2009年4月9日木曜日

太陽が一杯

さて、皆さんはこの標題をみて、何を想像されるのでしょうか。私と同年輩ぐらいの方なら、もしかして、、、あの??とすぐお分かりになるかもしれない。

そう、あの、今から50年程前の素晴らしい映画の題名!!

息子が日本で、撮り溜めてくれているDVDを観ていたら、なんと、偶然、この映画の日本語版吹き替えの番組を収録していてくれた。この番組は一年近く前に日本のテレビで放映されたもの。ご覧になったかたもおられるかも、、、。

いやあ!!懐かしかった~~!!私はこの映画を間違いなく、銀座のどこかの映画館で観た。超超若いころ。主演のアランドロンも若いこと、若いこと。そして、ハンサムなこと、ハンサムなこと。この頃、若い女性の間で、ハンサムな男性の代名詞は「アランドロン」だった。

ルネクレマン監督の作品で、その見事なストーリー展開と素晴らしい海、豪華なヨットやホテル。粋な服装。何から何までタイムスリップして、昔の名作を楽しんだ。

そして、何よりも懐かしいのはその全編に流れるテーマミュージックの甘く切ない調べ。私の年代の方なら、必ず一度は耳にしたことがある名曲だ。

「太陽が一杯」の原題  Plein Soleil  は当時の私には何のことやらわからなかったが、ケベック省に住んで、フランス語に馴染んだ今なら、ああ!!日本語訳は原題どおりなんだ、、、と改めて、わかった。

珍しくアランドロンが悪役を演じ、殺人者となるストーリーだが、ハラハラドキドキする展開と最後のドンデン返しがあまりにも見事で、初めて観た映画のように、興奮した。

一年程前、ビストロSMAPという番組のゲストとして、アランドロンを久しぶりに見た時には、超おじいさんになっていて、昔のハンサムなイメージが全然なく、がっかりしたことを思い出したが、この素晴らしい名作を再び観て、往年の彼にすっかり魅了された。この作品はおそらくアランドロンの出演作の中でベスト5に必ず入る代表作だろう。

今の若い人の中には「誰??そのアランドロンって??」、「太陽が一杯、、聞いたことがない!!」と全然知らない人もいるかもしれない。

それ程、古い俳優であり、古い作品ではあるが、名作とはいつの時代に観ても色褪せず、迫力のある作品だから、読者の皆さんは、騙されたと思って、観てご覧よ!!後悔しないと思うよ!!別に映画会社の回し者じゃないけどね、、、。

そういえば、カナダに移民して2年ぐらいした時、エレクトーンを買い、暇に任せて弾いていたことがある。超簡単な旋律の繰り返しの「太陽が一杯」のテーマミュージック、一生懸命弾いていたっけ、、、。

あ~~あ!!一時の熱が冷めて、プレイルームの場所が狭くなり、このエレクトーン誰かにやっちゃった、、、。楽譜だけは残っているのに、、、残念!!ああ!又、弾きたくなってきた~~。