2011年12月12日月曜日

やはり良血の証

「絶景」(ブエナビスタ)の後は「生きる喜び」(ジョワドヴィーヴル)。母仔、姉妹同一G1制覇。新馬勝ち一勝のみでG1勝ちは史上最短など、数々の記録を作り上げ、又又昨日、阪神ジュベナイルフィリーズでニューヒロインが誕生した。その名は「ジョワドヴィーヴル」。

母ビワハイジはこれまでブエナビスタのみならず、牡馬でも注目されるスター馬を排出し続けてきたが、今回も又、その期待を裏切らなかった。そして偉大なる父、ディープインパクトがビワハイジとともに送り出した愛娘、ジョワドヴィーヴル。とにかく、バネが凄いそうだ。父譲りに違いない。

やはり、サラブレッドは血。遺伝子の紡ぎ出す優秀な血統にはかなわない。受胎後すぐから、昨日の結果が期待される程、父母の遺伝子による配合が抜群だったのだ。ブエナビスタはディープインパクトの父方の兄、スペシャルウイークの仔。父がディープインパクトに代わり、生まれたのが、この可愛いフワフワ娘、ジョワドヴィーヴル。

新馬のデヴュー戦では、遊びながらウロウロしつつ走っても楽勝。その時から期待はされたものの、G1では2歳牝馬最強のメンバーがそろう。初戦が初戦だっただけに真面目に走るかな???というところで減点され、4番人気だったが、真面目に走れば無敵の良血ぶりを発揮して、見事楽勝。

すでに「こんな走り方をする馬に巡り会った事がない。もの凄い馬かも、、、、」と福永祐一騎手も舌を巻いている。それにしても、ブエナビスタ〜レイヴディソール〜ジョワドヴィーヴルと続く、超一流牝馬のスターヒロインを次々と生み出している松田博資調教師。これまた、お見事な成果。その松田博資調教師を破顔一笑大喜びさせるこの孝行娘の誕生。もう可愛くて仕方がないような顔に見える。

可愛いウサギのような目をしたレーヴディソールから流星こそ違え、目元顔つきがブエナビスタそっくり、さすが妹という濃い血を感じさせるジョワドヴィーヴル。このポワ〜ンとしたおっとり顔のお嬢様に松田厩舎のニューヒロインの座は移ってしまったのだろうか。偉大な父ディープの七光りも受けて、もはやブエナをしのぐ人気者になりそうな予感が今からする。新たなディープ伝説の幕開けに期待したい。