2009年11月14日土曜日

Welcome to Japan

いよいよ、日本最大の国際試合ジャパンカップG1が11月29日に開かれる。ぞくぞくするような凄いメンバーが集うこのレース。

11月13日、先日BCターフを連覇したばかりのコンデュイットが参戦することが、正式に決まった。彼はイギリスG1を2勝、アメリカのBCターフG1を連覇と素晴らしい戦績を携えて日本上陸。

此の他にもシンディロ(英ーイタリアG1馬)、ジャストアズウエル(米ーカナダG1馬)、マーシュサイド(米ーカナダG1馬)などと豪華なメンバーが日本に集結。

迎え撃つのは、日本が誇るG1馬であり、年度代表馬ウオッカ、昨年のJC馬でディフェンディングチャンピオンのスクリーンヒーロー。いよいよ満をじして参戦の日本ダービー優勝馬、ロジユニヴァース。

そして、此のダービーで無念の2着馬となり、一発を狙う大器、リーチザクラウン。秋華賞で、ブエナビスタの3冠牝馬誕生の夢を砕いたレッドデザイア。まだまだ大物馬が参戦予定だが本当に話題豊富な今年のジャパンカップ。

この戦い。勿論、日本の調教馬に勝って貰いたいのは当たり前の感情。しかし、相手の筆頭格、コンデュイットがこのジャパンカップを引退レースに選び、決戦後は北海道の新冠町のビッグレッドファームに残り、種牡馬となると知っては、応援せざるを得ない。

なにしろその血統が凄いのだ。父、ダラカニ(ダラハニとも読む)は、2003年のカルチエ賞年度代表馬。

仏G1−4勝、(含むダービー、凱旋門賞など、、)他重賞多数の凄い戦績であるばかりでなく、血統に種牡馬で大成功しているミルリーフ、ノーザンダンサー、サドラーズウエルズ、ミスタープロスペクターなどなど、、、、。

そんな素晴らしい血がサンデーサイレンス、そしてその後継種牡馬アグネスタキオンを失った今、又又日本産馬に混ざるのかと思うと、今からその産駒が待ち遠しく、ジャパンカップでどんな走りをしてくれるのか、楽しみが深い。

勿論、遠征の疲れ。見知らぬ土地での不利などで厳しい戦いとなるだろうが、日本馬のレベルの高さを計るのも、大いに楽しみだ。

此の後、12月5日と6日には、いよいよWSJS(ワールドスーパージョッキーズシリーズ)が日本の阪神競馬場で開かれる。その外国からの招待騎手のメンバーも豪華絢爛。

アメリカからは、C. ボレル騎手(今年のケンタッキーオークス、ケンタッキーダービー、プリークネスステークス勝利騎手)が登場。

彼は今年のケンタッキーオークス優勝馬、牝馬レイチェルアレクサンドラを牡馬3冠のプリークネスステークスの相棒に選び、牝馬として85年ぶりの優勝馬に導いた話題の騎手。

ケンタッキーダービー優勝馬のマインザットバードを相棒として選ばず、牝馬でプリークネスステークスを制覇した話題沸騰の騎手が日本に登場するなんて夢みたい。

春の家族旅行で、チャーチルダウンズ競馬場を訪れ、今年のケンタッキーオークスでレイチェルアレクサンドラに跨がったボレル騎手を生観戦してきた私にとっては、嬉しいニュース。

その他、アメリカからはG. ゴメス騎手、フランスからはI. メンディザバル騎手とおなじみのC.ルメール騎手。イギリスからはR. ムーア騎手。アイルランドからはM. キネーン騎手。オーストラリアからはC. ウイリアムズ騎手。香港からはD. ホワイト騎手。本当に錚々たるメンバーですね。

迎え撃つ日本は、東西のリーディングジョッキー5名。内田博幸、横山典弘、武豊、岩田康成、藤田伸二。それにサマージョッキーズシリーズ優勝騎手の秋山真一郎と地方競馬代表騎手の的場文男。

こちらも、錚々たるメンバー。個人的な意見では、いぶし銀の安藤勝己騎手を入れてほしかったけど、まあ、リーディングどおりとなれば仕方がないけど、、、、。

ともあれ、マイルカップSももうすぐでイギリスからの参戦馬もすでにスタンドバイ。あのオジサン世代に夢と希望を与えたカンパニー。

史上初の8歳でのG1制覇を天皇賞秋でなしとげた彼もこのマイルカップSで引退し、種牡馬となることが決定している。花道を優勝で飾ってほしい。今年のアゲアゲ騎手、ヨコテンこと、横山典弘騎手の華麗なる騎乗に期待!!

以上、多くの素晴らしいサラブレッド、そして、一流の技を競うためにはるばる来日する世界的に高名なジョッキーの皆さん。そして、それらの馬や人々を支えるために来日するホースマンの皆さん。もう一度、「WELCOME TO JAPAN!!」。熱戦を期待しています。