは言え、かなり多くの有力馬は息子さんの元に旅立った。まだまだこれからも親子で見つめる夢の挑戦は続くのだろう。

ディープインパクト、メジロマックイーン、ゴールドアリュール、ステイゴールド、トウザヴィクトリーなどなど、枚挙のいとまがないほどの名馬で、ファンに大きな夢と感動を贈ってくれた池江調教師。いつまでもお元気で!!数々の素晴らしい感動をありがとう!!そしてさようなら!!