2009年8月21日金曜日

残念なニュース

ダイワスカーレットについで、アグネスタキオン産駒として大活躍していた、ディープスカイが、奇しくも父、アグネスタキオンと同じ浅屈腱炎で引退決定という残念なニュースを読んだ。

このところ、名牝ブラックエンブレム、ピンクカメオなど、活躍牝馬も相次いで引退。チョット寂しい気がする。

ディープスカイは言わずと知れた2008年のダービー馬。その前のNHKマイルカップからの変則2冠達成はキングカメハメハ以来の快挙。その数々の活躍で、2008年度最優秀3歳牡馬に輝いた名馬だ。その鼻に刻まれた白く綺麗な流星と可愛い目を持つ素敵な馬であり実力馬だった。

昨年秋の天皇賞では、ダイワスカーレットとウオッカの激闘の陰で、残念ながら3着に終わってしまったが、古馬の中で3歳馬でありながらその存在感は見事で、堂々たる走りはダービー馬としての面目躍如。最後まで父アグネスタキオンと同じ安定感溢るる走りを見せてくれた。

脚部不安はこの父アグネスタキオン譲りなのだろう。残念な遺伝子である。幻の3冠馬として、生涯成績4戦4勝というパーフェクトの成績を残し、皐月賞後引退してしまったアグネスタキオン。惜しくも11歳という若さでつい先日、6月末にこの世を去ってしまった父と同じ病での引退。

症状とすれば重症ではなく、長期休養をすれば復帰も可能な程度だそうだが、何しろ、昨年度、リーディングサイヤーとして輝いた父アグネスタキオン亡き後の、もっとも期待される後継種牡馬、ディープスカイ。

これからの大仕事は父に代わり、立派な子孫を残す事。今回、浅屈腱炎発症後、即引退の措置がとられたのも、馬産界の未来の産駒への期待が非常に高いからに他ならない。

彼は、ダーレージャパン(アドマイアムーンが所属するファーム。アラブ首長国連邦のシェイクモハメド皇太子の所有)で種牡馬になるという話しが出ているそうだ。イギリスのニューマーケット他、世界に拠点を持つゴドルフィン軍団での種牡馬生活開始。

世界の優秀な牝馬と交配が行われ、産駒は世界に羽ばたくことであろう。数々の名勝負とその素晴らしい馬体、ハンサムな容姿をファンの目に焼き付けてくれた、ディープスカイ。元気でね。そして、お父さんの分まで長生きして、素晴らしい産駒を残してね。お疲れさま!!